ポインセチアとはメキシコ原産のトウダイグサ科・ユーフォルビア属の常緑性低木です。
日本には明治時代頃に入ってきたと言われています。
野生種は軽い霜に当たっても枯れないぐらいの耐寒性がありますが、園芸品種は寒さに弱いので、最低温度10℃以上で管理しましょう。
ポインセチアの和名は「猩々木(しょうじょうぼく)」と名付けられているのですが、和名で呼ぶ人はほとんどおらずポインセチアの愛称で親しまれています。
日本では11~12月ごろに茎の上にある葉が赤や桃色、乳白色に美しく色づき、クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれています。
このようにポインセチアは実に花色が豊富にあるのも魅力の一つです。
また、丁寧に手入れをしてあげれば5年~10年と長きに渡り楽しむことができます。
そんなポインセチアの葉が黒くなってしまった時の対策や復活方法をレクチャーしていきたいと思います。
ポインセチアの葉っぱが黒い…対策は?
ポインセチアの葉っぱが黒くなってしまったら、どのような対策が必要なのか見ていきましょう。
①ポインセチアは本来、亜熱帯~熱帯の植物なので〝寒さ“に弱い習性があります。
10℃を下回るとあっという間に黒くなり枯れてしまうこともあるようです。
②冷たい風に当たっただけで葉っぱが黒くなってしまうこともあるので室内の暖かいところで管理してあげましょう。
その際、室内の温度が15℃~20℃であることが理想です。
ただし、エアコンのそばなど温風の当たる場所は乾燥して葉っぱが一層枯れてしまうことがあるので注意してください。
③日光によく当てるようにしましょう。
室内に置く場所は、陽当たりの良い窓辺がベストのため、できれば日中は暖かい室内の窓辺において、最低でも1日2~3時間は日光に当ててあげましょう。
特に、午前中に日光をしっかり当てるのが大切です。
夜は寒くなるので、カーテンの手前など窓から離して管理してあげるのが良いでしょう。
冷え込む時期の夜は、寝ている間のリビングは10℃を下回ることも少なくありません。
そんな時は、ダンボールや発泡スチロールをかぶせるなどして少しでも保護してあげるようにしてあげましょう。
ポインセチアの葉が黒くなるワケは
次にポインセチアの葉が黒くなる原因を見ていきましょう。
①寒さや日光不足で葉っぱが黒くなってしまうことがあります。
そのため日によく当て、暖かいところで管理しましょう。
②葉っぱが傷つくと、傷口から白い樹液をだします。
葉っぱに何かが当たって傷ができ、白い樹液を出してその場でにじみ、黒く変色してしまうことがあります。
③葉っぱ同士が擦れ合っても黒く変色するくらいポインセチアの葉っぱは繊細です。
ダメージがひどいと枯れてしまいます。
そのため、水をあげるときやお世話をするときは袖口が当たったりしないように気を付けましょう。
窓辺に置くときはカーテンが当たらない位置に置くと良いでしょう。
④雨が当たっただけで黒くなって枯れてしまうこともあります。
シーズン後は、生育適温になれば、戸外で管理することができます。ただし梅雨時などは、軒下に取り込むなどして、雨にあてないようにしましょう。
また、夏の直射日光では葉やけを起こすことがあります。
盛夏となる7~8月は、明るい半日陰で、風通しのよい場所に置くようにするとよいでしょう。
⑤水やりも原因のひとつです。
毎日日課のように水やりをするとしおれて、最終的には黒くなって枯れてしまいます。
正しい水やりの方法は、1回鉢底から水が出るまでたっぷりあげたら土の表面が乾くまであげず、土を触ってみて水分を感じないようになったら水をあげます。
よく、葉が枯れてきたから水不足ではないかと思ってさらに水やりをする人がいますがあれは水不足でしおれているのではなく、鉢内に水が多すぎて根が呼吸できず窒息しているからです。
もし、土が完全に湿ってしまう、3日おいても乾かない場合は新しい土に入れ替えないと元に戻らないかもしれませんので注意しましょう。
ポインセチアを復活させるには
葉っぱが黒くなってしまったポインセチアを復活させるには、どのような方法があるのか見ていきましょう。
残念ながら黒くなった葉っぱは元には戻りません。
そのため傷んだ箇所を取り除き、暖かい場所へ移動させましょう。
(取り除く際に、葉っぱを黒くする原因にもある白い樹液が付着している可能性があります。
この樹液には、ホルボールエステルなどの毒性を含んでおり、皮膚が弱い方が触るとかぶれることがあります。
樹液に触れそうなときは、手袋をするなど直接触れないよう注意してください。
万が一触れてしまったときは、慌てず流水で洗い流しましょう。)
一度葉が全部落ちるかもしれませんが、根まで枯れていなければある程度復活しますので乾かない程度に水やりをします。
その際は、正しい方法で水をあげましょう。
適切な水やりと温度で管理すれば、どんどん新しい芽が出てきて元気に復活してくれると思います。
まとめ
ポインセチアの栽培は細かな気配りが必要なのでなかなか難しいですが、温度管理と水やりが主な原因の場合が多いので、よく観察し
早めの対策をとり、楽しみながら育てていきましょう。
是非綺麗なポインセチアを育てて、今年のクリスマスを楽しみましょう!
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