カメムシはミントが嫌い!それは高校生が論文で発表した事実!?

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カメムシの画像ミント

2020年、カメムシの予防法に関して驚きのニュースがあったことを皆さんはご存じでしょうか?

京都府南丹市園部町にある園部高校の生徒さんが『カメムシはミントが嫌い!』という何とも興味をそそられる仮説を立て、実験をした論文が、京都先端科学大学主催の論文コンテストで「バイオ環境優秀賞」に輝いたのです。

高校生を対象とした論文コンテストがあることにまず驚かされましたが、ミントを使って予防できるとなれば家庭菜園をされる方にとっては強い味方になりますよね。

そこで今回は、園部高校の生徒さんが発表した論文とカメムシとミントの関係性について詳しくみていきましょう。

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カメムシはミントが嫌いなようです

カメムシ対策にハッカ油スプレーがありますが、カメムシはハッカ油の成分であるミントのにおいを苦手としているため効果がありました。

では、カメムシはどうしてミントが嫌いなのでしょうか?

実はカメムシの発する独特なにおいとミントのにおいは成分として似ており、ミントのにおいがするところはカメムシにとって危険な場所!とカメムシ側で判断され、近寄らなくなるのです。

実際のカメムシとミントのにおいには正反対といっていいほどの違いがありますが、成分が似ているなんて驚いてしまいますよね。

ミントは大きくわけると二つに分類できます。ペパーミント系とスペアミント系です。

ペパーミントは、シソ科ハッカ属の多年草で、スペアミントとウォーターミントの交雑種であるといわれています。原産地はヨーロッパ大陸で、ハーブの一種であり、独特のメントール臭がするのが特徴です。

スペアミントもハッカ属の植物で、古くからハーブとして用いられています。ペパーミントよりもハーブとして用いられた歴史は古く、聖書でハッカとされている植物はスペアミントの一種ともされるナガバハッカとされています。

カメムシ予防には独特のメンソール臭があるペパーミント系がより向いているでしょう。

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カメムシとミント…その関係性を高校生が発見!?

京都府立園部高等学校の生徒さん6名のグループが、校舎で捕獲したカメムシを使って、ミントの匂いで逃げるかどうかを実験・検証したのです。

生徒さんの親類が栽培されたスペアミントを使い、2018年秋に実験をしました。

簡単に手に入る材料で身近な害虫カメムシを駆除したいと実験・検証を行って論文発表となりました。

高校生の皆さんが、カメムシとミントの関係性について検証しようとおもったきっかけは『カメムシが洗濯物について困る』というものでした。

そもそもカメムシが洗濯物に寄ってくる理由にはどんなものがあるのでしょうか?

代表的な理由は3つあり『温度』『色や光』『匂い』などの理由があげられます。

カメムシはもともと暖かい場所が好きなので、ベランダなどに干してある洗濯物が快適な場所となっています。

特に、洗濯物に直射日光が当たる場合は洗濯物にくっ付いてひなたぼっこをするカメムシ。なんともかわいい行動でありますが人間にとってはやっかいですよね。

日常のなかで気になったことを、自分たちで実験・検証をして論文まで発表した高校生の皆さんには脱帽してしまします。

実際にどんな実験をおこなったのか気になりますよね!

実験の詳しい内容をみていきましょう。

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カメムシとミントの関係性を論文で発表!?

2020年、京都先端科学大学が主催する第13回京都先端科学大学高校生論文コンテストにおいて、京都府立園部高等学校の生徒さん6名のグループが発表した論文が「バイオ環境優秀賞」に輝きました。

『ミントの精油を用いたカメムシに対する忌避効果の検証』と言うテーマで論文を発表しました。

生徒さんは、校舎周辺でクサギカメムシを捕獲して、生のピーナツを餌に飼育しました。

カップの底に半円のろ紙2枚を敷いて、片方にはミントを水蒸気蒸留した液体、試薬に漬けた溶液などを染み込ませたのです。

カップには3匹のカメムシを入れて、ミントを避けて移動するかどうかを、30分間、5分おきに調べたのです。

結果、カメムシはミントを染み込ませた部分を避けるように動くことが多いと分かったというのです。さらに、ミントの匂い主成分であるカルボンと呼ばれる成分で実験すると、強い忌避効果を示したことも判明。

論文発表をしたグループの女子生徒さんは地元紙インタビューに「カメムシは洗濯物に付いて困る、身近な存在。予想通りの結果が出て面白かった。受賞には驚きました」と話されていました。

(記事引用元:「京都新聞」https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/126190)

ネット上では「いつも悩まされていたので、ぜひ試してみたい!」「高校生の彼らの研究成果は大変素晴らしいものです。」などの声があがっていました。

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まとめ

今回は高校生グループが発表した論文を交えながら、カメムシとミントの関係性についてご紹介しました。

家庭菜園をされている方にとっては朗報でしたよね。

私自身もベランダ菜園でスペアミントを育てていますが、知らぬ間に虫よけ効果になっていたのかと考えたら、嬉しく、お得な気分に♪

ただし、ミントを用いる際には十分な注意も必要です。

ミントの繁殖能力はすさまじく、「ミントテロ」と呼ばれるほど。地下にできる茎をのばして繁殖しますが、この地下茎が残っているかぎり繁殖が止まらないのです。

ミントにはメリット、デメリットどちらもありますが、取り扱い説明などをよく読んで、ご自身の責任の上で、カメムシ対策に用いてみたいと思って頂けましたら幸いです♪

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