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秋口から初冬にかけては、春から初夏にかけて大きくなったり、収穫を迎える野菜の種まきや収穫の時期です。
エンドウもその中の一つで、育てやすいのに加えて味も良いので、家庭菜園で栽培している方も多いことでしょう。
毎年エンドウを育てている方や、今年こそエンドウ栽培に挑戦したいと考えている方も多いかと思います。
エンドウなどの豆類の害虫としてめいががあります。
めいがとはどのような害虫なのか、メイガを駆除する方法や予防方法などを解説していきます。
めいがという虫は
めいがとはどのような害虫(虫)なのでしょうか。
めいがとは、ちょう目のメイガ化に属する虫の総称で、別命はシンクイムシとも呼ばれています。
めいがによる食害は幼虫によるもので、成虫は野菜を食害しません。
めいがの成虫は、種類によっても異なりますが、概ね数mmから数十mmとなっています。
めいがの種類はとても多く、日本だけでも数百種類が知られています。
種類によって、食害の内容も様々となっており、葉や茎を食害するもの、果実に入りこむもの、豆などの種を食害するものなどとなっています。
主な種類としては、ゴーヤーなどを食害するウリノメイガ、エンドウなどの豆類を食害するシロイチモンジマダラノメイガ、ウコンノメイガ、フキノメイガなどがあります。
トウモロコシなどを食害するアワノメイガなどもよく知られています。
めいがが主に活動するのは、春先から秋口までとなっており、その間に3回から5回程度餌となる野菜などに産卵し、幼虫による食害が発生します。
エンドウなどの豆類の場合には、ふ化した幼虫は、エンドウの莢の中に入り込み、豆を食害して、食べられなくなるばかりか、商品価値を落としていきます。
メイガの中には、食品を直接食害する食品害虫として知られているものもおり、小麦や、果実やコーヒー豆などの被害でも知られています。
メイガを駆除するには
メイガを駆除する方法について解説していきます。
エンドウの莢の中に入っているメイガを見つけるのはとても難しいのですが、丹念にさがして莢ごと取り除きましょう。
莢が変色していたり、穴が開いている場合にはメイガの幼虫が潜んでいる場合があります。
見つけにくいメイガの幼虫の駆除や防除のためには農薬が有効です。
おすすめの農薬をご紹介します。
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【スミチオン乳剤】
広範囲の害虫や野菜、樹木などに対応する良く知られた農薬の一つで、希釈して使用するので扱いやすいのも特徴です。
豆類のほか、ウリ科、ナス科、ユリ科、イネ科(トウモロコシ)などにも使用できるほか、メイガ以外の多くの害虫に効果がある汎用性の高い農薬です。
【マラソン乳剤】
良く知られた農薬の一つで、希釈して使用するので扱いやすく、広範囲の野菜や樹木に使用することができます。
メイガ以外の多くの害虫に効果があるほか、豆類以外のウリ科、ナス科、アブラナ科、ユリ科などの野菜など広範囲に使用することができます。
【STゼンターリ顆粒水和剤】
天然成分からなる殺虫剤でオーガニック栽培にも対応した安全性の高い農薬の一つで、豆類の場合には収穫前日まで散布可能です。
自然界に存在する天然微生物が作る有効成分が害虫に効果を発揮します。
顆粒水和剤なので水に溶けやすく扱いやすいのが特徴です。
メイガを予防するには
メイガの予防方法について解説していきます。
メイガの成虫は、蛾の一種なので、飛んでこないようにするのは困難なので、見つけたら駆除するようにしましょう。
メイガの成虫が飛んでこないようにするのに最も効果的な方法は、防虫ネットを張ることです。
防虫ネットをきちんと張っておくことで、メイガの他の害虫が卵を産むことも抑えることができるので効果的です。
特にエンドウが盛んに生長し始める時期と、メイガが活動を始める時期が重なっているので、暖かくなり始める3月の末から4月初めころに防虫ネットを張ると良いでしょう。
もちろん寒い時期から防虫ネットを張っておいても問題はありませ。
つるありエンドウは大きくなるので、防虫ネットをかけるのが少し難しいと考える方は、つるなしエンドウにすると、背も低く比較的簡単に防虫ネットをかけることができます。
メイガにかぎらず害虫の成虫は、近くの雑草から飛来してくる場合もあるので、エンドウなどの周りの雑草はこまめに刈りこんでおきましょう。
気温の上昇とともにメイガの活動も活発になるので、エンドウの種まきや定植を早めに行い、メイガが活発に活動する前に、エンドウをサヤエンドウとして収穫してしまうのも予防法の一つです。
まとめ
1.めいがという虫を駆除する方法とメイガを予防する方法とは?
エンドウなどの豆類の害虫としてめいががあります。
めいがとはどのような害虫なのか、メイガを駆除する方法や予防方法などを解説していきます。
2.めいがという虫は
めいがとは、ちょう目のメイガ化に属する虫の総称で、別命はシンクイムシとも呼ばれ、幼虫が食害します。
めいがの種類はとても多く、豆類を食害するシロイチモンジマダラノメイガのほか、トウモロコシを食害するアワノメイガなどが知られています。
メイガの中には、食品を直接食害する食品害虫として知られているものもおり、小麦や、果実やコーヒー豆などの被害でも知られています。
3.メイガを駆除するには
メイガを駆除するには、メイガの幼虫が潜んでいる莢ごろ取り去るほかに、農薬が効果的です。
農薬としては、スミチオン乳剤、マラソン乳剤、STゼンダーリ顆粒水和剤などがあります。
4.メイガを予防するには
メイガを予防するには、防虫ネットが効果的ですが、他には雑草の除去や、メイガが活動する春先の前に収穫できるように、野菜を育てることなどがあげられます。
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