さやえんどうは、比較的作りやすい人気の野菜の一つで、味も良いのが特徴です。
特に秋に種を植えるさやえんどうは、寒い冬の間に生長するので害虫も少なく作りやすいので、初心者も家庭菜園やプランターで気軽に栽培することができます。
ただし、さやえんどうにも気をつけなければならない病気があり、その一つがうどんこ病です。
さやえんどうのうどんこ病に効く農薬や対策、うどんこ病になったさやえんどうは食べられるのかなどについて解説していきます。
参考にしてみてください。
さやえんどうのうどんこ病に効く農薬は?
さやえんどうのうどんこ病とは、さやえんどうの葉や実に白色の粉をまぶしたような病変がみられる病気です。
原因は糸状菌というカビの一種です。
さやえんどうのうどんこ病に効く農薬について解説していきます。
【アーリーセーフ】
水で希釈して散布する農薬で、天然物由来の成分なので、有機JAS規格にも適合し比較的安全に使うことができます。
うどんこ病の他にアブラムシなどにも使用でき、収穫前日まで使うことができます。
【ベニカマイルドスプレー】
スプレータイプなので購入してすぐに使用できる手軽さが人気の一つです。
還元澱粉糖化物という植物由来の成分からできており、安全性が高いのも特徴の一つです。
うどんこ病の他にアブラムシやハダニなどにも使用することができます。
【カリグリーン】
粉末タイプの農薬で水で希釈して使用します。
水に溶けたカリウムイオンが病原菌に効果を発揮します。
安全性が高く、有機農産物に使用することができるほか、収穫前日まで散布が可能です。
特に発病初期の使用が効果的です。
【STサブロール乳剤】
水で希釈して散布するタイプの農薬で、うどんこ病の予防効果の他に治療効果を持った農薬です。
さやえんどうの場合、収穫前日まで使うことができるので使いやすいのが特徴です。
さやえんどうのうどんこ病対策は?
さやえんどうのうどんこ病対策について解説していきます。
うどんこ病の原因の糸状菌は風にのって飛来したりするので、菌の飛来を防ぐことは困難です。
飛来してきても発症しない、あるいは広がっていかないように対策しましょう。
うどんこ病は、株を近づけすぎて植える密植、日当たりが悪い場合や低温や多湿環境で良く発症するといわれています。
さやえんどうの種を植える場合や、苗を定植する場合には、欲張って狭い場所に多く植えないようにしましょう。
風通しを良くすることでうどんこ病の発生を抑えることができます。
苗はなるべく日当たりの良い場所に植え、プランター栽培の場合には日当たりの良い場所に置くように心がけましょう。
乾燥のし過ぎもうどんこ病の発症を助長するといわれています。
適度に水やりを行い、乾燥しすぎないように心がけましょう。
雨による土の跳ね返りでうどんこ病の菌がさやえんどうの葉につくことがあります。
マルチなどで土の跳ね返りを抑えるようにしましょう。
葉に白い斑点が見られたら他の葉に伝染しないように早めに取り除いておきましょう。
取り除いた葉は畑などに放置せず、ビニール袋などに入れて処分しましょう。
窒素系肥料が多いとうどんこ病が発生しやすいと言われているので、窒素過多にならないように気をつけましょう。
発生初期であれば、木酢液や酢を薄めたもの、あるいは重曹で症状が消えることがあるのでためしてみてください。
さやえんどうのうどんこ病は食べられる?
うどんこ病になったさやえんどうは食べることができます。
うどんこ病は、葉の表面に白い粉を散らしたような斑点ができ、病気が進むと葉全体が白くなっていく病気です。
見た目もあまりよくなく、うどんこ病にかかったさやえんどうは食べられるのか心配になる方もいるかと思いますが、実を食べても害は無いようです。
うどんこ病は、糸状菌というカビ菌の一種が原因なのですが、毒素を出すわけではないからです。
葉にうどんこ病が広がっていたら、味が悪くなっていると思われがちですが、直接的な影響はありません。
ただし、うどんこ病が広がって実まで達したらさすがに見た目も悪く、味も悪くなる可能性があります。
葉に白い斑点ができ始め、広がってきたら、実にうどんこ病が広がる前に早めに実をとってしまうのが無難です。
農薬を使いたくない場合には、早めの収穫がおすすめです。
またさやえんどうが生長しきっている時期は、さやえんどうの抵抗力もおちており、うどんこ病で枯れるのが早くなることもあります。
少し待っていたら、もう少し実が大きくなると考えがちですが、待っている間に、さやえんどうが、枯れてしまうかもしれないので、実が小さくても早め早めに実を収穫していきましょう。
まとめ
1.さやえんどうのうどんこ病に効く農薬と対策は?それは食べられるの?
さやえんどうのうどんこ病に効く農薬や対策、うどんこ病になったさやえんどうは食べられるのかなどについて解説していきます。
2.さやえんどうのうどんこ病に効く農薬は?
さやえんどうのうどんこ病に効く農薬をご紹介します。
アーリーセーフとベニカマイルドスプレーは、自然由来の成分で有機JAS規格に適合しています。
うどんこ病の他に、アブラムシなどの害虫駆除にも使用することができます。
カリグリーンは、カリウムイオンが病原菌に効果を発し安全性の高い農薬です。
STサブロール乳剤は、予防効果のほかに治癒効果を持つのが特徴です。
3.さやえんどうのうどんこ病対策は?
さやえんどうのうどんこ病対策は、密植を避け風通しを良くすること、日当たりを良くすること、適度に水やりをすること、窒素肥料過多にならないことなどがあげられます。
他の対策としては、うどんこ病のなった葉を早めにとること、マルチを使用すること、初期には木酢液や酢、重曹を使うことなどがあります。
4.さやえんどうのうどんこ病は食べられる?
うどんこ病になったさやえんどうは食べることができます。
うどんこ病は、カビ菌が原因なのですが、毒素を出すわけでもなく葉に広がった場合でも実の味には影響はありません。
ただし実まで広がると味が悪くなる可能性があるので、うどんこ病にかかったら早めの収穫がおすすめです。
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