黒星病とは？黒星病に効く農薬や黒星病の対策はどうすべき？

家庭菜園で収穫した野菜類は、主として各家庭で消費するものなので、形が悪かったり、大きさがばらばらでも、良いのですが、病気や害虫には注意が必要です。

せっかく育てた野菜が病気や害虫によって全滅したり、収量が極端に減ってしまうこともあるからです。

家庭菜園を行う上で気をつけなければならない病気の一つに黒星病があります。

黒星病とはどのような病気なのか、黒星病に効く農薬、黒星病の対策はどうすべきかについて解説していきます。

参考にしてみてください。

黒星病とは

黒星病とはどのような病気なのかについて解説していきます。

黒星病とは、カビ菌（糸状菌）を原因とする病気です。

黒星病の初期症状は、野菜の葉や茎に、小さな黒い点ができることで、黒星病の名前の由来にもなっており、黒点病と呼ばれることもあります。

黒い点（斑点）は徐々に野菜の葉や茎など、野菜の株全体に広がっていき、さらに病気が進むと黒い部分の周りが黄色く変色し、葉が落ちてしまいます。

被害がさらに広がっていくと、野菜の株が枯れてしまうこともあり、野菜にとっては厄介な病気の一つです。

黒星病の発生が多くなるのは気温２０度から２５度程度で、湿気が多い時期で雨が長く続く梅雨や秋の長雨の時期に多く発生します。

月としては８月を除いて５月から１１月までの比較的長い間、黒星病の発生が懸念されます。

梅雨の時期は湿気が多いほかにも、光合成を十分に行えなくなるため、野菜が弱り感染しやすくなるともいわれています。

黒星病の原因となるカビ菌は主として土の中に潜んでおり、雨などが降ると水はねなどによって、野菜の葉にくっつき感染を広げます。

いちど黒星病になってしまうと、黒星病の部位は自然に治癒することはないので、早めに確認し、早い対応が求められます。

黒星病に効く農薬とは

黒星病に効果のある農薬について解説していきます。

カリフラワーにも効くので参考にしてみてください。

【ピュアベニカ】

ピュアベニカは酢（酢酸）を有効成分とする農薬の一つですが、特定防除資材とも呼称されています。

食品成分１００％である食酢から出来ているので、環境にも優しく安全に使用することができます。

食べる直前まで使用できるのもピュアベニカの大きな特徴の一つとなっています。

黒星病に対しては葉面に十分に噴霧することで病気の予防効果を発揮します。

２から3日に一回程度の頻度で葉面にたっぷりと噴霧してください。

ピュアベニカは黒星病の他に、うどん粉病や青枯病にも効果があります。

病気の他に、害虫にも使用でき、アブラムシ、ハダニ、コナジラミに対しては予防と退治の効果が、ナメクジ、ハスモンヨトウに対しては食害抑制効果があります。

モンシロチョウやハモグリバエに対しては産卵抑止により被害を最小限に抑えることができます。

またピュアベニカを野菜苗の株元に散布すると、根を刺激し、抵抗力を高めてくれます。

スプレー容器で販売されているので購入してすぐに使用することができ、詰め替え用の袋入りもあるので経済的です。

ピュアベニカは食酢からできていますが、食用ではないので、病害虫対策にのみ使用下さい。

黒星病の対策とは

黒星病の対策方法について解説していきます。

参考にしてみてください。

黒星病にかかった葉を治療していくことは難しいので、他の葉に伝染する前に、病気の葉を切り取るようにしましょう。

切り取った葉は、家庭菜園の隅などにおいておかずビニール袋などに入れ廃棄しましょう。

農薬ほど治療効果は期待できませんが、家庭にあるもので使用できる薬品に重曹があります。

水1リットルに対して重曹を小さじ一杯いれ希釈したあと黒星病の葉に散布すると効果を発揮してくれます。

黒星病が広がってしまう前に使うことが大切で、予防の効果もあるといわれています。

重曹はかけすぎると、葉そのものが枯れてしまうこともあるので、散布後の葉の様子をよく観察しながら使ってみて下さい。

カビ菌を原因とする植物の病気には、木酢液が良く使われています。

木酢液はホームセンターなどで販売されているので、規定量に希釈して定期的に野菜の葉に散布してみましょう。

カビ菌を原因とする病気になりにくくするためには、風通しにも気を配りましょう。

風通しが悪いと、野菜の株間に湿気がたまり、黒星病が発生しやすくなってしまいます。

黒星病は肥料の窒素分が多くなると発生しやすくなるので、バランスの取れた施肥を心がけましょう。

まとめ

１．黒星病とは？黒星病に効く農薬や黒星病の対策はどうすべき？

黒星病とはどのような病気なのか、黒星病に効く農薬、黒星病の対策はどうすべきかについて解説していきます。

２．黒星病とは

黒星病とは、カビ菌（糸状菌）を原因とする病気で、初期症状は、野菜の葉や茎に、小さな黒い点ができることで、黒星病の名前の由来にもなっています。

黒い点（斑点）は野菜の葉や茎など、野菜の株全体に広がっていき、黒い部分の周りが黄色く変色し、葉が落ちてしまいます。

黒星病の発生が多くなるのは気温２０度から２５度程度で、湿気が多い時期で雨が長く続く梅雨や秋の長雨の時期に多く発生します。

３．黒星病に効く農薬とは

ピュアベニカは酢を有効成分とする農薬で、環境にやさしく収穫直前まで使用可能です。

黒星病の他に、うどん粉病などにも使用できるほか、アブラムシ、モンシロチョウ、ハスモンヨトウなどの被害を抑えることができます。

４．黒星病の対策とは

黒星病の対策としては、病気の葉を切り取ること、重曹や木酢液の活用、風通しをよくすること、バランスの良い施肥、などがあげられます。