キャベツの根こぶ病に効く農薬や対策ってどんな方法がある？

キャベツ

2022.07.21

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比較的育てやすく、味も良いキャベツは、いろいろな料理に使うことができるので、プランター栽培や小さな家庭菜園でも、人気のある野菜の一つです。

毎年キャベツ栽培をしている人、今年はキャベツ栽培に挑戦しようと考えている人も多いかと思います。

キャベツなどを栽培する上で気をつけなければならない病気としては、根こぶ病があげられます。

キャベツの根こぶ病とはどんな病気なのか、根こぶ病に効果のある農薬、そして根こぶ病の予防について解説していきます。

キャベツの根こぶ病とは
キャベツの根こぶ病に効く農薬は
キャベツの根こぶ病対策は
まとめ

キャベツの根こぶ病とは

キャベツの根こぶ病とはどのような病気なのでしょうか。

キャベツの根こぶ病とは、キャベツの根の部分にこぶができる病気です。

根こぶ病にかかると、うまく水を吸い上げることができなくなるので、水分の蒸発の激しい昼間はしおれ、夜から朝にかけては、元気になるという状態になってしまいます。

水を吸う能力が落ちてしまうので、生育不良となってしまい、結球しないなどの障害が発生することがあります。

根こぶ病は、アブラナ科の野菜に特によく発生し、キャベツのほかに白菜やカブ、ブロッコリーなどにも良く発生する病気です。

根こぶ病の原因は、土壌中に存在するカビ菌で、カビ菌が感染すると、細胞が異常増殖することで、大きさの異なるこぶが根にできてしまいます。

根こぶ病が発生すると、原因となるカビ菌は、付近の土壌中に長くて１０年程度存在するといわれており、一度発生すると何年も続けて被害にあう可能性があります。

根こぶ病の原因となるカビ菌は、いろいろな場所に存在しているので、近所の畑から自然に風で飛来したり、汚染された農機具などから汚染が広がることもあります。

暖かい気温で特に発生が多くなりますが、気温２０度から２５度程度で多く発生し、真夏や冬には収まる傾向にあります。

キャベツの根こぶ病に効く農薬は

キャベツの根こぶ病に効く農薬をご紹介していきます。

キャベツの根こぶ病に効く農薬は、石原フロンサイド粒剤です。

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石原フロンサイド粒剤は、根こぶ病の菌がいる土を殺菌することができ、根こぶ病の発生を抑えてくれます。

石原フロンサイド粒剤は、殺菌剤なので、根こぶ病の治癒効果はなく、発生前の予防に使用することで効果を発揮します。

商品名が粒剤となっているように、粒状になっており、キャベツを定植する前に土壌混和して使用します。

定植時に土壌混和を忘れてしまった場合には、定植後に株の周りに散布することでも、その効果を発揮します。

１ｋｇに満たない、袋で販売されており家庭菜園で使用する場合にも使い勝手よく考えられています。

袋の上部にキャップがついており、キャップを外し、袋をさかさまにして振るだけで粒剤が出てくるので、比較的簡単に使うことができます。

キャベツの根こぶ病の他に、立枯病や、菌核病などにも効果を発揮します。

キャベツのほかにも、根こぶ病の発生する白菜、カリフラワー、小松菜などのアブラナ科の野菜、じゃがいも、レタス、玉ねぎ、ねぎなどにも幅広く使うことができます。

効果は長く持続するので、長い期間根こぶ病の発生を抑えてくれます。

キャベツの根こぶ病対策は

キャベツの根こぶ病対策について解説していきます。

根こぶ病対策の一つとしては、根こぶ病が発生した株は、早めに抜き取り処分することです。

抜き取った株を畑の隅に放置せず、ビニール袋などに入れ、廃棄しましょう。

根こぶ病は、高いPHでは発生しにくいといわれています。

石灰などを使ってPHを高めにしておきましょう。

PHが６以下の場合は発生しやすい環境にあります。

理想的には、PH７．２～７．４の範囲にするのが望ましいのですが、弊害もあります。

土が硬くなったり、近くの他の作物に影響するので、注意しましょう。

PH６．５程度でもかなり根こぶ病の発生を抑えることができます。

根こぶ病の発生を抑制するためには、アブラナ科の野菜同士の連作を避け、他の種類の野菜との輪作がおすすめです。

アブラナ科の他に、ナス科やウリ科、マメ科などの野菜を交互に作ることで根こぶ病の発生を抑制することが期待できます。

キャベツを育てる際に、株間を十分に取るようにしましょう。

株間が近いと、一つの株で発生した根こぶ病が伝染しやすくなってしまいます。

キャベツの株間に別の科の野菜を植えることで、根こぶ病の伝染を抑えることができます。

根こぶ病を抑えるためには、水はけを良くしておきましょう。

根こぶ病は、土の水分量が多いと発生しやすくなります。

株間を広めにとったり、高畝にすることで、水がたまるのを防ぐことができます。

土に有機質を多く入れておくと、根こぶ病以外の菌が多くなり、根こぶ病菌を減らすことができます。