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かぼちゃは、キュウリやナス、トマトなどと並んで夏野菜として人気があり、特に旬に収穫したかぼちゃは、味もよくおいしいのが特徴です。
かぼちゃは、皮が厚いので長期保存をすることができ、冬至かぼちゃと呼ばれるように、冬まで食することができます。
肥料を良く吸収するので、施肥も頻繁に行う必要がなく、植える土壌を選ばなくてもよく育ち、育てやすいのですが、気をつけなければならない害虫にハムシがいます。
かぼちゃにつく、ハムシとはどのような害虫なのか、ハムシに効く農薬、そして葉虫対策について解説していきます。
カボチャにつくハムシとは
かぼちゃにつくハムシとはどのような害虫なのかについて解説していきます。
ハムシとは、別名で葉虫、金花虫などと書きますが、コガネムシなどと同じ甲虫の仲間で、甲虫目ハムシ科に分類されます。
ハムシの多くは、幼虫の時は根を食害し、成虫になると、特に野菜などの葉を食害するので、ハムシ(葉虫)と呼ばれています。
ハムシの産卵時期は、4月から5月で、卵は約1週間でふ化して幼虫となり、その後1ケ月ほどで成虫になります。
ハムシの種類としては、ウリハムシ、キスジミノハムシ、サンゴジュハムシ、ヘリグロテントウミノハムシなどがあげられますが、それぞれ食害する植物はある程度決まっています。
かぼちゃを栽培する上で特に気をつけなければならないのは何といってもウリハムシで、かぼちゃやキュウリなどのウリ科の野菜を好んで食べるのが特徴です。
ウリハムシは体の長さが6mm程度の大きさの甲虫で、黄色い色をしており、かぼちゃの葉を食害します。
ウリハムシがかぼちゃの葉につくと、かぼちゃの葉が円状に切り取られているので、食害痕を見ると、ウリハムシの仕業であることがわかります。
ウリハムシの成虫の特徴としては飛ぶことで、捕まえようとするとすぐに飛んで逃げてしまうので、捕まえるのが難しい場合があります。
かぼちゃもある程度大きくなると、少々の食害にも耐えることができますが、特に小さな苗の場合や、ウリハムシが大量に発生すると、生長が止まり、枯れてしまうこともあります。
ハムシに効く農薬とは
ハムシに効く農薬について解説していきます。
ウリハムシ以外の害虫にも効果があるので、参考にしてみてください。
【ベニカ水溶剤】
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ベニカ水溶剤は、青緑色の水溶性細粒からなる農薬で、水で薄めて使用する他に土壌混和によっても使うことができます。
有効成分はクロチアニジンという薬剤で、成分が葉などから吸収され、殺虫効果が長く続きます。
アブラムシの例では1ケ月持続した例がある浸透移行性の殺虫剤となっています。
葉の表に散布した場合にも、成分は葉の表から裏に移っていくので、葉の裏に潜んでいる害虫にも効果を発揮します。
ウリハムシの他、アブラムシや、コナジラミにも効果があり、様々な野菜に使用することが可能です。
【家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3】
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家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3は有効成分はダイアジノンで、淡黄赤色細粒となっています。
土の中にいるウリハムシなどの幼虫を効果的に退治することができます。
幼虫を退治することで、幼虫によるかぼちゃの根の食害を防ぎ、成虫の発生を抑えます。
使用方法としては、種をまく際や定植をする際に、土に混ぜる土壌混和となります。
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3に、ウリハムシの幼虫が接触することでの殺虫効果の他に、成分が土の中に広がるベーパーアクションで、幼虫を退治します。
土に混ぜておくだけで、食害予防効果を発揮し、例えばコガネムシの幼虫の場合3週間程度の予防効果が確認されています。
葉虫対策とは
葉虫対策について解説していきます。
かぼちゃの害虫のウリハムシの幼虫はとても小さいので、農薬を使う以外の対策としては、主として成虫対策となります。
かぼちゃを食害するウリハムシ(葉虫)の対策の基本は、ほかの害虫同様に基本的には捕殺です。
ウリハムシ(葉虫)の成虫は、黄色い色をしているので、かぼちゃの葉の緑色の上ではよく目立ちます。
かぼちゃの葉を観察して、ウリハムシ(葉虫)を見つけたら、捕まえて捕殺しましょう。
かぼちゃの葉に、穴が開いていたらウリハムシ(葉虫)に食害されている可能性が高いのでよく探しましょう。
昆虫を触るのが苦手な場合には、ペットボトルを用いたトラップが便利です。
ペットボトルの上の部分を切り、逆さにして下の部分に差し込むとトラップが完成します。
トラップの口を、ウリハムシ(葉虫)の近くに持っていき、棒などでトラップの中に落とし処分します。
ウリハムシ(葉虫)などの害虫の中には黄色い色を好むものがいます。
ホームセンターなどで販売されている粘着板を、かぼちゃの近くに置いておくと、ウリハムシ(葉虫)がくっつき退治することができます。
防虫ネットをかぼちゃにかけておくと、ウリハムシ(葉虫)の成虫が卵を産むのを邪魔することができるので良いでしょう。
ウリハムシ(葉虫)はキラキラ光るものを嫌う性質があるので、かぼちゃの近くに反射テープ(キラキラテープ)を張っておくと良いでしょう。
コンパニオンプランツとして、ネギを植えておくと、ウリハムシ(葉虫)がネギの匂いを嫌い寄ってこなくなります。
まとめ
1.カボチャにつくハムシに効く農薬と葉虫対策はどうすべき?
かぼちゃにつく、ハムシとはどのような害虫なのか、ハムシに効く農薬、そして葉虫対策について解説していきます。
2.カボチャにつくハムシとは
ハムシとは、別名で葉虫、金花虫などと書きますが、コガネムシなどと同じ甲虫の仲間で、幼虫の時は根を食害し、成虫になると、野菜などの葉を食害するので、ハムシ(葉虫)と呼ばれています。
ハムシの種類としては、ウリハムシ、キスジミノハムシ、サンゴジュハムシ、ヘリグロテントウミノハムシなどがあげられますが、ウリハムシはキュウリやかぼちゃなどウリ科の野菜を食害します。
ウリハムシは体の長さが6mm程度の大きさの甲虫で、黄色い色をしており、かぼちゃの葉を食害し、かぼちゃが枯れてしまうこともあります。
3.ハムシに効く農薬とは
ベニカ水溶剤は、水で希釈したり、土壌混和により使用する農薬で、成分が葉などから吸収される浸透移行性を有し、長い間殺虫効果が持続します。
ウリハムシなどのハムシの他多くの害虫に効果があるのと同時に、様々な野菜に使用することができます。
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3は、土の中にいるウリハムシの幼虫を退治するのに効果的な農薬です。
土壌混和で、接触の他、ベーパーアクションにより広い範囲の幼虫を退治することができます。
4.葉虫対策とは
ウリハムシ(葉虫)対策としては、捕殺、ペットボトルトラップの活用、黄色の粘着板の使用、反射テープ、防虫ネットの使用、コンパニオンプランツなどがあげられます。
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