家庭菜園を行っていると、さまざまな病気や害虫に悩まされるものです。
コガネムシもその一つで、体全体に光沢がありコガネムシ(黄金虫)と呼称されています。
コガネムシには、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、カナブンなど多くの種類があります。
コガネムシによる野菜の食害は、主として土の中に潜む幼虫によるもので、野菜の根を食害することが知られており、被害が大きい場合には、野菜が枯れてしまうことがあります。
コガネムシの幼虫に効く農薬や、コガネムシ幼虫の駆除の方法、コガネムシ幼虫対策について解説していきます。
コガネムシ幼虫に効く農薬とは
コガネムシの幼虫に効く農薬について解説していきます。
参考にしてみてください。
【家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3】
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3は、淡黄赤色の細かい粒からなる農薬で、有効成分はダイアジノンとなっています。
使い方は土壌混和で種を植える前や、苗を定植する前に、土に混ぜ込みます。
薬剤がコガネムシの幼虫に接触することでの駆除の他に、ベーパーアクションにより、殺虫成分が、土壌中に広がることで、コガネムシの幼虫を駆除していきます。
豆類などの場合には、種子粉衣といって、種に薬剤を直接つける方法などがあります。
土に混ぜるだけで、害虫を予防する効果が持続し、たとえばコガネムシの幼虫の場合には、3週間から4週間の間、野菜の根の部分を守ってくれます。
使用できる野菜類は多岐にわたり、レタス、キャベツ、ブロッコリー、トマト、ピーマン、ナス、キュウリ、スイカ、ネギ、大根、豆類、さつまいも、ジャガイモなどです。
適用できる害虫としては、主として土の中にいる、コガネムシの幼虫、ケラ、ネキリムシなどです。
家庭菜園でも使いやすいように、円筒状の容器入りの400mgタイプと袋入りの700gタイプがあり、逆さにするだけで簡単に散布が可能です。
コガネムシ幼虫を駆除する方法は
コガネムシの幼虫を駆除する方法について解説していきます。
コガネムシを含め害虫対策の基本は捕殺です。
幼虫の場合も同様で、見つけたら捕殺するようにしましょう。
コガネムシの幼虫の駆除は、野菜の種を植える前、苗を定植する前に見つけて捕殺しておくのが基本です。
実際のところは、家庭菜園などで、畑を耕す際や、プランター栽培で土をプランターに入れる前に、コガネムシの幼虫を見つけ捕殺しましょう。
ホームセンターなどで土を購入してプランター栽培する場合には、特に駆除を行う必要はありません。
家庭菜園を耕していると、コガネムシを含む甲虫のイモムシが出てくることがあるので、捕殺しておきましょう。
家庭菜園を耕す際に、クワを用い丁寧に耕していくと見つけやすくなります。
畝作りで土を寄せているときにも、見つかることがあるので、よく確認し見つけたら捕殺しましょう。
種を植えた後、苗を定植すると見つけにくくなりますが、苗の生長が良くない場合には、苗の周囲を丁寧に掘ってみると、幼虫が隠れている場合があります。
成虫が野菜の葉についている場合には、卵から成長したか、あるいは卵を産んでいる可能性が高いので、野菜の周りを試しに掘ってみましょう。
コガネムシ幼虫対策とは
コガネムシの幼虫対策について解説していきます。
コガネムシの幼虫対策は、成虫対策ともいえます。
コガネムシの成虫が、野菜の葉についている場合には、卵を産む可能性があるので、必ず捕まえて捕殺しましょう。
コガネムシの成虫を触るのが嫌な場合はペットボトルトラップも使うことができます。
ペットボトルを長さ方向に半分程度に切り、口の部分を逆さにして、片方に差し込みます。
口の部分はロート状になるので、口の部分をコガネムシの近くにもっていき、野菜の葉を揺らしてやるとコガネムシは、トラップに落ち、捕獲することができます。
成虫が好む匂いを発するフェロモントラップも販売されているので、被害が多い場合には活用しても良いでしょう。
成虫が産卵出来ないように、野菜を防虫ネットで覆うことも効果的です。
コガネムシの成虫は、土の中に卵を産むので、成虫が飛んできても卵を産めないように、株元をマルチシートで覆うことで、成虫の産卵を抑えることができます。
野菜の周りに雑草が多く生えていると、コガネムシが寄ってくる場合があるので、雑草は定期的に刈り取るようにしましょう。
使用する肥料にも気をつけましょう。
コガネムシは有機質肥料を好む習性があり、腐葉土やたい肥に寄ってきます。
有機質肥料は使わないほうが、コガネムシ対策には有効ですが、使用する場合は、完熟したものを使うように心がけましょう。
まとめ
- コガネムシ幼虫に効く農薬や駆除の方法とコガネムシ幼虫対策とは?
コガネムシの幼虫に効く農薬や、コガネムシの駆除の方法、コガネムシの幼虫対策について解説していきます。
2.コガネムシ幼虫に効く農薬とは
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3は、淡黄赤色の細かい粒で、使用方法が土壌混和の他に種子粉衣です。
薬剤がコガネムシの幼虫に直接触れることでの退治の他に、ベーパーアクションでコガネムシの幼虫を駆除します。
コガネムシの他に、ネキリムシやケラなど、土の中で生息する害虫に効果を発揮します。
3.コガネムシ幼虫を駆除する方法は
コガネムシの幼虫を含め、害虫駆除の基本は捕殺です。
野菜の種まきや苗の定植の前に、幼虫を見つけて捕殺します。
家庭菜園で畑を耕す際や、畝つくりの際に、幼虫を見つけたら捕殺します。
苗の生長が悪い場合や、成虫が野菜の葉に止まっている場合も、野菜の周りを掘ってみると、幼虫がいる場合があります。
4.コガネムシの幼虫対策とは
コガネムシの幼虫対策は、成虫対策ともいえます。
成虫が、野菜の葉についている場合には、捕まえて捕殺しましょう。
そのほか、成虫に対して、ペットボトルトラップの使用、フェロモントラップ、防虫ネット、マルチシートの使用、雑草の適正管理、有機質肥料の適正な使用などがあげられます。
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