カリフラワーを含め、アブラナ科の野菜は味もよく様々な料理に使えるので、家庭菜園で栽培に挑戦されている方も多くいるかと思います。
家庭菜園のだいご味は、野菜を育てる楽しみに加え、育てた野菜を食べることが出来る事です。
家庭菜園であれば、少し虫食いがあるような野菜でも気にならないものですが、害虫などには注意する必要があります。
カリフラワー栽培で気をつけるべき害虫にネキリムシがいます。
カリフラワーのネキリムシとはどのような害虫か、ネキリムシに効く農薬とネキリムシ対策について解説していきます。
カリフラワーにつくネキリムシとは
カリフラワーの害虫のネキリムシとはどのような害虫なのかについて解説していきます。
ネキリムシは、畑の地面に近い茎を食し、食された茎は倒れてしまうのでこの名がつきました。
ネキリムシは、蛾の幼虫で、成虫の蛾はカブラヤガやタマヤラガと呼称される夜蛾類に属しています。
ネキリムシの虫の害として特に実害が大きくなるのは、定植後の苗など小さな時の食害となっています。
被害としては前日まで勢いの良かった苗が朝になると、根本の方から、切り倒され、しおれてしまっていることになります。
ネキリムシはとても多くの野菜にも実害を及ぼし、ジャガイモ、タマネギ、サツマイモ、エンドウなどにも被害を及ぼすことがあります。
ネキリムシが動きまわるのは主として夜の間で、昼間は土の中にもぐって食害はあまりおこしません。
この特徴のために昼の間には発見しにくいのも被害を拡大させる要因の一つとなっています。
ネキリムシは冬の間には活動せず、活動時期は地方によっても異なりますが、おおむね4月から11月の間です。
この時期は、カリフラワーの定植時期とも重なっているので、被害が大きくなることもしばしばです。
ネキリムシは親が産卵したのち、4日から5日で卵から幼虫がふ化するので、短期間に多くの数のネキリムシが生まれ、被害を大きくすることもあります。
ネキリムシに効く農薬とは
カリフラワーにつくネキリムシに効果の高い農薬について解説していきます。
【ネキリベイト】
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ネキリムシ対策に高い作用をする薬品で、よく知られた農薬の一つです。
ネキリベイトは、商品名が示すようにネキリムシ類専用の農薬として販売されています。
ネキリベイトは淡い赤色の粒状となっており、容器からカリフラワーの株まわりにまくだけで効果を発揮してくれます。
食毒剤というのがネキリベイトの薬の効果を表す名称です。
ネキリムシが食することで退治が可能で、食べさせる工夫としてネキリムシを土の中から引っ張りだす効果を持ちます。
土の中の害虫の農薬としては、土壌混和と言って、土に混ぜるものもありますが、ネキリベイトは株の周りにまくだけでよいのです。
ネキリベイトで特に注目すべきポイントは早く効くことで、ネキリベイトを食べたネキリムシには短時間で効果が確認可能です。
ネキリベイトを十分活用するには、ネキリベイトの散布を夕方暗くなる前に行うことです。
ネキリムシは夜間になると活動するので、ネキリムシを駆除するには夕方暗くなるまえに散布するのがおすすめの使用方法となります。
ネキリベイトをカリフラワーの株まわりにまく際は、株まわりのみではなく少し広い範囲にまくようにしましょう。
カリフラワーの株から離れた場所への散布で、離れた場所の地面下にいるネキリムシにも効果を及ぼします。
ネキリベイトは、家庭菜園などでも使いやすいように、1kg程度の少量でも販売されているので、推奨できる農薬の一つとなっています。
ネキリベイトの使用時には、取扱説明書をよく確認し、回数や方法を理解しましょう。
ネキリムシ対策とは
カリフラワーにつくネキリムシの対策方法について解説していきます。
野菜につく害虫の対策の基本なところは捕まえて退治することなので、見つけたら捕まえて駆除しましょう。
太陽が地面の下に入ってから食害を始めるネキリムシは、昼間にいくら探しても見つけることは困難です。
朝方にカリフラワーを確認し、根付近から切られている場合にはネキリムシの虫害のことが多いでしょう。
ネキリムシは地面の下に生息しているのですが、深さは深くても5cm程度なので、カリフラワーの周りを掘り返してみましょう。
ネキリムシを畑の表層下で発見した場合には捕殺です。
まだネキリムシに食べられていないカリフラワーの苗をネキリムシの食害から遠ざけることができます。
ネキリムシは、カリフラワーの苗から離れた場所にいる場合もあるので、広めに掘り返しましょう。
掘る際には、軍手など手袋をつけて手で掘ると、苗を傷つけないので良いでしょう。
ネキリムシを素手で触るのがちゅうちょされる場合は、手袋をはめるかハシのような棒を用いましょう。
捕まえた後は、紙にくるむか、ビニール袋などに入れて廃棄しましょう。
ネキリムシの成虫がカリフラワーに近づき卵を産まないようなネキリムシ対策もあります。
カリフラワーの株を防虫ネットで覆っておくと、ネキリムシの成虫が飛んでくるのを抑えることができます。
カリフラワー栽培の際に、マルチングを使うと卵からかえったネキリムシの幼虫が、土の中に隠れてしまうのを避ける効果があります。
ネキリムシは、カリフラワー以外の雑草を食べることがあるので、カリフラワー近くの雑草はこまめに刈り取るようにしましょう。
まとめ
1.カリフラワーにつくネキリムシに効く農薬とネキリムシ対策はカリフラワーのネキリムシとはどのような害虫か、ネキリムシに効く農薬とネキリムシ対策について解説していきます。
2.カリフラワーにつくネキリムシとは
ネキリムシは、茎の下の部分を食していく虫で、カブラヤガやタマヤナガの幼虫です。
ネキリムシは、カリフラワーの他に多くの野菜の害虫として知られています。
主として夜間に活動し、発見しにくい特徴を持っています。
4月から11月のカリフラワーの定植時期に活動し、被害を拡大させます。
3.ネキリムシに効く農薬とは
ネキリベイトはネキリムシを駆除するように開発されたもので、食毒剤ですが誘引効果を持ちます。
夕方にカリフラワーの周りにまくのが有効で、夜の間に動き回るネキリムシの虫の害を低くすることが可能となります。
4.ネキリムシ対策とは
ネキリムシによる虫の害を無くすには、捕殺、防虫ネットやマルチングの使用、雑草の刈り取り、などがあげられます。
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