|
「そうか病」について、聞いた事はありますか?「そうか病」はジャガイモの病気の一つです。せっかく育てたジャガイモが、病気になってしまったら、ショックですよね。
そうか病になったら、食べる事はできるのか?イモだけでなく、土への影響は大丈夫なのか?どのような事に気をつけたら、ジャガイモは病気にならないのか?そもそも「そうか病」ってどんな病気なのか?気になるところですよね?
今回は、ジャガイモの病気「そうか病」に焦点を当てて、様々な疑問に答えていきます。
ジャガイモの病気、そうか病とは?
|
ジャガイモのそうか病とは、ジャガイモの表面に、褐色の点がまだらに全体的に広がっている状態を指します。まるで、傷を負った時にできる、かさぶたが広がっているようです。
そうか病は、表面上に広がっているだけで、中身は無事な事が多いです。見た目から心配になりますが、皮を剥けば食べられるので、体への影響はなく安心して下さい。
ですが、ジャガイモを商品にする、農家さんにとっては大問題です。食べれるとは言っても、見た目が悪いので商品化は中々難しいでしょうし、第一、病気のジャガイモを売る訳にはいきませんよね。
土の中での感染もあり、一度そうか病になると、また発症しやすい土が出来上がってしまいます。そうなると、ジャガイモが植えられなくなるだけでなく、他の野菜に対しても、影響が出てきます。
ジャガイモのそうか病は食べられるから大丈夫、とは思っても、農家さんや、家庭菜園でも誰かにあげる時など、見た目がかさぶただらけの様だったら、あげる側ももらう側も、ちょっと懸念しますよね。
では、そうか病にならないように、綺麗なジャガイモを育てるには、どんな事に気を配ればよいのでしょうか?次章で対策について見ていきましょう。
ジャガイモのそうか病対策とは?
ジャガイモのそうか病対策として「種芋」「土」「薬剤」の3点があります。
「種芋」については、種芋を選ぶ時点で、病気でないものを選ぶ事です。種芋は消毒も出来るので、心配な方は消毒を行うと良いでしょう。また、病気になりにくいジャガイモの品種もあるので、品種選びから拘るのも手ですよ。
「土」は、石灰をあまり加えずに、酸性になるように保たせます。アルカリ性になることが原因で、ジャガイモは病気になりやすいからです。また、土が高温、乾燥することもそうか病の原因の一つなので、保水性のある土壌を購入すると良いでしょう。
また、そうか病の土になることを防ぐために、連作をなるべくしないようにしましょう。原因となる病原菌が、土の中に残り続けることになってしまいます。ジャガイモや根菜以外の、他の系統の野菜を植えると、土の中の菌が繁殖しにくくなりますよ。
「薬剤」として効果的なのが、「フロンサイド」という薬剤です。この薬剤は、そうか病の他にも、根こぶ病などにも効きます。ぜひ、購入して連作障害を乗り越えましょう。
ジャガイモがそうか病に…イモは食べられる?
そうか病は「見た目が悪いので、食べられないのではないか?」という方もいれば、「芽が生えた所や、緑色の部分には毒性があると聞いたことがある。そうか病も毒性があるのでは?」等々、心配される方が多くいらっしゃると思います。
実は、そうか病にかかっても、ジャガイモは食べられるのですよ。見た目に反して意外ですよね?でも、当たり前ですが、病気になった部分はきちんと処理しないといけません。
処理の仕方としては、皮を厚めに剥くことです。しっかり凸凹がなくなるよう、剥いていきます。
そうか病は、体への影響はありませんが、皮をきちんと剥いて、病気の部分は取り除きましょう。ただ、食べられる部分は、大分減ってしまうことになりますが、全てを廃棄しなくてもよくなります。
そうか病になってしまうと、食べられる部分が減るだけでなく、味も落ちてしまいます。そのように考えると、せっかく育てたジャガイモですから、美味しく沢山召し上がる為にも、対策をきちんと立てていきたいですね。
まとめ
そうか病とその対策について、今回は述べてみました。
見た目はイマイチですが、食べても体への影響がない、といった所に関しては、安心出来る面ですよね。見た目にびっくりして、食べられないと思いがちですが、皮を剥いて病気の面を取り除けば、大丈夫であることがわかりました。
また、対策をとれば、土壌も改善できる事がわかりました。そうか病になっても、コツコツ対策を積み重ね、ジャガイモが病気になりにくい環境を整えていきましょう。
今回の情報をもとに、そうか病という病気に負けないジャガイモを育てましょう。
コメント