栄養も豊富で、家庭菜園やプランターなどでも比較的簡単に栽培することができるキャベツは、初心者にもおすすめの野菜です。
キャベツは育てやすい野菜の一つなのですが、キャベツを食害する害虫は多く、気をつけなければなりません。
害虫対策としては、農薬を使う方法もありますが、家庭菜園やプランター栽培などでは無農薬に挑戦してみても良いでしょう。
キャベツ苗の害虫対策を無農薬で行うやり方や害虫の卵の対処法などについて解説していきます。
参考にしてみてください。
キャベツ苗の害虫対策は?
キャベツ苗の害虫対策について解説します。
苗としたのは、特に苗の段階での害虫対策が大切になってくるからです。
夏に定植し、秋から冬に収穫する秋キャベツは気温が高い時期に苗を定植するので、害虫対策は必須です。
キャベツも十分に結球し、大きくなった段階では、害虫による食害があったとしても被害は軽微に抑えることができます。
しかし苗の段階で、害虫に食害されてしまうと、その後の生長に影響したり、特に芽の部分を食べられた場合には、結球しなくなってしまいます。
このため特に小さな苗の段階での害虫対策が、しっかりと結球したキャベツを収穫できるかどうかにかかってくるのです。
ここでキャベツを食害する害虫をあげておきます。
代表的なものとしては、アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどです。
いずれの害虫もキャベツの葉を食害し、早めに対策を行わないと葉をすべて食べられてしまうことがあります。
アオムシはモンシロチョウの幼虫で、キャベツの害虫といえばアオムシを思い出すことも多いでしょう。
葉を多く食害し、大きくなると3cm程度になるものもあり、注意が必要です。
コナガは、コナガというガの幼虫で、幼虫の段階では、葉の裏に取り付き葉の中を食い荒らしていきます。
アオムシなどに比較して小さく1cm程度までしか成長しません。
小さいうちは葉の中、少し大きくなってくると葉の表面に移ってきます。
ヨトウムシは、ヨトウガなどの幼虫で、昼間は土の中におり、夜になると出てきて葉を食い荒らす害虫です。
キャベツの害虫対策を無農薬で行うには?
家庭菜園やプランター栽培を行っている場合には、なるべく農薬を使わずにキャベツを育てたいという方も多いかと思います。
キャベツの害虫対策を無農薬で行う方法などについて解説していきます。
キャベツを育てる際は、種から育てる方も多いかと思いますが、大きくなった苗がホームセンターなどでも販売されているので、苗を購入することをおすすめします。
害虫は、特に葉の柔らかい部分を好んで食べるため、種から育てた場合には、せっかく発芽した芽をすぐに食べられてしまうことがあるからです。
キャベツの苗の害虫対策の基本は、キャベツをよく観察し、害虫がいたら捕まえて駆除することです。
特に葉の裏などに隠れていることがあるので、葉を一枚一枚めくって観察しましょう。
幼虫が小さい場合には、手でつかまえるのが難しいと思うので、ガムテープなどにくっつけて捕まえても良いでしょう。
ヨトウムシは夜の間に土の中から出てくるので、朝早いうちの葉を観察すると見つけられることがあります。
害虫を捕まえたら、捕殺するかビニール袋などに入れて廃棄してしまいましょう。
コナガの幼虫は、水に弱いので散水する際に、葉に水がかかるようにすると駆除できることがあります。
キャベツの害虫の卵対策法は?
キャベツの害虫対策は、幼虫の駆除よりも卵を産ませない方がより効果的です。
キャベツの害虫の卵対策法について解説していきます。
苗を定植したら、防虫ネットや寒冷紗をしっかりとかけておきましょう。
その際、寒冷紗や防虫ネットの中に害虫がいないことをよく確認しましょう。
寒冷紗をかけて安心していたら、実は中に成虫が潜んでいるということはよくあることです。
防虫ネットや寒冷紗をかけたら、害虫が入らないように、周囲に土をかけ、隙間が無いようにしましょう。
害虫の嫌いな植物(コンパニオンプランツ)をキャベツの周りに植えておくことも効果があります。
特にモンシロチョウは、春菊などのキク科、ニンジンなどのセリ科など少し臭いの強い植物を嫌う傾向があります。
キャベツ苗を定植する際に、春菊などを間に植えておくとモンシロチョウが卵を産みにくくなるのでおすすめです。
生長した春菊も食べられるので一石二鳥です。
他の対策としては木酢液なども効果が期待できます。
ホームセンターなどで販売されている木酢液を規定量に希釈して、キャベツの苗にかけておくと良いでしょう。
害虫はキャベツ以外の雑草にも注意が必要です。
コナガやアオムシはアブラナ科の植物を好むので、周囲にアブラナ科の雑草があると成虫を引き寄せる場合があります。
キャベツを植えている周囲の雑草は良く刈りこみ、成虫を呼び寄せないように注意しましょう。
まとめ
- キャベツ苗の害虫対策を無農薬で行うには?害虫の卵の対処法は?
キャベツは育てやすい野菜の一つなのですが、キャベツを食害する害虫は多く、気をつけなければなりません。
害虫対策として、無農薬で行うやり方や害虫の卵の対処法などについて解説していきます。
2.キャベツ苗の害虫対策は?
キャベツは苗の段階で、食害されてしまうと、生長に影響したり、芽の部分を食べられた場合には、結球しなくなってしまいます。
小さな苗の段階での害虫対策が、しっかりと結球したキャベツを収穫できるかどうかにかかってくるのです。
キャベツの害虫としては、アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどがおり、いずれも葉を食害します。
3.キャベツの害虫対策を無農薬で行うには?
キャベツの苗の害虫対策の基本は、キャベツをよく観察し、害虫がいたら捕まえて駆除することです。
特に葉の裏などに隠れているので、よく観察して駆除しましょう。
小さい幼虫は、ガムテープを用いても良いでしょう。
4.キャベツの害虫の卵対策法は?
キャベツの害虫対策は、幼虫の駆除よりも卵を産ませない方がより効果的です。
成虫に卵を産ませないために、定植した苗を防虫ネットや寒冷紗で覆ったり、害虫の嫌うコンパニオンプランツを植えると良いでしょう。
キャベツの周りの雑草を刈り込んでおくことも効果が期待できるのでおすすめです。
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