家庭菜園やプランターでも栽培することができるキャベツは、比較的作りやすい上に味も良いので人気があり初心者にもおすすめの野菜です。
すでに長い間キャベツ栽培を行っている方や、今年はキャベツ栽培に挑戦してみたいという方も多いかと思います。
キャベツには、栽培する上で気をつけなければならない病気や害虫があります。
その一つがオオタバコガです。
オオタバコガとはどのような害虫なのか、キャベツのオオタバコガに効く農薬と幼虫の防除(予防)方法について解説していきます。
キャベツのオオタバコガとは
キャベツのオオタバコガとはどのような害虫なのでしょうか。
キャベツのオオタバコガとは、蛾の一種で成虫の大きさは15mm~20mm程度です。
色は個体差が大きくクリーム色から赤みを帯びたものまで様々です。
キャベツを食害するのは幼虫で、最も大きく成長した時で40mm程度になるものもおり、旺盛な食欲でキャベツを食べていきます。
卵からかえったばかりの小さな幼虫は主に葉の表面を食害しますが、大きくなってくるにしたがって、葉から内部に潜り込んで中の葉まで食べるようになります。
特にキャベツの場合には、結球したキャベツの内部に入り込むため、外観はきれいそうでも、中はオオタバコガの幼虫に食い荒らされていることがあり注意が必要です。
春先から秋にかけて複数回のサイクルで発生しますが、特に8月から9月に多く発生するため、この時期に生長するキャベツにとっては厄介な害虫の一つと言えます。
キャベツのほかに、ハクサイ、レタス、キャベツ、トマトなど広範囲の野菜を食害する害虫です。
成虫は主に新しいキャベツの葉などに1mmに満たない黄色の卵を一晩で数百個産卵することもあります。
一匹の成虫が生む卵の数は2000個程度になることもあり、極めて繁殖力の高い害虫となっています。
オオタバコガに効く農薬とは?(キャベツの場合)
キャベツにつくオオタバコガに効く農薬について解説していきます。
殺虫殺菌剤のベニカXネクストスプレーは、
スプレータイプの容器に入っており希釈などは不要なので、購入してすぐに散布して使用できる使いやすい農薬です。
殺虫殺菌剤とあるように、殺虫作用の他に病気の予防治療効果もあるので、おすすめの農薬の一つです。
5種類の薬剤が混合されているので、大型のオオタバコガの幼虫のほかに小さなアブラムシなどの吸汁性の害虫にも効果があります。
即効性のあるノックダウン効果に加え、浸透効果も高いので雨にも強く長い間効果が持続します。
殺虫剤のSTゼンダーリ顆粒水和剤は、
水に希釈して散布するタイプの農薬ですが、水に溶けやすい顆粒タイプとなっています。
STゼンダーリ顆粒水和剤の特徴は、天然成分を使用した有機JAS規格(オーガニック栽培)というところです。
自然界に存在している天然の微生物がつくる成分が、キャベツのオオタバコガのほかアオムシなどにも効果を発揮します。
化学薬品のような即効性には乏しいのですが、食害については早い段階で抑えることができます。
天然成分なので、収穫前日まで使うことができ、使い勝手の良いのも特徴の一つとなっています。
オオタバコガの幼虫の防除(予防)方法は
オオタバコガの幼虫の防除(予防)方法について解説していきます。
オオタバコガに限らず、イモムシ系の防除方法で第一に行う必要があるのは捕殺です。
キャベツの葉の裏などを観察し、幼虫を見つけたら捕まえて捕殺しましょう。
ただし、オオタバコガの幼虫は、結球したキャベツの内部に入ってしまうので、早めに退治することが必要です。
結球したキャベツに5mm程度の穴が開いていたら、オオタバコガの幼虫が侵入した可能性があるので、株ごと取り除いておきましょう。
またオオタバコガは黄色い卵をキャベツの葉に産むので、葉の裏などを観察し、卵があったらガムテープなどにくっつけて捨ててしまいましょう。
オオタバコガの成虫が卵をキャベツに近づけないようにすることも必要です。
キャベツを防虫ネットで覆うことで、オオタバコガが産卵できないようにすることができます。
オオタバコガは、土の中にもぐってサナギになります。
春先や冬の間に、キャベツを植える場所を良く耕しておくと、サナギを退治することができます。
土に窒素成分が多い状態で成長したキャベツでは、オオタバコガの生長が早いといわれています。
成虫が産卵する事も多くなるので、窒素過多の土にならないように、肥料を調整しましょう。
まとめ
1.キャベツのオオタバコガに効く農薬と幼虫の防除(予防)方法は?
キャベツには、栽培する上で気をつけなければならない害虫にオオタバコガがいます。
オオタバコガとはどのような害虫なのか、キャベツのオオタバコガに効く農薬と幼虫の防除(予防)方法について解説していきます。
2.キャベツのオオタバコガとは
キャベツのオオタバコガとは、蛾の一種で成虫の大きさは15mmカラ20mm程度、色は個体差が大きくクリーム色から赤みを帯びたものまで様々です。
キャベツを食害するのは幼虫で、最も大きく成長した時で40mm程度になるものもおり、旺盛な食欲でキャベツを食べていきます。
3.オオタバコガに効く農薬とは?(キャベツの場合)
殺虫殺菌剤のベニカXネクストスプレーは、スプレータイプの容器に入っており希釈などは不要なので、購入してすぐに散布して使用できる使いやすい農薬です。
殺虫殺菌剤とあるように、殺虫作用の他に病気の予防治療効果もあるので、おすすめの農薬の一つです。
殺虫剤のSTゼンダーリ顆粒水和剤は、水に希釈して散布するタイプの農薬ですが、水に溶けやすい顆粒タイプで、天然成分を使用した有機JAS規格(オーガニック栽培)に適合しています。
自然界に存在している天然の微生物がつくる成分が、キャベツのオオタバコガのほかアオムシなどにも効果を発揮します。
4.オオタバコガの幼虫の防除(予防)方法は
オオタバコガの幼虫の防除(予防)方法は、捕殺、卵のうちにガムテープで取り除くこと、防虫ネットでキャベツを覆うこと、冬や春先に土を良く耕すこと、窒素過多を避けることなどがあります。
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