ししとう(獅子唐辛子)はナスや唐辛子、トマトなどと同じナス科の野菜で、辛くないのが特徴で、甘唐辛子の一つの種類となっています。
果実の先が獅子の頭のように見えるのが名前の由来と言われているように、日本では夏野菜として親しまれています。
育てやすいのもししとうの特徴で、家庭菜園などでも、盛んに栽培されています。
ししとうが生長する時期は、気温が高い季節なので、さまざまな病気や害虫にも気を使う必要があります。
ハダニはししとう栽培で注意する必要のある害虫の一つです。
ししとうのハダニに効く農薬や、ハダニの駆除方法、ハダニがししとうにつかないようにする対策について解説していきます。
ししとうのハダニに効く農薬は
ししとうのハダニに効果の高い農薬の一つとして、アーリーセーフをご紹介していきます。
【アーリーセーフ】
|
アーリーセーフは、天然成分であるヤシ油から作られた農薬でハダニの駆除に効果を発揮します。
有効成分は脂肪酸グリセリドで、ハダニの他に、アブラムシ、コナジラミの害虫駆除のほかうどんこ病にも使用することが可能です。
使うことができるのは、ししとうやナス、ピーマンなどの野菜類の他、果樹や花卉など幅広くなっています。
自然由来の成分なので、安全性が高く、オーガニック栽培でも使うことができます。
収穫の前の日まで散布することが可能なので、散布から収穫までの日数管理も不要で、気がついたときに、いつでも散布することができます。
水で希釈して使うことができる使い勝手の良さと、安全性の高さは家庭菜園での使用にぴったりでおすすめです。
あまり気温が高い時期に散布すると、変色などの薬害を起こす可能性があるので、高温時の散布は控えるようにすると良いでしょう。
ハダニに直接かからないと効果が発揮できないので、まんべんなく散布する必要があり、特に葉の裏などは丁寧に散布するように心がけましょう。
使用する際には、説明書をよく確認し、必要な保護具などを着用するようにすることをおすすめします。
ハダニの駆除方法は
ししとうにハダニがついた際の駆除方法について解説していきます。
ハダニの駆除方法は他の害虫と同じように捕殺が基本となっています。
ハダニを見つけたら、捕まえて退治してしまいましょう。
ある程度大きさのある害虫であれば、手でつかむことも可能ですが、ハダニは小さいので、つかみにくいのが難点です。
ハダニがつかめない場合には、テープを利用しましょう。
テープはどのようなものでも良く、家庭にあるもので十分ハダニを捕まえることができます。
ビニールテープやセロファンテープ、幅の広いものとしては、ガムテープや養生テープなども活用できます。
ハダニのいる部分に合わせて、幅の異なるものを使い分けても良いでしょう。
捕まえたハダニはテープごと、ビニールテープなどに入れて廃棄しましょう。
ハダニは水に弱いという特徴を持っています。
ハダニのいる部分に、水を勢いよくかけてやると、ハダニは落ちてしまうので、ハダニの被害を減らすことができます。
農薬を使用しないハダニ駆除の方法として、牛乳の活用があります。
水と牛乳を1:1の割合で混ぜてハダニに散布すると、ハダニは気門をふさがれるので、窒息して死んでしまいます。
牛乳を散布したら、翌日を目途に水で洗い流しましょう。
そのままにしておくと、カビや臭気の原因になってしまいます。
ししとうのハダニ対策は
ししとうにハダニがつかないように対策することで、ハダニの被害を軽減することができます。
ハダニは乾燥を好み、水を嫌います。
ししとうの葉を濡らしておくことでハダニがししとうにつくのを抑えることができます。
ししとうにみずやりをする際には、ししとうの葉にかかるように水やりをするとよいでしょう。
防虫ネットなどを用いて、ししとうを覆ってやると、ハダニはししとうに近づくことができないので、ハダニの被害を抑えることができます。
ししとうは60cmから80cm程度の高さにまで成長するので、ししとうが小さいうちだけでも防虫ネットを使用すると良いでしょう。
木酢液を散布すると、ハダニが木酢液の匂いを嫌い近づかなくなるといわれています。
木酢液は、園芸店やホームセンターなどで販売されているので、購入し、水で薄めたのち、ししとうに散布してみるとハダニの忌避効果が期待できます。
風通しが悪いと、ハダニのほか害虫が発生しやすくなるといわれています。
ししとうを栽培にする際には、ししとうの株の間隔を十分の確保し、風通しを良くする工夫をしましょう。
ハダニは野菜のみにつくのではなく、雑草につくことがあります。
ししとうの近くに雑草が茂っていると、雑草からうつってくることがあります。
ししとうの周囲に雑草が茂らないように、雑草の管理をきちんと行いましょう。
まとめ
1. ししとうのハダニに効く農薬とハダニ駆除と対策法は?
ししとうのハダニに効く農薬や、ハダニの駆除方法、ハダニがししとうにつかないようにする対策について解説していきます。
2. ししとうのハダニに効く農薬は
アーリーセーフは天然成分を有効成分とする農薬の一つでハダニの駆除に効果を発揮します。
ハダニの他、アブラムシ、コナジラミに使用できるほか、うどんこ病にも効果があります。
安全性が高くオーガニック栽培でも使うことができ、収穫の前日まで散布が可能です。
3. ハダニの駆除方法は
ししとうにハダニがついたときの駆除方法としてまず行うのは捕殺です。
家庭にあるテープなどに張り付けて、ビニール袋に入れて廃棄してしまいましょう。
ハダニは水に弱いので、水を勢いよくかけることで、ししとうの葉から落ちてしまいます。
牛乳と水を1:1の割合で希釈し、ハダニに散布すると、ハダニは窒息して死んでしまいます。
4.ししとうのハダニ対策は
ししとうのハダニ対策としては、ししとうの葉を濡らすこと、防虫ネットの使用、木酢液の散布、風通しを良くすること、雑草の管理、などがあげられます。
|
コメント