キャベツは、家庭菜園やプランター栽培でも人気の野菜です。
人気の秘密は、比較的育てやすいことに加え、収穫したキャベツは味も良く、様々な料理にも使えることです。
今年はキャベツ栽培に挑戦してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
キャベツを栽培する上で、気をつけなければならない害虫がおり、その一つがコナガです。
コナガとはどのような害虫なのか、コナガに効く農薬にはどのようなものがあるのか、コナガの防除(予防)方法について解説していきます。
キャベツの害虫コナガとは
キャベツの害虫のコナガとはどのような昆虫なのでしょうか。
コナガとは漢字で「小菜蛾」と書きます。
菜にいる蛾で、小さいのでこのような名で呼ばれています。
キャベツの食害は、幼虫が引き起こします。
幼虫は、アオムシによく似たイモムシなのですが、アオムシに比べると小さく、体長はせいぜい1cmほどです。
コナガの幼虫は、キャベツの葉の裏側を葉脈を残して他の部分を食べてしまうので、葉は光合成ができなくなってしまいます。
コナガの幼虫の数が少ない場合は良いのですが、大量に発生すると、キャベツが結球しなくなったり、小さい苗のうちにコナガの食害に合うと、キャベツが枯れてしまったりします。
コナガが良く発生する気温は、概ね20度から25度で、5月から7月、9月から10月に良く発生します。
キャベツの定植の時期と重なってしまう場合には、小さな苗がコナガにやられてしまうこともあります。
真夏には発生は少ないようです。
成虫は、100個から200個の卵を、キャベツに産み付けていくので、気をつけていないとコナガが大量発生してしまうことがあります。
コナガは、キャベツ以外にもアブラナ科の野菜を特に好み、ブロッコリーや白菜などにも被害が及ぶことがあります。
キャベツのコナガに効く農薬は
キャベツのコナガに効く農薬をご紹介していきます。
キャベツのコナガに効く農薬は、ベニカXネクストスプレー、家庭園芸用オルトラン水和剤、ベニカ水溶剤などがあります。
ベニカXネクストスプレーは、スプレー容器に入った使いやすい農薬です。
害虫を包み込んで退治する物理防除成分に加え、化学薬品で退治する成分を複数含んでおり、幅広い害虫と野菜に使用することができます。
殺虫作用のほかに、病気の予防にも効果があり、おすすめの殺虫剤です。
庭園芸用オルトラン水和剤は、
規定量の水で希釈して、キャベツに散布すると、茎や葉から成分が吸収される浸透移行性の殺虫剤です。
見えているコナガのほかに、葉の影などに隠れているコナガにも効果を発揮する他、散布後に飛来した成虫によるコナガ(幼虫)にも効果を発揮します。
コナガの他、アオムシやヨトウムシ、アブラムシ、ハダニなどにもよく効くので、おすすめです。
ベニカ水溶剤は、浸透移行性の農薬で、水で希釈してキャベツに散布して使用します。
葉や茎から吸収されるので、葉の表側にいるコナガのほかに、裏にいるコナガも退治することができます。
アブラムシのような植物の汁を吸う害虫の他、葉を食害する害虫にも効果を発揮します。
キャベツのコナガの防除(予防)方法は?
キャベツのコナガの防除(予防)について解説していきます。
キャベツのコナガの防除の基本は、見つけたら捕殺することです。
コナガは成虫も幼虫も水に弱いので、毎日丁寧にキャベツに水を散布すると、くっついているコナガが土の上に落ちてしまいます。
コナガの卵は、葉の裏に産み付けられることが多いのですが、色は淡黄色で、点々と産み付けられているので、葉裏をよく観察し取り除きましょう。
手で取るのは難しいので、ガムテープなどに張り付けて取るか、ピンセットなどを使いましょう。
成虫がまわりの雑草から飛来してくることもあるので、キャベツの周りの雑草はこまめに刈り取っておきましょう。
雑草の中にはコナガの好むアブラナ科の雑草もあるので、気をつけましょう。
コナガの成虫が飛来してこないように、キャベツを防虫ネットで覆ってしまうのも効果があります。
その際、コナガの成虫が防虫ネット内にいないことをよく確認しましょう。
コナガが嫌う臭いの野菜をコンパニオンプランツとして植えても良いでしょう。
コンパニオンプランツとしては、キク科のレタスや春菊、セリ科のニンジンやセロリがおすすめです。
キャベツの周りや、株間に植えておくとコナガの成虫の飛来を抑えてくれることがあります。
まとめ
1.キャベツの害虫コナガに効く農薬と防除(予防)方法とは?
キャベツを栽培する上で、気をつけなければならない害虫がおり、その一つがコナガです。
コナガとはどのような害虫なのか、コナガに効く農薬にはどのようなものがあるのか、コナガの防除(予防)方法について解説していきます。
2.キャベツの害虫コナガとは
コナガとは漢字で「小菜蛾」と書きます。
菜にいる蛾で、小さいのでこのような名で呼ばれています。
キャベツの食害は、幼虫が引き起こします。
幼虫は、アオムシによく似たイモムシなのですが、アオムシに比べると小さく、体長はせいぜい1cmほどです。
コナガの幼虫は、キャベツの葉の裏側を葉脈を残して他の部分を食べてしまうので、葉は光合成ができなくなってしまいます。
3.キャベツのコナガに効く農薬は
ベニカXネクストスプレーは、スプレー容器に入った使いやすい農薬で、物理防除成分に加え、化学薬品で退治する成分を複数含んでおり、幅広い害虫と野菜に使用することができます。
家庭園芸用オルトラン水和剤は、規定量の水で希釈して、キャベツに散布すると、茎や葉から成分が吸収される浸透移行性の殺虫剤です。
見えているコナガのほかに、葉の影などに隠れているコナガにも効果を発揮する他、散布後に飛来した成虫によるコナガ(幼虫)にも効果を発揮します。
ベニカ水溶剤は、浸透移行性の農薬で、水で希釈してキャベツに散布して使用します。
アブラムシのような植物の汁を吸う害虫の他、葉を食害する害虫にも効果を発揮します。
4.キャベツのコナガの防除(予防)方法は?
キャベツのコナガの防除方法は、捕殺のほかに、水をかけて落とす方法や、防虫ネット、コンパニオンプランツなどがあげられます。
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