これからの季節にピッタリにお花が、ポインセチアです。しかし、気がついたら、虫がついてしまっている、なんてことが良くあります。
室内で、管理していても、どこからかやってくる虫です。冬だから、虫はいないだろうと、油断していると、ポインセチアに、ついてしまう虫です。
この虫は、何の虫でしょう。ポインセチアに、良くない虫なのでしょうか。どうすれば、防げるのでしょうか。
大切なポインセチアをきれいなまま、長持ちさせるには、どうしたらいいのか、見ていきます。
ポインセチアの周りを虫が飛ぶ…
ポインセチアの周りを飛ぶ、小さく白い虫は、「オンシツコナジラミ」が多いです。
この「オンシツコナジラミ」は、名前の通り温室内のような、暖かい場所を好む虫です。
ポインセチアにとって、一番の害虫となります。この虫は、ポインセチアの樹液を吸い取ります。その為、ポインセチアが弱っていきます。
さらに、オンシツコナジラミは、ポインセチアに卵を産み付け、それが孵化し、幼虫が生まれます。幼虫も、ポインセチアの樹液を吸って成長していきます。
幼虫が成虫になり、さらに増殖していきます。オンシツコナジラミの成虫は、羽化して、24時間で交尾が出来るようになります。
強烈なスピードで、繁殖していきます。さらに厄介なのは、オンシツコナジラミが増えてくると、虫の排せつ物がカビの原因になります。
このカビが「すす病」とよばれる、病気となります。「すす病」になると、葉や茎が黒くなり、上手く光合成ができなくなります。
オンシツコナジラミに樹液を吸われ、さらに、「すす病」で光合成を妨げられ、ポインセチアは、ドンドン弱っていきます。
また、「すす病」によって、黒ずんできたポインセチアは、見栄えが、悪くなります。折角の色合いが台無しです。
ポインセチアの虫対策は?
どうすれば、オンシツコナジラミと退治できるのでしょうか。
この虫への対策を紹介します。
手っ取り早いのは、見つけ次第、捕まえることです。ポインセチアの鉢が、1,2個であれば、大丈夫です。
捕まえる時、指などで潰してしまうと、ポインセチアの葉を傷付けしまうので、粘着テープで、優しく捕まえる方法が、いいです。
やわらかいブラシなどで、払い落すのもポインセチアを傷めない方法です。
オンシツコナジラミは、黄色いものを好む習性があります。それを利用して、黄色い粘着テープを、鉢土の上に置いて、捕まえてしまうことも、可能です。
ポインセチアを、多く育てている人は、この方法が楽です。園芸店などで、専用のテープが売られています。
牛乳を同量の水で薄めたものを、霧吹きで散布する方法もあります。牛乳の効果により、オンシツコナジラミが窒息します。
その後、水を散布し、洗い流せば終了です。牛乳と水ですので、ポインセチアにも、人間にも害はありません。
徹底して虫を退治したいときには、やはり殺虫剤が、一番です。殺虫剤を使うことにより、オンシツコナジラミの予防にもつながります。
殺虫剤と言いましても、害はありませんので、安心してください。
ポインセチアの虫予防は?
対策のところで、お話ししましたが、殺虫剤を使うのが、予防には一番です。
ポインセチアに虫がつく原因としては、花屋の店頭で、虫がついてしまうことが多いです。
そのため、ポインセチアを購入したり、贈り物として頂いた時、すぐに、殺虫剤を使うのが、効果的です。
使用する殺虫剤としましては、「アドマイヤー粒剤」が使い易いです。粒状であるので、鉢の土に撒くだけで、十分です。
長期間、効き目が持続しますので、一度、撒いておくと、安心です。
ポインセチアを、風通しの良い所で管理することも、効果があります。ポインセチアはもともと、乾燥が好きな植物です。
風通しの良い場所では、ポインセチア自体が元気になり、逆に、湿気が多い所を好む、オンシツコナジラミの予防につながります。
毎日、ポインセチアを観察し、変わりがあったときは、すぐ対処することが、一番の予防になります。虫も、見つけ次第、駆除していくのが、いいです。
殺虫剤も、卵の状態では、効き目がありませんので、殺虫剤を撒いたから、絶対大丈夫というわけではありません。
虫以外の要因で、弱ってくることもあります。早くポインセチアの異変に、気付くことが大切です。
まとめ
ポインセチアの害虫について、オンシツコナジラミを中心に見てきました。ポインセチアには、他にもアブラムシや、カイガラムシも害虫となります。
アブラムシも、ポインセチアの樹液を吸い、排せつ物が「すす病」の原因となります。対策としては、オンシツコナジラミと同じです。
見つけ次第、捕まえるのがいいです。殺虫剤もオンシツコナジラミと、同じもので大丈夫です。
カイガラムシは、白い小判型の小さな虫です。オンシツコナジラミやアブラムシに比べて、硬い虫です。これも、見つけ次第、捕まえるのが、一番です。
これらの虫は、小さく、さらに葉の裏側に、張り付いています。見つけにくい虫ですが、毎日、ポインセチアを観察していれば、気付きます。
早めの発見と、殺虫剤の散布で、ポインセチアを害虫から守ってください。
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