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きゅうり栽培は、家庭菜園の初心者でも比較的容易に行うことができる楽しみの一つで、趣味に加えて、収穫の楽しみもあるので人気があります。
きゅうりが大きくなる季節は、いろいろな病気が発生し、また害虫に悩まされることもしばしばなので、早めに発見し早めに対策することが大切になってきます。
きゅうりにつくメイガは気をつけておく必要のある害虫の一つとなっています。
きゅうりにつくメイガとはどのような害虫なのか、メイガに効果のある農薬やメイガを退治する方法について解説していきます。
きゅうりのメイガとは
きゅうりのメイガとはどのような害虫なのでしょうか。
メイガとは蛾の種類ですが、食害によってきゅうりに被害をもたらすのは、幼虫で成虫の蛾はきゅうりを食害しません。
メイガにはいくつか種類があり、きゅうりを食害するのはウリノメイガ(ワタヘリクロノメイガ)です。
ウリノメイガはきゅうりだけではなく、メロンやスイカといったウリ科の野菜を好んで食害します。
メイガの種類としてはトウモロコシを食害するアワノメイガも良く知られています。
メイガの幼虫は緑色の体色を持ち、背中の部分に2本の白い線を持つイモムシで、大きくなると体長は2cm程度にまでなります。
幼虫はきゅうりの新しい芽の中に入って食害するほか、きゅうりの葉を巻き、その中に入り込んで内側から葉を食害し、葉に穴をあけていきます。
きゅうりの小さな実の中に入り込んで、実を食害していくこともあります。
メイガの幼虫の糞は褐色をしており、幼虫がついている葉の下には糞が散らばっていることが多く、糞の上を探すと、幼虫が見つかることがあります。
メイガの幼虫は春先から秋口まで一年の間に複数回発生し、特に8月から9月に多く発生することからきゅうりの生長時期とも重なり注意が必要となってきます。
メイガに効く農薬は
メイガに効果の高い農薬をご紹介します。
参考にしてみてください。
【STゼンターリ顆粒水和剤】
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STゼンターリ顆粒水和剤は、自然由来の天然の微生物(B.t.菌)が生成する有効成分を用いた農薬です。
水で希釈して散布するだけなので使い勝手も良くおすすめできます。
有効成分はバチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素で、環境負荷が少ないので有機JAS規格に合致しておりオーガニック栽培が可能となっています。
メイガの他にイモムシ類全般に効果を発揮し、アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどの駆除にも使用できます。
イモムシ類が発生する野菜全般に使うことができ、ウリ科の野菜の他、キャベツやハクサイなどのアブラナ科の他マメ科にも使うことができます。
使用時期としては、メイガの幼虫が発生した初期から、収穫の前の日までであり、散布から収穫までの日数管理も簡単です。
散布してすぐにメイガを退治出来るわけではないのですが、食害自体は散布してすぐにとまるので、被害を抑えることが可能です。
散布してから効果は持続し、ハスモンヨトウの例では、1から2週間持続することが確認されています。
STゼンターリ顆粒水和剤は若齢の幼虫に特に効果が大きいので、早めに使用することをおすすめします。
メイガを退治するには
きゅうりのメイガを退治する方法について解説していきます。
退治する方法に加え、メイガの幼虫が発生しない方法もご紹介しますので参考にしてみてください。
メイガの幼虫だけでなく、害虫退治の基本は捕殺です。
きゅうりの葉の上にメイガの幼虫を見つけたら捕まえて捕殺しましょう。
メイガの幼虫の糞を、きゅうりの葉の上に見つけたら、上の方を観察するとメイガの幼虫が葉の上にくっついていることがあるので捕まえて捕殺しましょう。
手でつかむのが苦手な場合には、ハシや小さなピンセットを用いると良いでしょう。
メイガの成虫が、きゅうりに卵を産まないようにすることも対策の一つです。
防虫ネットを用いて、メイガの成虫がきゅうりに近づくことができないようにしましょう。
メイガの成虫は、反射するものを嫌う傾向があります。
きゅうりが植えてある家庭菜園の周囲やきゅうりの株の近くに反射テープを張っておくと、良いでしょう。
きゅうりを同じ場所に毎年植えていると、メイガなどの害虫がよってくるようになるといわれています。
連作を避け輪作を行うようにしましょう。
きゅうりは適度な間隔を置いて定植するようにしましょう。
きゅうりの間隔が近すぎると、株間に湿気がたまり、害虫が発生しやすくなることがあります。
きゅうりの周りの雑草を丁寧に刈り取ることで、雑草から害虫がうつってくるのを防ぐことができます。
まとめ
1.きゅうりにつくメイガに効く農薬や退治する方法は?
きゅうりにつくメイガとはどのような害虫なのか、メイガに効果のある農薬やメイガを退治する方法について解説していきます。
2.きゅうりのメイガとは
きゅうりのメイガとは、蛾の仲間で幼虫による食害の被害があります。
きゅうりを食害するのはウリノメイガで、きゅうりの他メロンやスイカといったウリ科の野菜を好みます。
メイガの幼虫は緑色の体色に2本の白い線があり、きゅうりの葉や実などを食害しますが、発生時期はきゅうりの生長時期と重なっています。
3.メイガに効く農薬は
STゼンターリ顆粒水和剤は、水で希釈して散布し使用しますが、環境負荷が少なく、オーガニック栽培が可能です。
メイガなどのイモムシ類に有効で、散布してすぐに退治できるわけではありませんが食害はすぐにとまり被害を抑えることが可能です。
4.メイガを退治するには
メイガを退治するには捕殺があります。
メイガの成虫がきゅうりに卵を産まないようにするために、防虫ネット、反射テープの活用があります。
他には連作を行わず輪作を行うこと、適度な間隔で植えること、雑草の管理などがあげられます。
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