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家庭菜園で人気のジャガイモを育てようと、ネットや本などで栽培方法を見ていくと、「ジャガイモそうか病」とあり、驚く人もいるでしょう。
ジャガイモのそうか病とは、どんな病気なのか?どうすれば防げるのか気になってきます。
病気に強い品種も、次々の開発されています。ジャガイモのそうか病に強い品種もあるのでしょうか。
対策に「ぬか」が効果的という情報もあって、こちらも気になります。
気軽に始められるジャガイモ栽培が、そうか病でダメになってしまっては大変です。
安心してジャガイモを育てていくためにも、そうか病についての情報や、対策について見ていきましょう。
ジャガイモでそうか病に強い品種は?
(※こちらのスノーマーチは種イモ用ではありません)
ジャガイモそうか病に強い品種は、何種類か開発され、販売もされています。
ユキラシャやスノーマーチ、スタークイーンなどがそうか病に耐性のある、品種です。
そもそもジャガイモそうか病は、どのようなものなのか、紹介しましょう。
そうか病の「そうか」とは、かさぶたのことでジャガイモの表面に、かさぶたのようなものができます。
かさぶたがあっても、そこを取り除くと食べることは可能ですが、見た目が悪いので、農家さんはそうか病を嫌います。
家庭菜園でも見た目がよくありませんし、かさぶたから腐り始めますので、保管しにくくなります。
ジャガイモはある程度、保存ができることを前提にしていますので、腐りやすくなるのは問題です。
そうか病に耐性のある品種、ユキラシャやスノーマーチ、スタークイーンは、他の病気のも耐性があり、育てやすいジャガイモです。
ジャガイモそうか病は、細菌が原因で起こる病気です。土や種イモに原因細菌が存在し、病気が起こります。
土がアルカリ性になると、そうか病を起こす細菌が活発化します。ジャガイモは酸性の土を好みますので、ジャガイモに適した土にすることが大切です。
元々二本の土は、酸性ですので、畑を耕すときの石灰の使用が、アルカリ性になる原因です。
ジャガイモのそうか病用の薬剤とは?
ジャガイモのそうか病用の薬剤は、種イモを殺菌する薬です。症状が出たジャガイモに、使う薬剤はありません。
ジャガイモそうか病を防ぐには、土を酸性に保ち、種イモについている細菌を殺菌することです。
ジャガイモの種イモの殺菌には、「アグリマイシン100」を40~100倍に薄めた液に、種イモを浸すと効果的です。
畑の土の殺菌には、「フロンサイド粒剤」を撒いて耕すと効果があります。
プランターなどで栽培するとき、市販の野菜栽培用の土を使用する場合は、殺菌は必要ありません。
すでに殺菌されていますので、その土に市販の種イモを植えれば、病気になることはありません。
畑で家庭菜園をするとき、連作障害や酸性土壌を改良するため、石灰を撒いて耕すことが、ネットや本などに紹介されています。
このこと自体はいいことなのですが、石灰を使いすぎると、アルカリ性が強くなります。
雨が多く降り、火山が多い日本の土は、酸性が強いので、石灰で弱酸性から中性にすることが必要です。
家庭菜園で土壌のPHを測ることまでは、必要ありませんが、石灰の使い過ぎには注意してください。
また、ジャガイモの連作も、そうか病の原因となりますので、何年か間をあけて、ジャガイモを育てることもいいです。
ジャガイモのそうか病対策にはぬかがいい?
ジャガイモのそうか病に米ぬかが効果的、という情報もあります。畑に米ぬかを撒くことによって、そうか病の原因細菌以上に、他の菌が増えるということのようです。
そうか病の細菌を退治するのではなく、他の菌で増殖を防ぐ方法です。根本的に、病気を防ぐわけではありません。
米ぬかが土の中の、いろいろな細菌などの栄養になって、土自体もいい状態になっていきます。
ぬかは自然のものですので、害は全くありません。そうか病に関係なく、いい畑も作るのには、いいことでしょう。
米ぬか以外にも、ジャガイモのそうか病の原因細菌を減らしていく方法があります。
ジャガイモを栽培した後に、マメ科の植物を栽培するのがいいです。
枝豆などが栽培しやすく、美味しく食べることもできます。
枝豆は肥料の少ない畑でも、収穫できます。さらに枝豆の根には根粒菌という菌が存在します。
この菌は、空気中の窒素を根に貯めていく物で、土の中の窒素が増えます。そのため、畑の養分も増えていきます。
ジャガイモの連作障害も防げて、さらに畑の栄養も増えるという一石二鳥の効果があります。
まとめ
ジャガイモのそうか病について、原因や対策を見てきました。プランター栽培の場合は、そうか病は大丈夫ですが、種イモに注意が必要です。
食用のジャガイモを種イモに使用すると、そうか病が起こる場合もあります。
食用のジャガイモは、殺菌剤などは使えませんので、いろいろな細菌がついています。
過熱して食べるので、人には影響ありませんが、栽培する場合は問題があります。
また、種イモは発芽しやすいような管理しているので、芽も出やすいです。
そうか病以外の病気の対策のためにも、種イモを使う方が間違いないです。
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