体長1.5mm〜4mmほどの小さな体で、家庭菜園の葉っぱに、卵を生みつける、ハモグリバエ。
ハモグリバエの卵から孵化した幼虫は、葉っぱの中で葉っぱを食べながら移動します。
幼虫が、葉っぱを食べた後が、白い線になり、絵を描いたように見えるところから、『エカキムシ』という別名もあります。
家庭菜園の植物に、ハモグリバエの卵をみつけたら、すぐに駆除したいです。
ここでは、ハモグリバエの卵を駆除する方法と、誤ってハモグリバエの卵がついた葉っぱを気付かずに食べてしまった、またはその疑いがあるというケースで、健康などに問題はないかなど、ハモグリバエの卵についてお伝えします。
ハモグリバエの卵が葉っぱについている!
ハモグリバエは、様々な植物の葉っぱの中に、白く小さな、0.3mmほどの卵を産み付けます。
卵を産み付けられた葉っぱには、白い小さな斑点が出来ます。
卵から孵った幼虫は、葉っぱの中を、トンネルを掘るように、食べながら進んで行きます。
ハモグリバエの幼虫に食べられた葉っぱには、白い線のような跡ができて、食害が進むと、葉っぱ全体が、真っ白くなってしまうこともあります。
ハモグリバエは、卵から成虫になるまでのサイクルがとても早く、繁殖力も旺盛で、1匹のハモグリバエが、数百の卵を生むと言われています。
ハモグリバエは、成虫も幼虫も葉っぱを食べてしまいます。
少数でしたら、作物にはさほど影響はありませんが、ハモグリバエが大量に発生して、被害が大きくなると、植物の株が弱ってしまいます。
野菜や果物は収穫量が減り、草花では見た目が美しくなくなってしまい、鑑賞の価値が下がります。
ハモグリバエは、とても小さくて、卵も幼虫も葉っぱの中にいるので、見つけにくい害虫です。
植物をよく観察してあげて、ハモグリバエの卵が産み付けられた、白い斑点のある葉っぱや、幼虫が葉を食べている、白い線のような跡を見つけたら、大量発生してしまう前に、ハモグリバエの卵を駆除することをお勧めします。
ハモグリバエの卵を駆除するには?
ハモグリバエの卵の駆除の方法を、いくつかご紹介します。
⭐︎卵を直接潰す!
ハモグリバエの卵を見つけたら、葉っぱの白い斑点をアイスピックのような、細く先の尖ったものでついて、潰して駆除していきます。
手で潰しても良いですが、アイスピックを使えば、ハモグリバエの卵を確実に駆除できます。
ハモグリバエの卵をアイスピックなどでついて、駆除した跡は、葉っぱに小さな穴が空きますが生育にはほとんど影響はありません。
ハモグリバエの卵の白い斑点から白い線がでていたら、幼虫が孵化して葉を食べています。
線の一番端に幼虫がいるので、そこもアイスピックなどでついて、幼虫を潰して駆除しておけば安心です。
⭐︎葉っぱごと取り除く
ハモグリバエの卵の白い斑点が大量にできてしまっていたら、葉っぱを切り取って、葉っぱごとハモグリバエの卵を駆除してしまいましょう。
切り落とした葉っぱは、ビニール袋などに入れて、ハモグリバエが他に移らないように、処理してください。
ただし、あまり大量の葉っぱを切り取ってしまうと、植物の生育に影響がある場合もあるので、注意しましょう。
⭐︎重曹スプレーを使う
重曹スプレーを、ハモグリバエの食害にあった葉っぱにスプレーします。これは、ハモグリバエの卵や幼虫を窒息死させて、駆除する方法です。
重曹スプレーは、水500mlに対して、重曹小さじ1を溶かして作ります。
ハモグリバエの卵を食べるとマズイ!?
ハモグリバエの卵に気づく前に、育った作物の葉を食べて、ハモグリバエの卵を食べてしまっていたとしたら!
健康に影響があるかどうか、心配になる方もいらっしゃるでしょう。
葉の上に産み付けられた卵や、葉の上にいて葉っぱを食べる幼虫は、よく洗えば落ちてしまいますから、食べてしまうこともないと思います。
ですが、葉っぱの中にいるハモグリバエの卵や幼虫は、気づかずに食べてしまうこともあるかもしれません。
結論から言えば、ハモグリバエの卵は、食べても問題はありません。
ハモグリバエの卵のついた葉っぱを食べても、人体に影響はないので、大丈夫です。
あえて、ハモグリバエの卵のついた葉を食べる必要はない、と思いますが、大切に育てている葉物野菜ですから、少しの被害なら、よく洗い、気になる方は、ハモグリバエの卵の白い部分だけ取り除いたり、加熱する料理に使うと良いですね。
葉っぱについている、白い線はハモグリバエの卵が孵って幼虫になり、葉の中を食べた跡なので、葉っぱの味は落ちています。
残念ですが、そうなってしまった葉物野菜は、食べなくて良いでしょう。
家庭菜園で野菜を育てている方は、せっかく育てている野菜を、たくさん収穫して、美味しくいただくためにも、ハモグリバエの卵は見つけたらしっかりと駆除したいですね。
まとめ
ハモグリバエの卵の駆除は、地道な作業ですが、卵のうちに駆除すれば、ハモグリバエの卵が孵化して、幼虫に葉っぱに模様を描かれることもありません。
毎日植物を観察してあげて、ハモグリバエの卵が、大量に葉っぱに産み付けられる前に、卵を駆除しましょう。
食べても問題のない、ハモグリバエの卵ですが、やはり気持ちの良いものではないでしょう。
この記事を参考にして、ぜひ、大切な植物をハモグリバエから守ってあげてください。
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