かぼちゃは、家庭菜園の他にプランターなどでも育てることができ、ベランダでも栽培可能で人気がある夏野菜の一つです。
サイズもさまざまで、小さなミニかぼちゃから、普通サイズまでがあり、バラエティに富んでいます。
育てやすいのが特徴となっているかぼちゃですが、夏野菜として気をつけなければならないのが害虫です。
かぼちゃの害虫のハダニについての説明や、ハダニに効く農薬、そしてハダニを退治する方法、寄せつけない方法などについて解説していきます。
かぼちゃにつくハダニとは
かぼちゃにつくハダニとはどのような生き物なのかについて解説しますので、ハダニ対策の参考にしてみてください。
ハダニ(葉ダニ)は昆虫のように見えますが、脚は8本あり、クモに近い生き物です。
日本に生息しているハダニの種類はとても多く70種類ともいわれています。
大きさはせいぜい0.5mm程度で、見つけにくいのも特徴の一つで、色は黄色のものや赤いものなどさまざまです。
自分で糸をだして、風に乗って移動したり、歩行によって移動したりして目当てのかぼちゃなどを食害します。
ハダニは植物を食害するのではなく、植物の汁を吸うことで害を及ぼす吸汁性の害虫です。
主としてかぼちゃなどの野菜の葉の裏にとりつき、葉の汁を吸いますが、ハダニに汁を吸われた葉の部分は白くなり光合成ができなくなってしまいます。
ハダニも数が少ない間は良いのですが、大量に発生すると、かぼちゃは弱り、苗に体力がないうちは枯れてしまうこともあります。
ハダニは、乾燥と高温を好み活動を活発化させます。
ハダニが良く活動するのは、3月から10月くらいですが、ちょうどかぼちゃの生長の時期と重なるので注意が必要です。
かぼちゃのメスは1回に50個以上の卵を産みますが、10日程度で成虫となり、油断しているとあっという間に増えて、被害を拡大させます。
カボチャにつくハダニに効く農薬とは
かぼちゃにつくハダニに効果的な農薬のうち安全でおすすめのものを二つご紹介します。
【アーリーセーフ】
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アーリーセーフは、有効な成分を脂肪酸グリセリドとする薬剤で、もともとは天然のヤシ油を由来とするものです。
水で適量に薄めて散布するだけでコナジラミを退治できるので使いやすいのがおすすめポイントとなっています。
自然のものなので、有機JAS規格に合格し、オーガニック栽培を行うことができるので、化学薬品を使いたくない方でも安心して使うことができます。
収穫の前の日まで使うことができるので、農薬散布から収穫までの日数管理も不要です。
ハダニの他にアブラムシ、コナジラミ、うどん粉病などにも効果があります。
【ベニカマイルドスプレー】
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ベニカマイルドスプレーは、食品の成分を由来としており、有効成分は還元澱粉糖化物です。
有機JAS規格(オーガニック栽培)で使うことができる安全性と、スプレー容器の使いやすさも特徴となっており、噴霧状態を切り替えて効果的にハダニを退治できます。
ハダニやアブラムシを包んで退治する物理防除を特徴としており、化学薬品に耐性を持った害虫にも効果的です。
ハダニの他に、うどん粉病、アブラムシなどにも使うことができる汎用性の高さを持っています。
ハダニ対策とは
かぼちゃの害虫となっているハダニの駆除や寄せ付けない対策について解説していきます。
ハダニなどの害虫対策の基本は捕殺なのですが、ハダニはとても小さいので捕まえるのが困難です。
数が少ないうちはガムテープなどにくっつけて除去しましょう。
ハダニは乾燥と高温を好む害虫ですが、逆に水は嫌うという性質があります。
かぼちゃの葉にスプレーなどで勢いよく水をかけるとそれだけで、葉から落ちてしまいます。
スプレーの中には、水を集中してかけられるものもあるので活用してみましょう。
かぼちゃの株が小さいうちは、水をじょうろなどで葉にかけることでハダニの発生を抑制することができます。
牛乳の使用も効果があります。
牛乳を水で2倍程度に薄めて、ハダニにスプレーするとハダニは息ができなくなって死んでしまいます。
ハダニを退治した後は、牛乳が腐ってしまうのを避けるために、水などで洗い流しておきましょう。
濃い目のコーヒーはハダニ駆除に有効と言われています。
試してみるのも良いでしょう。
ハダニには木酢液も効果があります。
木酢液自体は自然農薬として、園芸店などで販売されているので、購入し既定の倍率で希釈して散布しておきましょう。
ハダニは、かぼちゃなどの野菜だけを狙ってくるわけではなく、雑草にもいることがあります。
かぼちゃの近くの雑草から移ってくることもあるので、雑草がかぼちゃのまわりに無いようにしましょう。
ハダニが嫌うにおいを発する植物をコンパニオンプランツとして植えておくのも効果があります。
ぺパーミント、ラベンダー、ハッカ、ゼラニュームなどがおすすめです。
まとめ
1.かぼちゃのハダニに効く農薬とハダニ対策はどうすべき!?
かぼちゃの害虫のハダニについての説明や、ハダニに効く農薬、そしてハダニを退治する方法、寄せつけない方法などについて解説します。
2.かぼちゃにつくハダニとは
ハダニは脚を8本有するクモの仲間で、植物の汁を吸う吸汁性の害虫です。
かぼちゃなどの葉にとりつき、かぼちゃを枯らしてしまうこともあります。
高温と乾燥を好み、3月から10月のかぼちゃの生長時期に良く活動します。
3.かぼちゃにつくハダニに効く農薬とは
アーリーセーフは、天然のヤシ油からなる脂肪酸グリセリドを有効成分としており安全性の高い農薬です。
水で薄めて散布するだけで使いやすいのが特徴となっています。
ベニカマイルドスプレーは、食品成分からなる安全性の高い農薬で、スプレー容器に入っており、噴霧状態を切り替えて効果的にハダニを退治できます。
4.ハダニ対策とは
ハダニ対策としては、水をかける事、牛乳、コーヒー、木酢液の使用、雑草の管理、コンパニオンプランツなどがあります。
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