家庭菜園では育てやすい野菜や育てるのに少し注意が必要な野菜などがあり、育てる野菜を選ぶのも楽しみの一つです。
ウリ科の野菜の野菜は、比較的育てやすいのですが、中でもきゅうりは、時期になると食べきれないほど収穫できるので、人気があります。
育てやすいのが人気のきゅうりですが、気をつけなければならない病気の一つにうどんこ病があります。
きゅうりのうどんこ病とはどのような病気なのかについて解説し、うどんこ病の対処法の一つとして知られている酢と木酢液をご紹介していきます。
きゅうりのうどんこ病とは
うどんこ病とはきゅうり特有の病気というわけではなく、ウリ科含め、野菜や果樹などの植物もかかってしまう病気の一つです。
うどんこ病とはカビの一種で、家庭菜園の土や、周囲の枯葉などに潜んでいるカビ菌が原因となって発病していきます。
土や枯葉に潜んでいるカビ菌が、強い風や雨などの跳ね返りによって、きゅうりの葉に付着することで、きゅうりに感染し、葉から葉へ広がっていくのが特徴です。
うどんこ病は初期症状としては、きゅうりの葉に白い斑点ができますが、病気が進行すると、斑点が広がっていき、葉全体が白っぽく粉を吹いたようになります。
うどんこ病は、カビの一種のため胞子を盛んに飛ばすようになり、うどんこ病になった最初の葉からまわりに少しずつ広がっていきます。
うどんこ病が広がると光合成を阻害するようになるので、きゅうりは徐々に弱り、対応が遅れるときゅうりの株が枯れてしまうこともあります。
どのような病気でも同じですが、うどんこ病についても広がってしまう前に対策をとることが大切になってきます。
うどんこ病が多く発生する時期は、地方によっても異なりますが、おおむね5月から11月くらいの時期で、この時期はちょうどきゅうりの生長時期とも重なるので注意が必要です。
きゅうりのうどんこ病に酢が効く
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うどんこ病に対しては、市販されている農薬がありホームーセンターなどでも複数種類が販売されています。
家庭菜園を行っている方の中には、化学合成したものを使用したくない、家にあるものですぐに対処してみたいという方も多いかと思います。
そのような方におすすめできるのが、家庭にある食用の酢を用いた対処法です。
市販の農薬に対して、少し効果は劣る場合もありますが、最初の対処方法としては期待できる方法です。
酢の主成分は酢酸といわれる有機酸で酸性を示すことから、うどんこ病のカビ菌に対して殺菌効果が期待できます。
うどんこ病にかかったきゅうりの葉に希釈した酢を散布することで、カビ菌を退治することができます。
あとはきゅうりなど植物が持つ自然治癒の効果で、きゅうりが元気になるのを待つだけです。
ただしうどんこ病が進んでしまった場合には酢の効果は期待できないので、あくまで発生初期にすばやく使うことを心がけてください。
また酢はうどんこ病の予防効果も期待できます。
殺菌効果があるので、きゅうりの葉に付着したうどんこ病のカビの胞子を退治することができるのです。
きゅうりのうどんこ病に用いる酢の希釈濃度は酢3ccを75ccから150ccの水で希釈して使用します。
使用する酢は穀物酢がおすすめです。
うどんこ病の対処として酢を用いる場合には、最初は濃度の薄いものから使用し、様子を見ながら少しずつ濃度を調整するようにしましょう。
うどんこ病の予防には薄めのものを用い、うどんこ病にかかった場合には少し濃い目のものを用いると良いでしょう。
きゅうりのうどんこ病に木酢液も効く
きゅうりのうどんこ病に木酢液も効果があると言われています。
木酢液とは、炭を製造する際に出てくる煙を冷やして作られるもので、特有の煙の臭いがします。
木酢液の匂いを忌避する害虫もいることから、害虫除けとして使われることがあります。
木酢液の中には酢酸が含まれていますが、酢酸は酸性を示すため、うどんこ病のカビ菌を退治する効果があり、予防や治療への効果が期待できます。
また木酢液をきゅうりの株元に散布することで、きゅうりが肥料分を吸収する力が強くなるため、植物が活性化し、うどんこ病を含めた様々な病気に対する抵抗力を高めることができます。
木酢液を使った木酢液のスプレーは木酢液1ccを水50cc(50倍)の比率で薄め、市販のスプレー容器などに入れて使用します。
きゅうりの株元に散布する場合には、木酢液1ccを300ccの水で希釈して使用しましょう。
木酢液を薄めたものは、酸性を示すためあまりかけすぎると、きゅうりが弱ってしまう可能性があります。
50倍の比率で希釈した木酢液をかけてきゅうりが弱ってしまう場合には、もう少し濃度をおとして様子を見ながら、木酢液スプレーを使用してみましょう。
まとめ
1.きゅうりのうどんこ病に酢と木酢液が効く!
きゅうりのうどんこ病とはどのような病気なのかについて解説し、うどんこ病の対処法の一つとして知られている酢と木酢液をご紹介していきます。
2.きゅうりのうどんこ病とは
きゅうりのうどんこ病とはカビ菌を原因とする病気で、きゅうりの葉全体が白っぽく粉を吹いたようになります。
うどんこ病が広がると、きゅうりは徐々に弱り、対応が遅れると枯れてしまうことがあります。
うどんこ病が多く発生する時期は、おおむね5月から11月くらいで、この時期はちょうどきゅうりの生長時期とも重なるので注意が必要です。
3.きゅうりのうどんこ病に酢が効く
きゅうりのうどんこ病の対処には家庭にある食用の酢を用いた方法が知られています。
酢は酢酸を主成分とする有機酸で、酸性を示すことから、殺菌効果が期待でき、初期段階のうどんこ病の治癒効果と予防効果があり、カビ菌を退治してくれます。
きゅうりのうどんこ病に用いる酢の希釈濃度は酢3ccを75ccから150ccの水で希釈して使用します。
使用する酢は穀物酢がおすすめです。
4.きゅうりのうどんこ病に木酢液も効く
木酢液はうどんこ病に効果があるといわれています。
木酢液には酸性の酢酸が含まれており、カビ菌を退治してくれます。
木酢液を、きゅうりの株元に散布することで、きゅうりを活性化し病気に対する抵抗力を高めてくれます。
カビ菌の退治に用いる木酢液を使った木酢液のスプレーは木酢液1ccを水50cc(50倍)の比率で薄め、市販のスプレー容器などに入れて使用します。
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