夏野菜と言えば、やはりトマト・キュウリ・ナスが代表的なものですが、中でもトマトは家庭菜園で人気のある夏野菜ですね。
しかし、育てる過程において害虫対策をしっかりしておかなければ、せっかくのトマトもうまく実をつけてくれなかったり、実ができても美味しくなかったり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
トマトは野菜の中でも病気や害虫の発生の多い作物です。とくに湿度の高い梅雨の時期は病気にかかりやすいので、うまく育てるためには対策が必要です。
葉の裏や見えにくい部分までこまめにチェックして、病害虫の兆候があらわれていたら、早めに対処しましょう。
トマトの生育を妨げる原因である害虫対策のなかでも、カメムシの退治方法、駆除法や対策をしっかりと行う事が大事です。
今回はトマトに付いたカメムシの退治方法・駆除方法・対策について説明したいと思います。
せっかく育てるのですから、より美味しいトマトをたくさん収穫したいですね。そのためにも、栽培をはじめる前にトマトの病害虫対策・駆除法・退治方法を正しく理解して、間違った知識で育てないことです。
トマトについたカメムシ退治の方法は?
カメムシは、トマトのあらゆる所に針状の口をさして養分を吸汁します。新芽や花が寄生されると生育が妨げられ、吸汁されたトマトは見た目が透けた様になります。中身が柔らかくなってしまい、そこから腐って成長がとまり生育不良や変形を起こし、食べられたものではありません。
カメムシはハーブ系の香りを嫌うので、ハッカ油スプレーを作り、トマトの葉っぱや茎に吹きかけるのもカメムシ退治には効果があります。
ハッカ油スプレー100ml分を作るには、無水エタノール10mlにハッカ油原液を10~20滴前後たらしてよく撹拌し、それに精製水90mlを加えてよく混ぜ、ガラス製のスプレーボトルに入れて使用します。
カメムシ退治トラップを使用するといいです。
虫が光に引き寄せられる習性を利用して、光を用いたトラップ(罠)を用いてカメムシを防除するのです。
浅い天板またはトレイを洗剤液で満たし、お湯と中性洗剤を混ぜ合わせ、カメムシを見かけたトマト畑のそばにトレイを置き、カメムシを誘引します。そのまま待てばやがてカメムシが集まり、洗剤液の中で死滅します。
カメムシがトマトに・・・駆除の方法とは?
トマトの実や葉っぱに、カメムシの幼虫や成虫を見つけたらすぐに駆除することが大切です。強くつかむと悪臭を発するので、ガムテープなど粘着性のものでくっつけると取りやすいです。または割り箸でつまんで取るのもいいです。
数が多い場合は、殺虫剤などを使うといいと思います。
カメムシ駆除するのに、殺虫剤やハッカ油スプレーを使用するのが嫌な人は、ペットボトルトラップを作り、カメムシを捕獲しましょう。ペットボトルの1/3を切り、切った部分をひっくり返して残った部分にはめ込み、テープで止めれば出来上がりです。これをカメムシの下に持っていけば、カメムシはまっすぐ落ちてきます。ペットボトルの中に中性洗剤か油を入れておけば、カメムシは死んでしまいます。
「酢」でカメムシを駆除することも出来ます。カメムシは酸っぱい匂いが苦手と言われているので、米酢を500~1000倍に薄めて、カメムシが発生した場所にスプレーすると退散します。
カメムシなどの害虫の発生をそのままにしておくと枯れ込み、収穫が難しくなります。 見つけたらすぐに被害部分を取り除いてください。 周りの株にも繁殖している可能性が高いので、防虫スプレーなどで駆除しましょう。
カメムシがトマトに・・・対策方法とは?
トマトに手作り防虫剤をまくといいです。例えば木酢液を500~1000倍に薄めて、トマトの葉っぱの表・裏面にスプレーがけするとカメムシなどの害虫が近寄ってきません。
寒冷裟や防虫ネットをかけるといいです。とはいえ、トマトがまだ苗の小さい時はいいけど、大きく成長して伸びてきたら、支柱を覆うように細かい目の寒冷紗や防虫ネットを掛けなければなりません。
カメムシ対策には、コンパニオンプランツを植えるといい効果があります。カメムシは香りの強い植物を苦手としているので、バジルなどのハーブ類や唐辛子をトマト畑に一緒に植えておくことで、カメムシよけに効果があります。とくにバジルは土の中の窒素成分を抑え、多くの害虫が好むアミノ酸の生成を抑えてくれるので、防虫効果があります。
周りの雑草は、カメムシが繁殖しやすいので、しっかり取り除いておきましょう。刈った後の草もきちんと片づけましょう。また周辺の雑草や落ち葉など、成虫が越冬出来る場所を作らない様こまめに処理し、放置しないことが大事です。
カメムシは葉っぱが密集しているところを好むので、トマトの脇芽の芽かきはしっかりとおこない、支柱の上のほうへ誘引し、整枝をして風通しを良くし、日当たりを良くすることが大事です。
また雑草が密集しないように、ビニールマルチを畑に敷くと雑草も生えず、カメムシが発生しない環境作りには効果があります。
ビニールマルチの代わりに草マルチや稲わらを敷くと、テントウ虫などの益虫も増え、また土壌も良くなり害虫対策には効果がありますよ。除草したものや稲わらを畑に敷いて置くだけでいいのです。
トマトのカメムシなどの害虫の発生を防ぐためには、連作を避けて病気に強い接ぎ木苗を植えると、株が軟弱にならずに、カメムシの被害を受けにくくなります。
まとめ
皆さんのトマトも、そろそろ実りだした頃でしょうか?
おいしい果実を収穫するためには、これからの時期が要注意です!気温湿度が上がるにつれて、害虫も発生しやすくなります。発生したらなるべく早く駆除することが重要です。
カメムシなどの害虫駆除は早期発見、早期対処が基本です。害虫が付いてしまったら、その場の状況に応じての駆除方法を実施してみてください。
また上述の様にカメムシ対策をしっかりと講じていれば、トマトは病害虫にも会わずにすくすくと生育します。
トマトは上手に育てれば、真っ赤な美味しそうな実を実らせてくれる野菜です。是非、ご家庭で美味しいトマトをたくさん育てて、家庭菜園を楽しんでください!
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