コナガに効く農薬や防除方法や対策方法はどういうもの！？

家庭菜園は初心者でも気軽に始められ、思ったよりも多くの収穫があったときは思いのほかうれしいものです。

家庭菜園をするうえで、コナガは、気をつけなければならない害虫の一つで、ほうっておくと被害を広げてしまう場合があります。

コナガは、「小菜蛾」と書く蛾の一種で、成虫ではなく幼虫が野菜を食害します。

コナガに効く農薬や、防除方法や対策方法にはどのようなものがあるのかについて解説していきます。

参考にしていただき、おいしい野菜の栽培に挑戦してみてください。

コナガに効く農薬とは

コナガに効く農薬について解説していきます。
かぼちゃのコナガにも効くので参考にしてみてください。

【ＳＴゼンターリ顆粒水和剤】

ＳＴゼンターリ顆粒水和剤は、天然の微生物であるB.t.菌が作る成分であるバチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素を有効成分としています。

天然の成分を使っていることから、安全性が高く、周りへの影響も少ないことから、有機ＪＡＳ規格（オーガニック栽培）に対応しています。

かぼちゃの他、多くの野菜、果樹、イモ類、豆類などへの散布は収穫前日まで行うことができます。

コナガの他にも多くのイモムシ類に使用することができ、アオムシ、ヨトウムシ、ハマキムシなどチョウ目の害虫に有効です。

水で希釈して散布するだけなので、使い勝手もよく水に溶けやすい薬剤となっています。

薬剤を散布してすぐに、コナガを退治できるわけではないのですが、野菜の食害は散布後ただちに止まるので、コナガの食害を低減させることができます。

散布した後の効果は比較的長く続き、例えばハスモンヨトウの例では散布後１から２週間の間効果があることが確認されています。

他の殺虫剤に抵抗性のある害虫に対しても、高い有効性を発揮するのでおすすめです。

コナガの防除方法とは

コナガの防除方法について解説していきます。
コナガの被害は、幼虫による野菜の葉の食害なので、成虫が飛んできて卵を産むのを抑えると効果的に防除できます。

コナガは、様々な野菜や雑草などに卵を産むので、育てている野菜以外の雑草の管理は適切に行い、こまめに刈り取るようにしましょう。

雑草に卵を産んだコナガが、育てている野菜まで飛んできて、さらに卵を産むことも考えられます。

コナガの成虫が飛んできても卵を産むことができないように、育てている野菜を防虫ネットで覆うと良いでしょう。

大きくなる野菜で、全体を防虫ネットで覆うことができない場合には、苗のうちだけでも防虫ネットで覆うと良いでしょう。

野菜も大きくなると、少々の食害があっても枯れることは少ないのですが、苗のうちは抵抗力もないので、特に注意する必要があるからです。

防虫ネットを張る場合には、防虫ネットの内側にコナガなどの害虫がいないことをよく確認しましょう。

コナガが好まない香りを発する植物をコンパニオンプランツとして近くに植えておくことも良いでしょう。

コナガはキク科の植物の匂いを好まないといわれており、レタスや春菊、セリ科の野菜などを植えておくと効果が期待できます。

コナガ対策とは

コナガの対策について解説していきます。
参考にしてみてください。

コナガを含め、野菜の害虫対策の基本は捕殺です。
育てている野菜などの葉に、食害の跡を見つけたら捕まえて捕殺しましょう。

コナガの幼虫は野菜の葉の葉脈を残して食べてしまうので、光合成ができなくなって、被害が大きい場合には野菜が枯れることがあります。

コナガの発生する温度は、２０度から２５度程度で、５月から７月に続いて９月から１０月によく発生します。

時期になったら特に野菜の葉を注意して観察し、葉に食害の跡がないか見て、見つけたら捕殺します。

手で触るのが嫌な場合には、ピンセットなどでつかんでも良いでしょう。

コナガの幼虫は、体長がせいぜい１ｃｍほどの小さなアオムシなので、ガムテープなどにくっつけても良いでしょう。

コナガは幼虫も成虫も、水に弱いという特徴があります。
野菜に水やりをする際に、水を葉にかけるようにすると、野菜の葉のコナガが落ちることが期待できるのです。

コナガの成虫は、野菜の葉の裏などに１００個程度の卵を産卵します。

色は淡黄色で、点々と産み付けられているので、よく観察して取り除くと良いでしょう。

手で取るのは困難なので、ガムテープなどのテープ類を用いて取ると良いでしょう。

まとめ

１．コナガに効く農薬や防除方法や対策方法はどういうもの！？
コナガに効く農薬や、防除方法や対策方法にはどのようなものがあるのかについて解説していきます。

２．コナガに効く農薬とは
ＳＴゼンターリ顆粒水和剤は、天然の微生物であるB.t.菌が作る成分であるバチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素を有効成分としており、安全性が高いのが特徴です。

収穫前日まで使用することができ、特にチョウ目のイモムシ類に有効です。

薬剤を散布してすぐに、コナガを退治できるわけではないのですが、野菜の食害は散布後ただちに止まるので、食害の被害を抑えることができます。

３．コナガの防除方法とは
コナガの防除方法としては、雑草を刈ること、防虫ネットを使うこと、コンパニオンプランツなどがあげられます。

４．コナガ対策とは
コナガ対策としては、捕殺、ガムテープやピンセットの使用、水をかけること、卵の除去などがあげられます。