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夏野菜の一つのきゅうりは、味も良く体にも良いので、初夏から秋口にかけて多くの人が家庭菜園での栽培を楽しんでいます。
気温が高く、湿気も多い夏の家庭菜園では、様々な病気や害虫に悩まされることがあり、早めの対策が必要となります。
きゅうりのハムシは気をつけなければならない害虫の一つとなっています。
きゅうりのハムシとはどのような害虫なのか、きゅうりのハムシに効果の高い農薬や、きゅうりのハムシ対策について解説していきます。
参考にしていただき、元気でおいしいきゅうり栽培に役立ててみてください。
きゅうりにつくハムシとは
きゅうりのハムシとはどのような害虫なのでしょうか。
きゅうりのハムシとは漢字では葉虫などと書きますが、主としてきゅうりの葉にくっついて食害していきます。
コガネムシなどと同じ甲虫に属しており、甲虫目中のハムシ科という種類に分類されています。
きゅうりのハムシの被害としては、幼虫時代は根を食害し、成虫になると葉を食害するのですが、特に葉の食害は目立ち、被害が大きくなります。
ハムシには多くの種類があり、ウリハムシ。サンゴジュハムシ、キスジミノハムシなどが知られており、食害の被害にあいやすい植物は決まっています。
きゅうりを食害するのは、ウリハムシできゅうりの他にかぼちゃなどを好むのが特徴となっています。
ウリハムシの体色は黄色で、体長は6mmなので、識別は簡単です。
ウリハムシの被害としては、きゅうりの葉に円形の穴があくことで、食害の跡からウリハムシであることがわかります。
食害の跡があるきゅうりの葉にはウリハムシがくっついていることも多いのですが、羽があるため捕まえることも少し難しいのが特徴です。
きゅうりも大きくなってからはウリハムシの被害に耐えることはできますが、苗の時に被害にあうと、生長がとまり、最悪の場合には枯れてしまうこともあります。
きゅうりのハムシに効く農薬は
きゅうりのハムシに効く農薬を2種類ご紹介します。
参考にしてみてください。
【家庭園芸用マラソン乳剤】
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家庭園芸用マラソン乳剤は水で薄めて散布するだけで、ハムシの駆除に効果を発揮する農薬の一つです。
家庭園芸用マラソン乳剤は、とても多くの害虫の殺虫効果が高く、植物へのダメージも少ないので、おすすめです。
家庭園芸用マラソン乳剤はきゅうりの他、メロン、スイカ、かぼちゃなどのウリ科、ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなどのナス科、キャベツ、白菜などのアブラナ科の野菜にも使用できます。
ハムシの他、アブラムシ、ハダニ、アザミウマなどにも効果を発揮するので、一つ準備しておくと適用範囲も広いので重宝します。
【家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤】
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家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤は、きゅうりの苗を定植する際や種を植える際に土に混ぜる土壌混和によって効果を発揮する農薬の一つです。
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤は、ハムシの幼虫を駆除することを目的とする農薬で、ハムシの他コガネムシやネキリムシなどにも使用できます。
この農薬の特徴は、土壌混和した農薬にハムシの幼虫が接触することでの駆除に加え、農薬から出てくる蒸気による殺虫効果であるベーパーアクションによってハムシの幼虫の駆除ができることです。
きゅうりなどのウリ科の野菜の他、ナス科やアブラナ科の野菜を定植する際にも使用できる適用範囲の広さもおすすめポイントです。
ハムシ対策とは
きゅうりのハムシについて、特に農薬を使わない対策について解説していきます。
きゅうりのハムシ対策としてまず行うことは、他の多くの害虫と同様に捕殺です。
きゅうりに深刻な被害をもたらすことがあるウリハムシは黄色い体色なので、きゅうりの葉の上にとまっていると簡単に見つけることができます。
きゅうりの葉の上にいるハムシを見つけたら捕殺しましょう。
特に穴があいているきゅうりの葉を見つけたら、ハムシのいる可能性が高いのでよく見てみましょう。
虫が苦手な人は触るのもいやでしょうから、ペットボトルを用いたトラップがおすすめです。
ペットボトルの上の部分を切りとり、下の部分に逆さに差し入れることでトラップが完成します。
トラップを、ハムシの近くに持っていき、棒を使ってハムシをトラップに落とすと捕まえることができます。
ハムシなど害虫には特定の色に集まるものがいますが、ハムシは黄色を好みます。
黄色い板に粘着剤をつけたものがホームセンターや園芸店などで販売されているので、きゅうりの近くに置いておくと、ハムシを捕まえることができます。
きゅうりが小さいうちにハムシの被害にあわないように、防虫ネットを用いると良いでしょう。
ハムシはキラキラと光を反射するものを嫌い近寄らない性質があります。
キラキラテープと呼ばれる反射テープが販売されているので、きゅうりの近くに張っておくと良いでしょう。
まとめ
1.きゅうりのハムシに効く農薬とハムシ対策は
きゅうりのハムシとはどのような害虫なのか、きゅうりのハムシに効果の高い農薬や、きゅうりのハムシ対策について解説していきます。
2.きゅうりにつくハムシとは
きゅうりのハムシは葉虫と書き、幼虫はきゅうりの根を成虫は葉を食害します。
きゅうりを主に食害するのはウリハムシで、かぼちゃなども被害にあうことがあります。
被害としてはきゅうりの葉に円形の穴をあけることで、苗の時に被害にあうと枯れてしまうこともあります。
3.きゅうりのハムシに効く農薬は
家庭園芸用マラソン乳剤は、水で薄めて散布することで、ハムシを駆除することができます。
きゅうりなどのウリ科の他、ナス科、アブラナ科の野菜に使用でき、アブラムシ、ハダニの駆除にも効果があります。
家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤は土壌混和によりハムシの幼虫を退治します。
接触効果の他にベーパーアクションによってもハムシの幼虫の駆除が可能です。
4.ハムシ対策とは
ハムシ対策としては、捕殺、ペットボトルトラップの活用、黄色の粘着板、防虫ネット、キラキラテープの使用、などがあげられます。
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