夏に旬を迎える野菜の一つとしてゴーヤが人気で、家庭菜園で栽培している方も多く見受けられます。
ウリ科に属するゴーヤは育てやすいのが特徴ですが、病気や害虫に注意をする必要があります。
ゴーヤ栽培で気をつける必要のある病気の一つにうどんこ病があります。
ゴーヤにうどんこ病が発生した場合や予防に効果の高い農薬があるのでご紹介します。
ゴーヤのうどんこ病には重曹が効くことも知られています。
またゴーヤの発生対策(予防)について解説していきます。
参考にしてみてください。
ゴーヤのうどんこ病に効く農薬は
ゴーヤのうどんこ病に効果の高い農薬のうちおすすめのものを3つご紹介します。
【カリグリーン】
有効成分として環境負荷の小さな炭酸水素カリウムを使用しているので、有機JAS規格に適合しオーガニック栽培を行うことが可能となっています。
うどんこ病の予防効果はありませんが、発症後の治療効果が期待できます。
暑さや寒さに対する抵抗力を高めるカリ肥料としての役目も発揮します。
【パンチョTF顆粒水和剤】
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うどんこ病の予防効果を有する殺菌剤ですが、治療効果ももっておりおすすめできます。
水で希釈して散布するだけで効果を発揮しますが、浸透移行性があるので、薬剤のかかりにくい部分に対しても効果が期待できます。
残効性があるので、薬剤を散布する回数を減らすことができ、効率的です。
【兼商モレスタン水和剤】
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うどんこ病の予防効果に加え治療効果も有する農薬の一つですが、うどんこ病の他にハダニ、コナジラミなどの害虫対策にも使うことができます。
水に希釈して散布するだけなので使い勝手も良くおすすめできる農薬です。
ゴーヤに加え、きゅうり、トマト、ナス、ピーマンなどには収穫の前の日まで散布できるので、面倒な散布から収穫までの日数管理も不要といえるほど簡単です。
ゴーヤのうどんこ病に重曹が効く?
ゴーヤがうどんこ病にかかった場合に重曹が効果が高いことが知られています。
重曹の正式名称は炭酸水素ナトリウムという化学薬品ですが、自然にもある物質で、料理などにも使用されており、安心して使うことができます。
重曹は水で薄めたときにアルカリ性を呈する薬品ですが、うどんこ病の原因であるカビ菌はアルカリ性には弱いので、重曹を水で薄めてうどんこ病の部位に噴霧するとカビ菌を退治できます。
重曹の効果はあくまでうどんこ病の発生初期で、ゴーヤ全体にうどんこ病が広がってしまった場合には、効果が低くなるので注意しましょう。
重曹スプレーはうどんこ病が発生してすぐに、使用することで効果的に使うことができるのです。
うどんこ病の発生初期に使うことで、カビ菌をやっつけ、ゴーヤの生長に従って、うどんこ病を減らしていくことができます。
ゴーヤがうどんこ病になった場合に使用する重曹は、料理用でも掃除用でもよく、家庭にあるものを使いましょう。
ない場合にはスーパーやホームセンター、100均などでも買うことができます。
重曹はうどんこ病対策以外にも活用できるので、後の活用を考慮し、料理用か掃除用かを選んで見ても良いでしょう。
重曹1gを500ccから1000ccの水で薄めて重曹液を作製します。
作製した重曹液をスプレー容器などに入れてうどんこ病の部位に散布しましょう。
うどん粉病の予防法とは
うどんこ病の予防方法について解説していきます。
参考にてしてみてください。
うどんこ病はカビ菌の一種である糸状菌を原因とする病気で、カビ菌がゴーヤの葉に付着することで広がっていきます。
うどんこ病のカビ菌は、畑の土の中に潜んでおり、降雨などの際の泥はねなどで、ゴーヤの葉に付着し広がっていきます。
ゴーヤを育てる際には、マルチングなどを施すことで、泥はねを抑えることができます。
カビ菌が原因のうどんこ病は湿気を好みます。
ゴーヤを育てる際には、風通しを良くすることで、ゴーヤの周囲に湿気が溜まらないようにしましょう。
ゴーヤの苗は近づけて植える密植を行わないようにし、離して植えるようにしましょう。
ゴーヤの株の周りに、水が長い間溜まることのないように、水はけのよい土地を選んでゴーヤを植えるようにしましょう。
水はけのよい土壌ではない場合には、高畝にして、ゴーヤの株の周りに水がたまらないように心がけましょう。
うどんこ病は肥料に窒素成分が多いと発症しやすくなると言われています。
肥料はバランスを考慮し、窒素成分が必要以上に多くならないように心がけましょう。
うどんこ病に感染してしまった葉を見つけたら、早めに取り除き、ビニール袋などに入れて廃棄する事で、それ以上のうどんこ病の広がりを予防することができます。
まとめ
1.ゴーヤのうどんこ病に効く農薬や重曹も効果が?うどん粉病予防法は?
ゴーヤにうどんこ病が発生した場合に効果の高い農薬の紹介、ゴーヤのうどんこ病には重曹が効くことも知られていること、またゴーヤの発生対策(予防)について解説していきます。
2.ゴーヤのうどんこ病に効く農薬は
カリグリーンは炭酸水素カリウムを有効成分とし、オーガニック栽培が可能です。
予防効果はありませんが、治療効果が期待でき、肥料としての役目も発揮します。
パンチョTF顆粒水和剤は、予防効果と治療効果がある殺菌剤で、浸透移行性があるので、薬剤のかかりにくい部分にも効果が期待できます。
兼商モレスタン水和剤は、うどんこ病の他、ハダニ、コナジラミに対しても有効です。
ゴーヤに対しては、収穫前日まで使うことができ、散布後の日数管理も簡単です。
3.ゴーヤのうどんこ病に重曹が効く?
重曹は炭酸水素ナトリウムのことで、アルカリ性であることから、うどんこ病のカビ菌の退治に活用できます。
重曹1gを500から1000ccの水で薄めて重曹液を作り、うどんこ病の部位に散布します。
4.うどんこ病の予防法は
うどんこ病の予防法としては、マルチングの活用、風通しを良くする、密植を避けること、水はけのよい土壌、高畝、バランスを考慮した施肥、うどんこ病の葉の早めの除去、などがあげられます。
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