家庭菜園では、近所のスーパーや八百屋などであまり販売されていない野菜でも、栽培に挑戦することができます。
育てるのが難しいものもあれば、比較的簡単に栽培することもあり、育てたものを食べるほかに、あらたな野菜栽培をすることができ楽しいものです。
そのような野菜の一つとしてアーティーチョークがあります。
アーティーチョークの育て方について解説していきます。
またアーティーチョークを育てる上で気をつけなければならない害虫のヨトウムシと、ヨトウムシに効く農薬、駆除方法についてもご紹介します。
アーティーチョークの育て方は
アーティーチョークの育て方について解説していきます。
アーティーチョークは、地中海を原産とするキク科の植物で、和名はチョウセンアザミと呼びます。
食用となるのは、つぼみの部分で、まつぼっくりに似た形をしており、様々な調理方法で食されています。
アーティーチョークを育て方としては、種から育てる方法、苗を購入する方法のほかに株分けでもふやすことができます。
種まきの時期は春と秋ですが、秋まきは苗の状態で冬越しをしなければならないので、春まきの方が育てやすくおすすめです。
アーティーチョークはとても大きくなる野菜なので、芽が出てきたら十分な間隔となるように、間引きをするか植え替えを行います。
ただし、アーティーチョークは植え替えを嫌う植物なので、大きくならないうちに植え替えましょう。
水はけと日当たりの良い場所を選んで育てることをおすすめします。
アーティーチョークを育てる上で気をつけなければならない害虫にヨトウムシがあります。
ヨトウムシとはヨトウガという蛾の幼虫のことで、漢字では夜盗虫と書きます。
ヨトウムシは生まれたてのころは、アーティーチョークの葉の上にいますが、3齢以上になると、昼間は土の中に潜んでおり、夜の間にでてきてアーティーチョークの葉を食害します。
ヨトウムシは蛾になる直前の終齢近くになると5cm程度になり、食欲も旺盛なので、アーティーチョークの生長に影響を及ぼし、株が小さい場合には枯れてしまうこともあります。
ヨトウムシの成虫は、アーティーチョークを食害することはなく、幼虫がアーティーチョークに被害をもたらします。
ヨトウムシに効く農薬とは
ヨトウムシに効く農薬について解説していきます。
アーティーチョークに効く薬剤なので、参考にしてみてください。
【STゼンターリ顆粒水和剤】
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STゼンターリ顆粒水和剤は、自然にいる天然の微生物であるB.t.菌がつくる農薬の有効成分がヨトウムシなどのチョウ目の害虫に効果を発揮します。
有効成分はバチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素を呼ばれるもので、天然成分なので有機JAS規格にあい、オーガニック栽培をすることができます。
顆粒状の水和剤なので、水にと手の良く溶け、扱いやすいのが特徴となっています。
使い方は、害虫への散布です。
他の殺虫剤に抵抗性を持った害虫や、従来のBT剤で効果の少なかったヨトウムシにもよく効くのが特徴となっています。
安全性が極めて高く、アーティーチョークなどの野菜の他、果樹、イモ類、豆類などにも収穫前日まで使うことができます。
散布したのち、害虫が駆除されるまでには時間がかかるのですが、食害による被害自体はすぐ止まるので、被害を防止することができます。
効果の持続期間は、ハスモンヨトウの場合で1週間から2週間となっています。
ハクサイなどの野菜の他、ウリ科、マメ科、イモ類、そば、あわ、シイタケ、などにも効果を発揮します。
ヨトウムシの駆除方法は
ヨトウムシの駆除方法について解説していきます。
ヨトウムシをはじめとするイモムシなどの害虫の駆除の基本は捕殺です。
ヨトウムシは、小さいうちは葉の上などにいるので、見つけたら捕殺しましょう。
大きくなってくると、昼間は土の中にいるので、見つけるのは少し難しくなります。
卵は、アーティーチョークの葉の裏などに産むので、見つけた場合には、ガムテープなどにくっつけてから処分しましょう。
葉ごと捨てても良いでしょう。
アーティーチョークが食害されている場合で、葉の上にイモムシなどがいない場合には、株の周りを掘り返してみて、ヨトウムシを見つけたら捕殺しましょう。
アーティーチョークが小さいうちは、防虫ネットなどをかぶせておくと、成虫が卵を産むのを防ぐことができます。
ヨトウムシはコーヒーの香りを嫌うといわれています。
濃い目に入れたコーヒーを、アーティーチョークの周りにまいておくと、被害を減らすことができます。
木酢液を散布しても良いでしょう。
木酢液はホームセンターなどで販売されているので、購入し希釈してアーティーチョークに散布しておきましょう。
ヨトウムシは、周りの雑草からうつって来ることもあるので、雑草は丁寧に刈り取っておきましょう。
まとめ
1.アーティーチョークの育て方とヨトウムシに効く農薬と駆除方法は?
アーティーチョークの育て方について解説し、アーティーチョークを育てる上で気をつけなければならない害虫のヨトウムシと、ヨトウムシに効く農薬、駆除方法についてもご紹介します。
2.アーティーチョークの育て方は
アーティーチョークを育て方としては、種から育てる方法、苗を購入する方法のほかに株分けでもふやすことができますが、種から育てる場合には春まきがおすすめです。
芽が出たら、十分な株間となるように間引きや植え替えを行います。
ヨトウムシは、ヨトウガの幼虫で、昼間は土の中にもぐっており、夜の間に食害します。
被害の程度によっては、アーティーチョークの生長に影響し、場合によっては枯れてしまうこともあります。
3.ヨトウムシに効く農薬とは
STゼンターリ顆粒水和剤は、天然の微生物が作る有効成分が効果を発揮します。
有機JAS規格に適合し、安全性が高いので、収穫前日まで使用可能です。
害虫が駆除されるまでには時間がかかるのですが、食害による被害自体はすぐ止まるので、被害を防止することができます。
4.ヨトウムシの駆除方法は
ヨトウムシの駆除方法としては、捕殺のほかに卵の段階で、ガムテープなのでの駆除、防虫ネットの使用、コーヒーや木酢液の散布、雑草の管理などがあげられます。
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