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今回は家庭菜園でサヤエンドウを栽培するときの「支柱」についてご説明をいたします。サヤエンドウはつる性の植物ですので、大きく育てるには支柱を使用し、つるを這わせて栽培していきます。
その「支柱」の使用方法をご説明したします。まずはいつ支柱をたてるのか?つぎにどれくらいの支柱の高さを使用すればいいのか?最後に支柱の立て方について説明をいたします。
支柱の使い方を覚えて、支柱マスターを目指しましょう。支柱の使い方で収穫量が変わってきますので、最後まで読んでくださいね。
サヤエンドウの支柱はいつ立てる?
まずはサヤエンドウの支柱をいつ立てるのかということのについてご説明をいたします。サヤエンドウに支柱を立てるのは草丈が30cmくらいになった時です。
時期でいうと2~3月頃(秋に植えた苗)になります。そのころになるとつるが伸びだしますので、支柱を立てて、誘引し育てて行きます。
支柱を立てて誘引する前に、まずは苗のメンテナンスをしましょう。植えているサヤエンドウの苗に枯れている下葉があればそれを取り除きます。
もし、育てる中で苗が全部枯れてしまっていたり、全体が黄色くなって元気がなくなっている時があったら、それは「立枯病」の可能性があるので、その苗は抜いてください。
その次に土寄せをします。株周りの土を軽く耕して、株元に土を寄せましょう。プランター栽培の場合は用土を加えて、土寄せをするようにしましょう。
支柱を立てて、つるを誘引するとどのような効果があるのでしょうか。まずはつるを伸ばしたい方向へ伸ばすことができ、サヤエンドウの形を整えることが出来ます。
次になった実の重さの株への負担を減らすことや、風で株が倒れないようにすることが出来ます。そうすることで花や実がつきやすくなり、収穫量が上がります。
サヤエンドウの収穫量をあげるには支柱を立てて、誘引することが不可欠となりますので、しっかりと覚えましょう。
さやえんどうの支柱の高さは?
では次にさやえんどうに立てる支柱の高さはどれくらいのものが適当かということについてご説明をいたします。さやえんどうの支柱は200~210cmのものを使用しましょう。
なぜかというと、さやえんどうのつるは2mくらいまで伸びます。ですので、150cmや180cmの支柱だと、長さが足りません。土中に10㎝くらい埋めますからなおさら足りませんよね。
支柱ですが、ホームセンターや園芸店で気軽に購入することが出来ますし、通販でも購入することが出来ます。ちなみに通販ですと1本150~300円くらいで購入できます。同じ長さでも太さによって金額がことなりますので、太めのほうがしっかりと土に挿しやすいのでおすすめです。
ホームセンターなどで支柱の販売コーナーに行くと、イボがついている支柱とそうではない支柱があります。つるを誘引するにはイボ付きの支柱のほうが適しているので、そちらを購入するようにしてください。
さやえんどうのつるが伸びてきて支柱に自ら巻きついていきますが、つるから出てくるのは「巻きひげ」といわれるものです。巻きひげは自立できないさやえんどうを支えるためにあります。
巻きひげは何かに触れたと感じると、その触れている面が伸びをやめて、反対側の面の伸びを増すことで支柱に巻き付いていきます。そのような性質を「接触屈性」といいます。
さやえんどうの支柱の立て方は?
最後にさやえんどうの支柱の立て方についてご説明をいたします。支柱の立て方には「支柱とひもを使う方法」と「支柱とネットを使う方法」があります。では、それぞれを詳しく説明していきましょう。
まずは「支柱とひもを使う方法」です。準備するものは以下の通りです。
・支柱(200cm以上)
・麻紐またはナイロン紐
①さやえんどうを育てている畝幅の端から反対の畝幅の端に向かって斜めに支柱を挿します。反対も同様に斜めに挿します。
②挿した支柱の上部を交差させて、紐でしっかりと結び、固定をします。
③40~50cm間隔で、同様に支柱を立てて上部で交差し紐で固定をしていきます。上部で交差した部分に横向きに支柱を通して紐で固定し、補強をします。
④挿した支柱に30cm間隔で紐を横に張り、つるを誘引し、紐で軽く結びます。その後はつるの伸びに合わせて、順々に上部の紐に誘引するようにしましょう。
次に「支柱とネットを使う方法」です。準備するものは以下の通りです。
・支柱(200cm以上)
・ネット
・クロスジョイント(無い場合は紐でもOK)
①畝の両端に支柱を垂直に、畝幅の中心に挿します。その時、横に渡す支柱の長さより幅が長くならないように注意してください。
②垂直に挿した2本の支柱の上部と下部にクロスジョイントをつけて、水平に支柱を付けます。
③まずは水平に付けた支柱にネットを通します。つぎに下部に水平につけた支柱にもネットを通し、ネットを広げて、端を垂直に立てた支柱にむずびます。
④支柱が倒れないように、両端に挿した支柱に斜めに1本支柱を補強したり、真ん中に垂直に支柱を挿して補強をします。
プランター栽培の場合は四つ角に支柱を挿して、紐やネットを張るようにしてください。
まとめ
今回はサヤエンドウの「支柱」の使い方について皆さんにご紹介をいたしました。特に「いつ支柱を立てると良いのか?」「どれくらいの支柱の高さを使用すればいいのか?」「支柱の立て方はどんな方法があるのか」ということについて説明をいたしました。
今回の内容が皆さんのさやえんどう栽培にお役に立てたなら本当にうれしいです。
では最後に今回のポイントについて振り返りをいたしましょう。
①サヤエンドウの支柱はいつ立てる?
・草丈が30cmくらいになってつるが伸び始めたら
・下葉の枯葉は取り除く
・土寄せを忘れずに行う
②さやえんどうの支柱の高さは?
・200cm以上の支柱をつかう
・イボ付きの支柱をつかう
③さやえんどうの支柱の立て方は?
・「支柱と紐を使う方法」と「支柱とネットを使う方法」がある
・支柱と紐は畝幅の両端に斜めに支柱を挿して上部で固定し、40~50cm間隔で同じように挿していく
・上部を支柱で固定し、30cm間隔で紐はり誘引する
・「支柱とネットを使う方法」は畝の両端の畝幅の中心に垂直に支柱を挿す
・支柱の上部下部それぞれにクロスジョイントで水平に支柱を付けて、ネットを通す
・補強として両端の支柱に斜めに支柱と立て、中心に垂直にもう1本支柱を立てる
今回のポイントを押さえて、おいしいサヤエンドウを沢山育てましょう。
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