ガーデンシクラメンは、耐寒性が高く、冬でも屋外で育てることができ、花の少ない季節でも楽しむことができる人気の植物です。
さて、花や育てていて、元気がなくなったり、枯らしてしまうのは、水のやりすぎや水枯れ、肥料の量が適正でないという原因の他に、害虫があります。
冬に戸外で楽しむガーデンシクラメンは、害虫の被害は比較的少ないのですが、秋口や春先、あるいは室内で育てる際には、害虫に気をつける必要があります。
ガーデンシクラメンやシクラメンによくつく害虫、特に気をつける必要のあるアブラムシに効く薬や、害虫対策のポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。
ガーデンシクラメンに害虫が・・・
ガーデンシクラメンが生育する季節は、害虫は卵のままか、あるいは活動を中止している場合が多く、害虫による被害はあまり多くありません。
ただし、秋口はまだ害虫が活発に活動し、春先には害虫が活動を開始します。
また、ガーデンシクラメンを室内で育てる場合にも、室内では害虫は活動する場合があります。
せっかく丹精込めて育てているガーデンシクラメンが害虫の被害によって、枯れたり、育ちにくくなってしまうのは悲しいものです。
ガーデンシクラメンの元気が無いなと思ったら、害虫が葉についていたということも良くあることです。
ここからは、ガーデンシクラメンを含むシクラメンの害虫についてよく見るものを解説していきます。
アブラムシは、シクラメンにつく害虫の代表選手といえます。
春先や秋口によく発生し、茎のほかに、花や葉にくっついて、吸汁することで、シクラメンを弱らせていきます。
シクラメンの元気が無く、葉や花がチリメン状になっていたら、アブラムシがいるかもしれません。
アブラムシが、隙間無くついていることもあります。
アブラムシは、吸汁する際に、ウィルスを広げることもあるので注意が必要です。
ヨトウムシは、特に秋にシクラメンを食害するガの幼虫です。
葉や花のつぼみを食べるのですが、特に生長する前の小さな葉やつぼみを食べるので厄介です。
コナジラミは、大きくても3mm程度の羽のあるカメムシの仲間です。
ホワイトフライとも呼ばれ、白い色が特徴です。
葉の裏側から吸汁するので、見つけにくく、成虫は羽があり、移動するので、厄介な害虫の一つです。
シクラメンのアブラムシに効く薬とは
シクラメンの害虫駆除には、殺虫効果のある薬(殺虫剤)を用いますが、害虫によっては、効く薬や効かない薬、また散布方法などさまざまです。
ここからは、シクラメンの害虫として最も気をつけなければならない害虫の一つであるアブラムシに効く薬について解説していきましょう。
一般的に、殺虫剤というとスプレータイプのものを考える人が多いでしょう。
スプレータイプの殺虫剤は、吹きかけると比較的簡単に害虫を駆除することができます。
ただし、スプレータイプの殺虫剤の少し弱い点は、害虫に直接吹きかける必要があり、また雨などが降ると流れてしまうことです。
アブラムシなどの小さな害虫を見逃してしまい、知らない間に増えてしまったということも起こるかもしれません。
毎日シクラメンを観察できない人や、アブラムシを見逃しがちな人におすすめの薬があります。
難しい言い方をすると、浸透移行性殺虫剤と呼ばれるもので、良く知られているものに、オルトラン粒剤があります。
オルトラン粒剤は、白色の顆粒状の薬剤で、シクラメンの株元に散布しておくと、水に溶けて土中に浸透します。
薬剤は、シクラメンの根で吸い上げられ、シクラメン全体に行き渡り、シクラメンの汁を吸ったアブラムシを駆除するというものです。
散布しておくだけで、害虫駆除ができ、効果は概ね1月程度なので、おすすめの殺虫剤です。
他には、液体肥料に殺虫剤を混ぜたものも提供されています。
ハイポネックス原液 殺虫剤入りという製品です。
この製品も浸透移行性による殺虫効果を狙ったものですが、肥料(液体肥料)に殺虫剤が混ぜ込んであり、規定量の水で希釈し使用します。
液体肥料を与えるタイミングを決めておけば、肥料と同時に殺虫剤を継続して散布でき、長い間アブラムシの駆除を行うことができます。
シクラメンの害虫対策とは
ここからは、シクラメンの害虫対策について、解説していきます。
シクラメンの害虫対策の一歩目は、シクラメンをよく観察することです。
望ましくは毎日、毎日がむずかしければ、水やりのタイミングで、シクラメンの花や葉をよく観察しましょう。
害虫は、葉の裏や葉の影など、見えにくい部分に潜んでいることが多いので、丁寧に見ることをおすすめします。
害虫の数が少ない場合には、芋虫などの大きな害虫は捕殺し、アブラムシなどの場合には、ハケで落としたり、粘着性のあるテープで取ると良いでしょう。
数が多い場合には、ハケやテープでは取り切れないので、スプレータイプの殺虫剤を噴霧しましょう。
浸透移行性の殺虫剤を使用すると害虫の発生を事前に抑えることができます。
殺虫剤を使用する上での注意点ですが、殺虫剤には使用回数の限度があるので確認しましょう。
使いすぎると、株を弱めて元気が無くなることがあります。
シクラメン含め、花や野菜の害虫や病気対策として、気をつけることがあります。
雑草はこまめに取りましょう。
室内で育てる場合には、雑草はあまり気にする必要はありませんが、屋外の場合には、雑草が生えてくることがあります。
雑草が生えてくると、せっかく施した肥料の養分を吸い取られるばかりか、風通しが悪くなり、アブラムシが集まってきやすくなります。
また地植えの場合には、雑草をつたって害虫が移動してくることもあるので、雑草対策は害虫対策の一つともいえます。
まとめ
- ガーデンシクラメンに害虫が!アブラムシに効く薬や害虫対策とは?
ガーデンシクラメンの元気が無くなる原因としては、水やりや病気のほかに害虫があります。
ガーデンシクラメンによくつく害虫やアブラムシに効く薬などの害虫対策について解説します。
2.ガーデンシクラメンに害虫が・・・
ガーデンシクラメンは、冬に花をつける植物なので、害虫の被害は少ないほうですが、秋口や春先、そして屋内で育てる場合には害虫に気をつける必要があります。
シクラメンにつく害虫で代表的なものは、アブラムシ、ヨトウムシ、コナジラミなどがあります。
3.シクラメンのアブラムシに効く薬とは
アブラムシによく効く薬としては、浸透移行性殺虫剤という殺虫成分を根から吸い上げるタイプが、持続期間が長くおすすめです。
代表的なものにオルトラン粒剤があり、株元に散布するだけで、長い間殺虫効果が持続します。
液体肥料に殺虫剤が含ませたものとしてハイポネックス原液 殺虫剤入りというものがあり、施肥と同時に殺虫剤を散布することができます。
- シクラメンの害虫対策とは
シクラメンの害虫対策の基本は、シクラメンをよく観察し、害虫を発見したら駆除することですが、浸透移行性殺虫剤を用いると効果的です。
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