ポインセチアとはメキシコ原産のトウダイグサ科・ユーフォルビア属の常緑性低木です。
日本には明治時代頃に入ってきたと言われています。
野生種は軽い霜に当たっても枯れないぐらいの耐寒性がありますが、園芸品種は寒さに弱いので、最低温度10℃以上で管理しましょう。
ポインセチアの和名は「猩々木(しょうじょうぼく)」と名付けられているのですが、和名で呼ぶ人はほとんどおらずポインセチアの愛称で親しまれています。
日本では11~12月ごろに茎の上にある葉が赤や桃色、乳白色に美しく色づき、クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれています。
このようにポインセチアは実に花色が豊富にあるのも魅力の一つです。
また、丁寧に手入れをしてあげれば5年~10年と長きに渡り楽しむことができます。
そんなポインセチアが枯れしてまったらショックですよね。
そうならないためにも、なぜ枯れてしまうのか、枯れてしまった場合復活はできるのかなどレクチャーしていきたいと思います。
ポインセチアが枯れる…復活させるには
ポインセチアが枯れてしまったら復活させることはできるのでしょうか。
ポインセチアが枯れてしまってもまだあきらめるのは早いです。
葉っぱが全部枯れてしまったとしても、茎がまだみずみずしければそれはまだ生きている証拠です。
そのため復活させることは十分できます。
復活させるために大事なのは適切な水やりと温度管理です。
まずは正しい水やりの方法と温度管理を見ていきましょう。
■水やりの方法
1回鉢底から水が出るまでたっぷりあげたら土の表面が乾くまであげず、土を触ってみて水分を感じないようになったら水をあげます。
よく、葉が枯れてきたから水不足ではないかと思ってさらに水やりをする人がいますがあれは水不足でしおれているのではなく、鉢内に水が多すぎて根が呼吸できず窒息しているからです。
もし、土が完全に湿ってしまう、3日おいても乾かないという場合は新しい土に入れ替えてください。
また、2月から5月はポインセチアの休眠時期に入るため、生育を休止して水を吸わなくなります。
そのため、この時期の水やりは特に注意しましょう。
■温度管理
ポインセチアは本来、亜熱帯~熱帯の植物なので〝寒さ“に弱い習性があります。
10℃を下回るとあっという間に黒くなり枯れてしまうこともあるので、室内の温度が15℃~20℃であることが理想です。
ただし、エアコンのそばなど温風の当たる場所は乾燥して葉っぱが一層枯れてしまうことがあるので注意してください
ポインセチアが枯れたらどうすべき?
次にポインセチアが枯れてしまったらどうするべきか見ていきましょう。
残念ながら枯れてしまった葉っぱは元には戻りません。
そのため傷んで枯れてしまった葉は取り除き、暖かい場所へ移動させましょう。
(取り除く際に、葉っぱを枯らしてしまう原因にもある白い樹液が付着している可能性があります。
この樹液には、ホルボールエステルなどの毒性を含んでおり、皮膚が弱い方が触るとかぶれることがあります。
樹液に触れそうなときは、手袋をするなど直接触れないよう注意してください。
万が一触れてしまったときは、慌てず流水で洗い流しましょう。)
一度葉が全部落ちるかもしれませんが、根まで枯れていなければある程度復活しますので乾かない程度に水やりをします。
その際は、正しい方法で水をあげましょう。
また、「フローラHB101」という植物の強力栄養剤でスペシャルケアするのも良いでしょう。
こちらは農薬でも肥料でもなく、植物活力液という立ち位置で、植物を活力化させる天然の栄養液です。
とにかく弱った植物を元気にしてくれるので、救世主といっても良いでしょう。
ポインセチアが枯れる原因は
それではなぜポインセチアは枯れてしまうのでしょうか。
■水のあげすぎ
ポインセチアが枯れる、大きな原因は水のあげすぎです。
ポインセチアは乾燥を好む植物ですので、水をあげすぎると根腐れしてしまい、葉がしおれて最終的には枯れてしまいます。
また、葉っぱが黄色くなってポロポロと落ちてしまうのも水のやりすぎが影響しています。
また、ポインセチアを頂いた状態のプラスチック鉢のまま管理されている方も多いと思いますが、プラスチックの鉢は通気性が悪く乾きにくいので、なおさら注意が必要です。
受け皿にも水が溜まったままにならないように気を付けましょう。
■日光不足
寒さや日光不足で枯れてしまうことがあります。
そのため日によく当て、暖かいところで管理しましょう。
■葉っぱに傷がつく
葉っぱが傷つくと、傷口から白い樹液をだします。
葉っぱに何かが当たって傷ができ、白い樹液を出してその場でにじみ、黒く変色し、そのまま枯れてしまうことがあります。
■擦れ合い
葉っぱ同士が擦れ合っても黒く変色するくらいポインセチアの葉っぱは繊細です。
ダメージがひどいと枯れてしまいます。
そのため、水をあげるときやお世話をするときは袖口があたらないように気を付けましょう。
窓辺に置くときはカーテンが当たらない位置に置くと良いでしょう。
■雨が当たる
雨が当たっただけで黒くなって枯れてしまうこともあります。
シーズン後は、生育適温になれば、戸外で管理することができます。ただし梅雨時などは、軒下に取り込むなどして、雨にあてないようにしましょう。
まとめ
ポインセチアの栽培は細かな気配りが必要なのでなかなか難しいですが、温度管理と水やりが主な原因の場合が多いので、よく観察し
早めの対策をとり、楽しみながら育てていきましょう。
是非綺麗なポインセチアを育てて、今年のクリスマスを楽しみましょう!
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