じゃがいものメークインの植え方や種芋の切り方、収穫時期は？

突然ですが、みなさんの好きな「じゃがいも」は何ですか？じゃがいもって沢山の品種がありますよね。メジャーな品種でいえば「男爵」や「きたあかり」、「メークイン」などがあり、最近よく見かけるようになった「インカのめざめ」や「レッドムーン」が好きという方もいると思います。

それぞれに特徴があり、適した料理があるじゃがいもですが、今回はその中から「メークイン」を家庭菜園で育てるときのポイントについて皆さんにご紹介をしたいと思います。

メークインの植え方や、種芋の切り方、収穫時期についてご紹介をいたしますので、「メークインを育てたい！」と思っている方は是非最後まで読んでくださいね。

じゃがいものメークインの植え方は？

では、じゃがいものメークインの植え方についてお伝えをいたします。植え方のポイントは「土づくり」「芽出し」「植え付けの深さと間隔」です。それではそれぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

まずは「土づくり」です。じゃがいもを家庭菜園で栽培するときはやや酸性気味の土にします。じゃがいもは酸性を好みます。庭植えの場合は堆肥と有機肥料と苦土石灰を入れて土づくりをしますが、苦土石灰は控えめにしてください。

プランターで育てる場合はホームセンターで販売している野菜用の培養土を購入して使うのがおススメです。

次に「芽出し」です。メークインの種芋を植える前に「芽出し」という作業を行います。これは種芋を朝から夕方にかけて日光に当てて芽を出す作業のことです。この芽出しは約2週間行います。

これをやることで、発芽がそろって生育が良くなります。私ははじめてジャガイモ栽培をした時、芽出しをしないで種芋を植えました。そしたらなかなか芽が出てこないで、毎日畑の表面を覗き込んでいました。必ずしないとダメというわけではありませんが、特に初めての方は芽出しした方が安心もすると思いますよ。

最後のポイントは「植え付けの深さと間隔」です。庭植をするときは幅60～70ｃｍの畝を作ります。そこに約10ｃｍくらいの深さで種芋を植えていきます。

あまり深すぎると芽が出てこなくなるので注意が必要です。そして、種芋と種芋の間隔は約30ｃｍを目安とて植え付けを行います。

実はもう１つ種芋の植え方に大切なポイントがあるのです。それは「種芋の切り方」です。次はその切り方について詳しくご紹介をしていきます。

ジャガイモの種芋の切り方、メークインの場合

ジャガイモの種芋の切り方でメークインの種芋を切る時のポイントは「大きさ」と「切り方」です。それではそれぞれのポイントについて詳しくご紹介をしていきます。

まずは「大きさ」です。大きさは１片の大きさが約40～60ｇになるようにカットをします。大体Mサイズの種芋で半分、Lサイズで3つ切り、２Lサイズで4つ切りを目安として考えてください。種芋のサイズが小さければそのまま植え付けで大丈夫です。

あまり小さくカットをすると出来上がるじゃがいもも小さくなってしまいます。ですが、大きいじゃがいもが作りたいからといって、種芋を大きくしても育ち方に差異はありません。

切った後は日陰で2～3日乾かすようにしてください。あまり乾かすと干からびてしまうので注意してくださいね。すぐ植えたい場合は草木灰を切り口につけましょう。

次に「切り方」のポイントです。切り方は頂部（種芋が株とつながっていた反対の部分）から基部（種芋と株がつながっていた部分）に目掛けて切ります。頂部にある芽は強い芽が多いです。そうした切り方をすることでこの強い芽がどの種芋にも入るようにします。

私事ですが、はじめてじゃがいもを育てた時、よく切り方がわからず、とりあえず切ればいいんだと思い種芋を切って植えました。

いつまでたっても芽が出てこないところがあります。そりゃそうですよね。切ったところに芽が１つも無かったんですから。みなさんはそんなことにならないように、切る時はどの種芋にも芽があるようにカットしてくださいね。

ジャガイモのメークインの収穫時期は？

最後にジャガイモのメークインの収穫時期はいつかというのを皆さんにお伝えしたいと思います。メークインの収穫時期は植え付けからおよそ3か月後です。

じゃがいもは暑さを嫌う野菜ですので、 地域差はありますが、2月下旬から4月上旬ごろに植え付けを行います。ですので、そこから3か月ですから、5月下旬～7月上旬ごろが収穫時期になります。

また、収穫時期は栽培しているじゃがいもの葉や茎を見て判断することもできます。じゃがいもの葉や芽が黄色く枯れ始めたら収穫OKのサインです。

じゃがいもを収穫するときは、天気に気を付けましょう。収穫は2～3日晴れが続いた日に行います。なぜかというと土が湿っていると、傷がつきやすくなったり、カビが生えたりします。

掘り起こしたじゃがいもは半日くらい日光に当てて乾燥させます。そのあとは風通しのいい冷暗所で保存するようにしてください。

栽培中のポイントは「土寄せ」です。育てている途中のじゃがもが日光に当たると緑色に変色します。緑色に変色するというのは有毒なソラニンが発生しています。日光に当たるのを防ぐために土寄せは大切な作業です。

そして、もう一つポイントがあります。それは「芽かき」です。芽の数が多いと出来るじゃがいもは多いのですが、1個の大きさが小さくなってしまいます。大きなじゃがいもを作るためには「芽かき」は大切な作業です。

まとめ

今回は、じゃがいものメークインの植え方や種芋の切り方、収穫時期についてお伝えをいたしました。どうでしょう、家庭菜園でメークインにチャレンジしたくなりましたか？

最後にメークインの雑学として、名前の由来をご紹介したいと思います。中世時代、春（5月）のお祭りで村娘から選ばれる女王、「メイ・クイーン」にちなんだものとされています。

有名なじゃがいも品種に「男爵」と「クイーン（女王）」があるなんて何だか一気にじゃがいもが気品高く感じてしまいますね。

皆さんが育てるじゃがいもが沢山実りますように。