みなさんはご自宅で育てているお花がどれくらいの期間もつかご存じでしょうか?1年で枯れてしまうお花や何年もきれいな姿を楽しませてくれるお花など、それぞれのお花によって期間が様々です。
ですが、何年ももつお花も育て方を間違えてしまうと1シーズンで終了してしまいます。せっかく何年もキレイなお花を咲かすことが出来るのに、知識がない理由で枯れさせてしまうなんて残念すぎます。
では、何年もキレイな状態でお花を咲かせる為に必要なことはなんなんでしょうか?答えは「植え替え」です。
今回は冬の時期にキレイなお花を楽しませてくれる「ガーデンシクラメン」の植え替えについてお伝えいたします。
植え替えをする時期や球根の植え替え方法、植え替えた時のしおれる対策についてご紹介をいたしますので、是非最後まで読んでくださいね。
ガーデンシクラメンの植え替え時期は
まず、なぜガーデンシクラメンは植え替えが必要なのでしょうか。植え替えをすることは、「土を新しくすること」「鉢を大きいものに変えること」です。
土が古いままだと、土に含まれていた栄養が不足したり、虫や雑菌が繁殖して生育に向かない土になったりします。ですので、新しい新鮮な土にすることでそれをリセットすることが出来ます。
また、鉢が小さいままだと根が窮屈になってしまいます。ですので、大きな鉢に植え替えることにで、根が広がって生長できるようなスペースを確保します。
では、ガーデンシクラメンを植え替えをする最適な時期はいつなのでしょうか。
ガーデンシクラメンを植え替えする最適な時期は10~11月頃です。秋に植えるのが最適です。気温が10~20℃くらいになった時に植え替えを行います。
ガーデンシクラメンは寒さに強いお花ですが、反対に暑さに弱いお花です。あまり、暑い時期に植え替えをすると株が弱ってしまうので、注意が必要です。また、寒さに強いと言えどもあまり寒すぎても生長しません。
植え替えをするときは、必ず新鮮な土を使うことを忘れないようにしてください。また、黄色くなって変色している葉や、枯れてしまったり、傷んでしまっている花をしっかりと摘み取ってから植え替えをするようにしてくださいね。
ガーデンシクラメンの球根を植え替えするには
先ほどは最適な植え替え時期をお伝えいたしました。ここではガーデンシクラメンの球根の植え替えの手順について、ご紹介をしたいと思います。
まずは用意するものです。
・鉢(今植えているものよりも大きなもの)
・鉢底石
・新しい新鮮な土
(水はけの良い土、草花用の培養土またはシクラメン専用の土)
次に植え替えの手順です。
①変色してたり、傷んでいる葉や花を摘み取る
②鉢からガーデンシクラメンを根鉢を崩さないように取り出す。
③新しく植え替える鉢に鉢底石や用土を入れる
④ガーデンシクラメンを鉢に入れる
⑤ガーデンシクラメンと鉢の隙間に土を入れる
ガーデンシクラメンを植え替えするとき根鉢を崩さないように、根鉢の肩が地面から少しはみ出すように「浅植え」します。球根の3分の1から半分、地面から出るように植えましょう。
また、ガーデンシクラメンは水やりがポイントです。ガーデンシクラメンは過湿を嫌います。根が張るまでは、土が乾かないように水やりをしますが、根が張った後は土の表面が乾いたらお水を上げるようにしてください。
水やりをする時は、花や葉、球根に水をかけてはいけません。水がかからないように葉をあげて水をあげましょう。花や葉、球根に水がかかってしまうと、腐ったりカビたりする原因となりますので、要注意です。
ガーデンシクラメンの植え替えでしおれる対策は
では最後にガーデンシクラメンを植え替えた時にしおれる時の対策をお伝えしたします。せっかく植え替えしたのに、元気がなくしおれてしまったら残念すぎます。そうならないようにしっかりと対策をしましょう。
では、なぜ植え替えをしたガーデンシクラメンがしおれてしまうのでしょうか。その原因はいくつかあります。
まず考えられる原因の1つは「生育環境」です。
ガーデンシクラメンは暑さに弱く、寒さに強い性質があります。植え替えした季節は夏ではありませんか?外気温は暑すぎませんか?夏の直射日光があたっていませんか?冬に部屋で育てて室内が暑すぎませんか?
反対に寒すぎてもしおれてしまいます。寒さに強くても気温が-5℃になると土が凍り、根や塊根が凍ってしおれてしまいます。また、霜や寒風にあたってもしおれてしまいます。その場合、鉢を軒下に移しましょう。
次に考えられる原因は「日光不足」です。
ガーデンシクラメンは日光を好むお花です。日光に当てないとしおれてしまうことがあります。ですので、よく日に当てる場所へ置くようにしてください。ですが、夏場は直射日光を当てると逆効果なので、気を付けてください。
合わせて風通しの良い場所に置くようにしましょう。風通しの悪い場所は病虫害の発生原因となります。
最後に「水のあげすぎ」です。
先ほどもお伝えいたしましたが、ガーデンシクラメンは過湿を嫌います。植え替え直後に根が張るまでは土を乾かさないようにしなくてはいけませんが、そのあとは水のあげすぎは厳禁です。
沢山元気になってほしいからといって、毎日水を上げると逆効果です。土が乾いてからたっぷりのお水をあげて下さい。そして、受け皿にたまった水は必ず捨ててください。
そして、水を上げるタイミングは午前中です。午後にあげると、そのあと気温が下がり、土が凍る可能性がありますので、気を付けましょう。
まとめ
今回はガーデンシクラメンの植え替えをする時期や球根の植え替え方法、植え替えた時のしおれる対策をご紹介いたしました。皆さんの少しでもお役に立てたなら、本当に嬉しいです。
最後にガーデンシクラメンを冬に育てるときのワンポイントアドバイスをお伝えしたいと思います。
冬に強いガーデンシクラメンですが、-5℃になると土が凍ってしおれてしまうとお伝えいたしました。もし庭植をしているガーデンシクラメンがあって、年に何度か外気温がとても寒くなる時があるかもしれません。
そんなときのために、庭植えのガーデンシクラメンには藁やビニールでマルチングをするのがおすすめです。寒さを防ぎ、ガーデンシクラメンを守ってあげて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんのガーデンシクラメンがより一層キレイに咲きますように。
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