カリフラワーの苗立枯病に効く農薬や苗立枯病の対策方法は？

カリフラワーはアブラナ科の野菜の一つで、食味もよく比較的育てやすいので家庭菜園で栽培する人も多く人気があります。

カリフラワーは夏に収穫する春まきと、秋冬に収穫する夏まきがありますが、暑さが苦手のカリフラワーは、夏まきの方が育てやすくおすすめです。

カリフラワーを栽培する上で気をつけなければならない病気の一つに苗立枯病があります。

苗立枯病とはどのような病気なのか、苗立枯病に効く農薬、苗立枯病の対策について解説していきます。

参考にして、おいしいカリフラワー栽培に挑戦してみてください。

カリフラワーの苗立枯病とは

カリフラワーの苗立枯病とはどのような病気なのかについて解説していきます。

カリフラワーの苗立枯病とはカビ菌（糸状菌）を原因とする病気でカリフラワー以外の多くの野菜も感染することが知られています。

苗立枯病は、芽を出した直後や、苗が小さな時期に発症する病気で、発芽不良や生育不良の原因となります。

苗立枯病の原因となるカビ菌は主として、二つの種類があり、一つはピシウム菌、他の一つはリゾクトニア菌です。

ピシウム菌に感染した場合の特徴としては、地表面近くの茎が柔らかくなり、苗が倒れた後枯れてしまいますが、綿毛状のカビが観察される場合があります。

リゾクトニア菌は、地表面近くに多く生息しており、発芽不良の原因となることがあります。

発芽直後に感染し、地表面近くの茎部分が茶色く変色し、細くなり倒れてしまいますが、その後枯れます。

それぞれの菌の好む環境は少し異なっており、ピシウム菌の場合には１５度から３５度程度の温度で、多湿状態を好みます。

リゾクトニア菌は、２５度から３０度の高温を好むことが知られています。

両方の菌とも、土壌の中や、リゾクトニア菌やピシウム菌に感染した苗などに長い間残っているので注意深く対応する必要があります。

苗立枯病に効く農薬とは

苗立枯病に効く農薬について解説していきます。

カリフラワーに効くので参考にしてみてください。

【サンケイオーソサイド水和剤８０】

サンケイオーソサイド水和剤８０は、有効成分をキャプタンとする農薬です。

糸状菌（カビ菌）が原因の植物の病気に広く使うことができる保護殺菌剤で苗立枯病を予防する効果にたけています。

性状は、類白色水和剤粉末で、水に溶けるので、水で希釈して散布する他、種子に粉をまぶす種子粉衣という方法で、苗立枯病を防ぐことができます。

サンケイオーソサイド水和剤８０は、苗立枯病を治療する効果はなく、あくまで予防のために使う薬剤なので、発病前にきちんと使用しましょう。

サンケイオーソサイド水和剤８０は、カリフラワーの他に、トマトやキュウリ、かぼちゃ、メロンなどのウリ科、玉ねぎなどのユリ科、豆類などにも広く使うことができます。

適用される病気としては、苗立枯病のほか、炭疽病、灰色かび病、べと病、黒星病などとなっています。

カビ菌が原因の広い範囲の病気に使うことができるので、使い勝手がよくおすすめの農薬の一つとなっています。

使うにあたっては、使用方法をよく確認し、必要な保護具などを着用して散布することをおすすめします。

苗立枯病の対策とは

苗立枯病は発症してしまうと治癒はむずかしいので、予防を心がけましょう。

苗立枯病を事前に防ぐためには、種まきや定植の際に、苗立枯病の原因菌のいない土や土壌を使用することをおすすめします。

畑の土を使う場合には、苗立枯病の原因となるカビ菌が潜んでいる場合もあるので注意しましょう。

カリフラワーを種から育てる場合には、ホームセンターなどで販売されている種まき用の土を使用するとよいでしょう。

カビ菌を原因とする野菜の病気は多湿を好みます。

カリフラワーの苗をポット栽培するには、ポットの水はけを良くし、ポットの底の部分に水が溜まらないようにしましょう。

苗を畑などに植え替える場合には、苗の間の間隔を十分に確保し、株間に湿気が滞留しないようにしましょう。

特にカリフラワーは葉を大きくする野菜なので、生長した後の病害虫対策ともなります。

土壌の水はけのよい場所で育てることも苗立枯病対策として有効です。

水はけが心配な場合には、高畝にして苗のまわりに水が溜まらないようにしましょう。

必要以上に水をやりすぎないように注意しましょう。

連作を避けることは、苗立枯病以外の病害虫対策としても有効です。

前年にカリフラワーやアブラナ科の野菜を育てた場所から離れた場所に苗を定植するようにしましょう。

苗立枯病の苗を見つけたら、早めに取り除きましょう。

取り除いた苗は、ビニール袋などに入れ処分しましょう。

まとめ

１．カリフラワーの苗立枯病に効く農薬や苗立枯病の対策方法は？

苗立枯病とはどのような病気なのか、苗立枯病に効く農薬、苗立枯病の対策について解説していきます。

２．カリフラワーの苗立枯病とは

カリフラワーの苗立枯病とはカビ菌（糸状菌）を原因とする病気で、芽を出した直後や、苗が小さな時期に発症する病気で、発芽不良や生育不良の原因となります。

苗立枯病の原因となるカビ菌は二つの種類があり、ピシウム菌、リゾクトニア菌で、土壌中や感染した苗などに長い間残っており、注意が必要です。

３．苗立枯病に効く農薬とは

サンケイオーソサイド水和剤８０は、糸状菌（カビ菌）が原因の植物の病気に広く使うことができる保護殺菌剤で苗立枯病を予防する効果にたけています。

カリフラワーの他多くの野菜に使用できるほか、炭疽病、灰色かび病、べと病、黒星病などにも有効です。

４．苗立枯病の対策とは

苗立枯病対策としては、苗立枯病の原因菌のいない土や土壌を使うこと、苗の間隔を十分に確保することなどがあります。

他には、水はけのよい場所で育てる事、高畝にすること、水のやりすぎに注意すること、連作を避ける事、などがあげられます。