さやえんどうは、秋から初冬に種まきを行い初夏に収穫する夏を感じさせてくれる野菜として人気があります。
さやえんどうは主に、寒い季節に生長していくので害虫も少なく比較的育てやすいのが特徴なのですが、気をつけなければならない害虫がいます。
その害虫の一つがアザミウマです。
さやえんどうのアザミウマとはどのような害虫なのか、について解説していきます。
また、さやえんどうのアザミウマを駆除する農薬や、アザミウマを防除する方法などについても解説します。
参考にしてみてください。
さやえんどうのアザミウマとは
さやえんどうのアザミウマとはどのような害虫なのでしょうか。
さやえんどうのアザミウマとは、別命スリップスとも呼ばれています。
大きさは1mmから2mm程度と小さく、細長いのが特徴となっています。
体は棒状となっており、細かい毛がはえた羽をもっていますが、飛翔能力は低く、体の軽さを生かして風に乗って飛来します。
アザミウマ目という種類に属しているのですが、細長い口でさやえんどうなどの野菜に穴を開け、野菜の汁を吸います。
汁を吸う際にウィルスを媒介することもあるので、厄介な害虫で、さやえんどうの他にも多くの野菜に被害を及ぼします。
さやえんどうがアザミウマの被害に合うと、食害によるガク枯れや産卵による白ぶくれ症などが発生し、品質の低下をもたらします。
アザミウマの種類には、ミナミキイロアザミウマ、ネギアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ヒラズナアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、ハナアザミウマなどがあります。
アザミウマの発生時期は、4月から10月ですが、秋植えのさやえんどうの場合には、ちょうど収穫時期と重なるので、せっかくのさやえんどうが全滅という事態も考えられます。
さやえんどうの中にアザミウマは卵を産みますが、アザミウマは成虫も幼虫もさやえんどうの汁を吸い被害をもたらします。
アザミウマを駆除する農薬は
アザミウマを駆除する農薬について解説していきます。
さやえんどうのアザミウマに効く農薬としては
【マラソン乳剤】がおすすめです。
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マラソン乳剤はとてもよく知られた農薬の一つで、使い方は水で希釈して散布するだけで良いのが特徴です。
マラソン乳剤の最大の特徴は、浸透移行性があるということです。
浸透移行性により、散布した薬剤がさやえんどうに浸透することで、害虫を退治することができます。
浸透移行性のある農薬は特にアザミウマのような吸汁性の害虫に特に効果が高く、また即効性もあるので、見えているアザミウマの他に隠れているものや後から飛来したものにも効果があります。
マラソン乳剤は、アザミウマのほかにアブラムシやハダニ、ウリハムシなどにも効果を発揮します。
適用できる野菜も多く、さやえんどうの他に、キャベツ、かぶ、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜、キュウリやカボチャなどのウリ科の野菜などにも効果があり、使いやすい農薬の一つです。
マラソン乳剤を含め殺虫剤などの農薬を使用する際には必要な保護具を使用し、希釈倍率などをキチンとまもって使うと良いでしょう。
野菜への残効は短いのですが、使用時期はきちんと守ってつかうようにしましょう。
アザミウマの対策とは
さやえんどうのアザミウマ対策について解説していきます。
さやえんどうのアザミウマ対策の一つは農薬など使用することですがなるべく農薬は避けたいという方もいるかと思います。
アザミウマ対策の一つは捕殺です。
アザミウマはとても小さな害虫なので、ガムテープなどにくっつけて取ると良いでしょう。
野菜の害虫対策として総じていえることですが、連作を避けたほうが良いでしょう。
連作をすると、害虫のほかに病気なども発生しやすくなり、育ちにくくなるともいわれています。
雑草をこまめに刈り取ることもアザミウマ対策となります。
アザミウマは、さやえんどうなどの野菜の他に、雑草などにも取り付くことがあり、雑草から移る場合もあります。
アザミウマの成虫の飛来を抑えるためには、防虫ネットなども効果があります。
アザミウマはとても小さい害虫なので、なるべく目の細かいもの、例えば0.4mm程度の防虫ネットが良いでしょう。
アブラムシと同様にアザミウマは光の反射が苦手と言われています。
キラキラテープと呼ばれる銀色のテープや、銀色のマルチングを使用することでアザミウマの成虫の飛来を抑えることができます。
アザミウマの好む色としては黄色や青色があり、これらの色に引き寄せられるといわれています。
粘着剤のついたテープがホームセンターなどで販売されているので使用してみても良いでしょう。
まとめ
1.さやえんどうのアザミウマを駆除する農薬とはなに?対策方法は?
さやえんどうのアザミウマとはどのような害虫なのか、さやえんどうのアザミウマを駆除する農薬や、アザミウマを防除する方法などについても解説します。
2.さやえんどうのアザミウマとは
さやえんどうのアザミウマとは、別命スリップスとも呼ばれており、大きさは1mmから2mm程度と小さく、細長いのが特徴となっています。
アザミウマ目という種類に属しているのですが、細長い口でさやえんどうなどの野菜に穴を開け、野菜の汁を吸います。
3.アザミウマを駆除する農薬は
さやえんどうのアザミウマに効く農薬としてはマラソン乳剤がおすすめです。
浸透移行性があり、散布した薬剤がさやえんどうに浸透することで、害虫を退治することができ、アザミウマのような吸汁性の害虫に効果があります。
4.アザミウマの対策とは
さやえんどうのアザミウマ対策は、連作を避けること、雑草を刈り取ること、防虫ネットや銀色のマルチなどを用いる事、青や黄色のテープを用いる事などがあげられます。
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