家庭菜園で自分で栽培した野菜を収穫し食するのはとても楽しいもので、家庭菜園のだいご味とも言えます。
自分で食べるだけであれば、少し形の悪いものや、小さなものでもおいしくいただけるのですが、病気や害虫には気をつけたいものです。
家庭菜園を行う上で、気をつけなければならない害虫は多くありますが、オケラも気をつけたい害虫の一つです。
オケラとはどのような害虫なのか、オケラに効く農薬やオケラ対策について解説していきます。
参考にしていただき、家庭菜園を楽しんでみてください。
オケラとは
オケラという昆虫の名は、よく聞くのですがオケラとはどのような害虫なのでしょうか。
オケラは正式な名前はケラと言い、バッタの仲間でケラ目に分類されている昆虫です。
見た目は、上半身はザリガニのような形をしており、巨大な前足は土を掘りやすくなっています。
下半身の見た目はコオロギに似た形状をしています。
オケラは主に畑や、田んぼの畔、水辺の近くなどに生息しています。
活発に活動するのは春先から秋口(4月から10月くらい)となっており、多くの野菜の生長時期と重なります。
水を多く含んだ土壌が好きで、水の上を泳ぐ能力の他に、羽をもっており飛ぶことも可能で、もちろん歩くこともできるので、様々な場所を移動可能です。
オケラは基本は土の中に潜んでおり、前足を用いて土を掘り進んでいきながら生きています。
オケラの食物は、土の中のセミや蛾の幼虫の他に、植物の根なども食するので、雑食性と言えます。
野菜の根を食害することから、特に柔らかい発芽直後の根や、定植後の苗の根などを食害されると被害は大きくなっていきます。
オケラは土の中に生息しているので、見つけるのが難しいことから、発芽苗や定植後の苗が全滅してしまうこともあるので、注意深く観察し対策することが必要です。
オケラに効く農薬とは
オケラに効く農薬について解説していきます。
参考にしてみてください。
【家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3】
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3の有効成分はダイアジノンで淡黄赤色細粒となっています。
プラスチック容器で販売されており、野菜の苗を定植する際や種をまく際に土の中に混ぜておく土壌混和という方法で使用します。
オケラがこの農薬に接触することにより、オケラを退治しますが、薬の殺虫成分が土の中に広がるベーパーアクションによっても効果を発揮し、広い範囲に有効です。
土壌混和を行うと、農薬の成分は比較的長い間オケラから野菜を守ってくれます。
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3は、オケラの他に土の中に住む害虫(ネキリムシ、コガネムシ、ウリハムシの幼虫)にも効果を発揮します。
使用できる野菜は多岐にわたり、レタス、ナス、トマト、ピーマンなどにも使用することが可能です。
筒状のプラスチック容器の他、袋での販売もされており、容量も少ないので家庭菜園で使用するにはちょうど良いサイズとなっています。
ホームセンターや園芸店で比較的簡単に入手することができるほか、通販でも購入することが可能です。
野菜の種類によっても、オケラ以外の害虫によっても使用量や使用回数が異なるので説明書をよく読んで使うことをおすすめします。
オケラ対策とは
オケラ対策について解説していきます。
オケラは基本的に土の中で生息しているので、見つけて駆除するのはとても難しい害虫の一つです。
オケラによる野菜の根の食害を防ぐためには、オケラのいない場所に野菜苗などを定植するのが良いでしょう。
野菜の苗を植える際や、種をまく前に土を掘り返してオケラを確認し、見つけたら捕まえて捕殺します。
コガネムシなどの幼虫も駆除すれば一石二鳥です。
少し手のかかる対策になるのですが、オケラがいないことを確認したら、定植する予定の場所の周囲に板などを埋めてオケラが侵入して来ることができないようにするという方法もあります。
オケラは湿った土壌を好む傾向があります。
土の水はけを良くしておくとオケラ対策とすることができます。
土自体の水はけをよくすることができない場合には、高畝を作り、高畝に野菜を定植すると良いでしょう。
オケラが近づいてくることができないようにする対策としては、野菜のまわりに溝を掘るという方法があります。
溝によりオケラの接近を阻むことができます。
野菜の周りの風通しを良くし、野菜のまわりに湿気がたまらないようにしましょう。
雑草をこまめに刈り取っておくと、オケラの他の害虫対策として効果が期待できます。
まとめ
- オケラとは?オケラに効く農薬やオケラ対策はどうすべき?
オケラとはどのような害虫なのか、オケラに効く農薬やオケラ対策について解説していきます。
- オケラとは
オケラは正式な名前はケラと言い、バッタの仲間でケラ目に分類されている昆虫で、見た目は、上半身はザリガニのような形をしており、下半身の見た目はコオロギに似た形状をしています。
雑食性で、セミや蛾の幼虫の他、植物の根などを食し、野菜に害を与えます。土の中に生息し見つけるのが難しいので、苗が全滅してしまうこともあります。
3.オケラに効く農薬とは
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3は土壌混和により使用し、オケラが接触することで退治する他、ベーパーアクションによっても効果を発揮します。
オケラの他に、ネキリムシ、コガネムシやウリハムシの幼虫にも使用できます。
使用できる野菜は多岐にわたり、レタス、ナス、トマト、ピーマンなどにも使用することが可能です。
4.オケラ対策とは
オケラ対策としては、苗の定植や種まき前に土を掘り返して、オケラを駆除すること、野菜の周囲に板を埋める事などがあります。
他には水はけをよくすること、高畝、野菜の周囲に溝を掘ること、風通しを良くすること、雑草の刈り取り、などがあります。
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