家庭菜園を行う上で、病気や害虫には注意が必要で、気をつけていないと大切に育てた作物が全滅したということもあります。
黒星病は、気をつけなければならない病気の一つで、注意する必要があります。
特に気温が20度から25度程度で多湿を好み、梅雨や秋の長雨の時期に良く発生します。
黒星病は、糸状菌というカビ菌を原因とする病気で、野菜の葉などに黒い斑点が現れ、そのままにしておくと、株全体に広がり、枯れてしまうことがあります。
黒星病に効く農薬や、黒星病の予防治療の方法と対策について解説していきます。
黒星病に効く農薬とは
黒星病に効く農薬について解説していきます。
かぼちゃの黒星病にも効果を発揮するので参考にしてみてください。
【ピュアベニカ】
ピュアベニカはお酢を主成分とする農薬で、食品成分が100%となっています。
散布した後でもすぐに食べることができるのが特徴なのは、食品成分からできているからといえます。
スプレーの容器で販売されており、薄める必要がないので、買ってきてすぐに使い始めることができます。
特定防除資材というはんちゅうに区分される農薬の一つとなっています。
黒星病に対しての治療効果は期待できないのですが、黒星病の予防効果を発揮します。
カビ菌を原因とするうどん粉病にも使用することができます。
ピュアベニカは害虫に対しても使用することができ、アブラムシ、ハダニ、コナジラミの退治や予防に使用することができます。
ハスモンヨトウや、ナメクジに対しては食害抑制、モンシロチョウに対しての産卵抑制効果も期待できます。
野菜に直接吹きかけるほか、株周りの土に散布することで、野菜の根を刺激し、抵抗力を上げ、病気の発生を抑えることができます。
使用方法としては、2日から3日おきに、野菜の葉や土に散布し、黒星病の予防に加え、害虫の退治等を行うことができます。
食品成分からなるピュアベニカですが、食用ではないので注意して使用するようにしてください。
黒星病の予防治療の方法は
黒星病の予防治療の方法について解説していきます。
参考にしてみてください。
野菜の葉の黒星病が発生した場合には、農薬などを使用しないで治療することは困難なので、黒星病が葉に広がっている場合は早めに病変のある葉を取り除くようにしましょう。
農薬の場合、カビ菌などの侵入を抑える予防効果と、病原菌を退治する治療効果のあるものなどが知られています。
治療効果は高くはないのですが、黒星病などのカビ菌には自分で作ることができる比較的安全なものがあるのでご紹介します。
バラなどの黒星病に使うことができる薬品の一つに重曹があります。
重曹は料理などにも使われているので、使い方をきちんとすれば安全に使うことができます。
小さじ1杯の重曹を水1リットルで希釈し、黒星病の葉に散布すると効果を発揮します。
特に黒星病の発生初期に効果が高いのでためしてみてください。
予防効果もあるといわれています。
重曹は弱アルカリ性なのですが、あまりかけすぎると葉そのものが枯れてしまうことがあり、様子を見ながら使用しましょう。
黒星病などのカビ菌を原因とする病気の予防には、木酢液も効果があるといわれています。
木酢液はホームセンターなどで販売されているので、購入して規定量に薄め定期的に散布すると、黒星病の発生を抑える効果が期待できます。
黒星病の対策とは
黒星病の対策について解説していきます。
黒星病はカビ菌が原因で、高温及び多湿を好むのが特徴となっています。
野菜の種をまいたり、苗を定植する際には、株間を広くとり、風通しが悪くならないようにしましょう。
野菜の近くに雑草が生い茂っていると、風通しが悪くなるので、雑草は定期的に刈り取るようにしましょう。
野菜に水を与える際には、野菜の葉に直接水が当たらないように株元に与えるようにしましょう。
プランター栽培の野菜の場合には、屋根の下に置いておくと葉の水濡れを低減することができます。
葉に黒い斑点が現れたら、黒星病の可能性があるので、早めに取り除き、ほかの葉に伝染しないようにしましょう。
取り去った葉は、ビニール袋などに入れ処分しましょう。
畑の隅などに、取り去った葉をそのままにしておくと、黒星病の原因となるカビ菌の胞子が落ち、ほかの野菜にうつってしまうことがあります。
肥料に窒素成分が多くなると、黒星病が発生しやすくなることが知られています。
肥料はバランスよく与えるようにしましょう。
かびを原因とする病気には米ぬかが効果があるといわれています。
米ぬかの中の菌が、黒星病に効果があるとされているからです。
定期的に米ぬかをふりかけてみましょう。
まとめ
1.黒星病に効く農薬と予防治療の方法と対策はどうするべき?
黒星病に効く農薬や、黒星病の予防治療の方法と対策について解説していきます。
2.黒星病に効く農薬とは
ピュアベニカは食品成分100%のお酢を主成分とする農薬で、安全性が高く、スプレーボトルで販売されています。
黒星病の治療効果は無く、主に予防効果があり、うどん粉病にも使うことができます。
アブラムシ、コナジラミ、ハスモンヨトウ、ナメクジなどにも効果があります。
3.黒星病の予防治療の方法は
黒星病に効果がある比較的安全な薬剤としては、料理にも使われる重曹を希釈して散布する方法の他に、薄めた木酢液などがあります。
4.黒星病の対策とは
黒星病を発生させない、あるいは広げない対策としては、野菜の株間をとること、雑草の管理、水を葉にかけないこと、黒星病の葉の早めの除去などがあります。
他の対策としては肥料成分の適正管理、米ぬかの使用などがあげられます。
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