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地方によって少しずつ変わってきますが、春先はジャガイモを植えるのに適した季節となっています。
春先に植えたジャガイモは概ね90日から100日位で収穫することができます。
栽培も比較的簡単で、収量も期待できるジャガイモですが、栽培に際してはいくつか気をつけておいた方が良い点があります。
その一つが芽かきですが、ジャガイモの芽かきとは何でしょうか?
またジャガイモの芽カキのやり方や、ジャガイモの芽かきを忘れた場合どうなるかなどを解説していきます。
ジャガイモの芽かきとは
ジャガイモの芽かきとは、ジャガイモのタネ芋から出てきた芽の中から生長させたい芽を残して、それ以外の芽を取り除く作業のことをいいます。
ジャガイモで芽かきをする理由について解説していきます。
ジャガイモのタネ芋を植えると、1月程度で芽が土の上に出てきてきます。
同時に土の下では、地下の茎が成長し、茎からストロンというわき芽が伸びてきます。
ジャガイモはこのストロンが、大きくなったものなのです。
ジャガイモを植えると、タネ芋から普通は6本から7本程度の芽が出てきますが、芽の数が多いとこのストロンも多くなります。
ジャガイモが収穫される量(重さ)は、一つのタネ芋が植えられている面積によって大体決まってくるので、ストロンが多くなると、ジャガイモの数は多くなりますが、大きさは小さくなります。
ジャガイモの株全体に与えられる栄養分はほぼ決まっているので、ひとつひとつのジャガイモの栄養が少なくなってしまうからです。
生長の段階で、ジャガイモのタネ芋から出てきた芽の数を少なくコントロールすることで、一定以上の大きさのジャガイモを収穫するのが、芽かきの目的です。
じゃがいもの芽かきは、じゃがいも栽培においてはとても大切な作業の一つですので、時期をみて実施することをおすすめします。
ジャガイモの芽かきのやり方は
ジャガイモの芽かきのやり方について解説していきます。
ジャガイモを植えると1月位で芽が出てきますが、芽が10cm位に伸びた段階で芽かきを行いましょう。
通常であれば6本から7本程度、多い株だと10本程度の芽が出ているので、その中から生長の早い大きくて太い芽を2本から4本程度残して、残りは芽かきをします。
残す芽の数が多いと、できるジャガイモは小さく、芽の数が少ないと大きなジャガイモができます。
小ぶりのじゃがいもが使いやすい人は、多めに芽を残し、大きなものが使いやすい人は、2本程度にすればよいでしょう。
沢山のタネ芋を植えたのなら、芽かきの数を変えて大きさの違うジャガイモを収穫するのも良いでしょう。
芽かきのやり方ですが、刃物は使わずに必ず手で行ってください。
刃物で間違ってジャガイモの茎を傷つけると、傷から細菌が侵入し病気になってしまうことがあります。
芽かきは、残す芽を選んだら、ジャガイモの株元を手で押さえます。
芽かきをする芽を片方の手でつかみ、少しねじるようにして引っ張るとタネ芋から芽を引き抜くことができます。
タネ芋ごと引っ張り出さないように、ゆっくりと行うことをおすすめします。
芽かきのあとは、株元の土が少なくなったり、株がぐらついたりしている場合があるので、株元に土寄せを行います。
ジャガイモの芽かきを忘れたらどうなる
ジャガイモの芽かきを忘れたらどうなるのでしょうか?
芽かきを忘れると、有害なソラニンを含んでいるかもしれない未成熟なジャガイモが多くなってくることが問題となります。
ジャガイモの芽かきを忘れても、ジャガイモはできます。
ただし、ジャガイモの株一株が使える養分は決まっているので、全体的に小ぶりなものが多くなってきます。
小ぶりなものといってもスーパーなどで販売されている小さめのものも含まれているので、十分食することは可能です。
問題となってくるのは、小ぶりなものよりさらに小さな未成熟のジャガイモ(ビー玉位)が多くなってしまうことです。
芽かきをしても、一定の割合で、未成熟の小さなジャガイモはできてしまうのですが、芽かきをしないと収穫されるジャガイモの中で、この小さなジャガイモの数が多くなってしまいます。
緑化したジャガイモにはソラニンという毒が含まれており、食べると食中毒を起こしますが、未成熟のジャガイモにもソラニンが含まれているので、食べるとおなかをこわすことがあります。
芽かきをしないと、食べることができない未成熟の小さなジャガイモが多くなってしまい、収穫量が減ってしまうことになります。
このように、ジャガイモの栽培において芽かきはとても大切な作業なのです。
ジャガイモの芽かきは、株の大きさが20cm位までなら可能なので、芽かきを忘れたと思っても、小さな株を探して芽かきをすれば、未成熟のジャガイモを減らすことができます。
まとめ
1)ジャガイモの芽かきとは何でやり方は?忘れた場合どうなる?
ジャガイモを栽培する上で大切な作業の一つに芽かきがあります。
ジャガイモの芽かきとは何でしょうか?
そのやり方や芽かきを忘れた場合どうなるかについて解説します。
2)ジャガイモの芽かきとは
ジャガイモの芽かきとは、タネ芋から出てきた芽の中で生長させたい芽を残し、それ以外の芽を取り除くことで、一定以上の大きさのジャガイモの収穫量を増やすことを目的にしています。
3)ジャガイモの芽かきのやり方は
ジャガイモの芽かきは、芽が10cm位に伸びてきたら、芽かきをする芽を選び、株元を抑えてねじるように引き抜くことで行います。
刃物などを用いると茎に傷をつけて病気の原因となるので、必ず手で行います。
芽かきのあとは株元に土寄せを行います。
4)ジャガイモの芽かきを忘れたらどうなる
ジャガイモの芽かきを忘れると、未成熟の小さなジャガイモが多くできてしまいます。
未成熟のジャガイモにはソラニンという毒が含まれている場合があるので、食べるとおなかをこわすことがあります。
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