カリフラワーは、キャベツやハクサイ、ダイコンなどと同じアブラナ科で、様々な料理に使えるほか、味もよいので人気のある野菜の一つです。
家庭菜園でカリフラワー栽培に挑戦している方も多く、植える時期や肥料などを適切に管理すれば、失敗も少なく、育てやすいので人気があります。
カリフラワーを育てるうえで、気をつけなければならない害虫としてナメクジがあります。
カリフラワーにつくナメクジとは、どのような害虫なのか、ナメクジに効く農薬や、ナメクジ対策について解説していきます。
カリフラワーにつくナメクジとは
カリフラワーにつくナメクジとはどのような害虫なのかについて解説していきます。
ナメクジについては多くの方がご存じと思いますが、ナメクジはカタツムリの仲間です。
簡単にいうと殻がないカタツムリのような生物なのですが、殻は退化してしまっています。
殻を作るためにはカルシウムが必要なのですが、陸上では摂取することが難しいので、殻をなくしてしまったといわれています。
ナメクジは、雑食性の生物なのですが、植物の中でもキク科やアブラナ科のものを好んで食するのが特徴です。
ナメクジはカリフラワーの、特に葉の部分を好んで食害するのですが、被害として特に深刻なのは、定植した小さな苗や少し大きくなった株の生長点を食べられてしまった時です。
生長点を食べられてしまうと、カリフラワーの生長が阻害され、大きくならなくなってしまいます。
ナメクジによる危険性として注意するべきものとして、寄生虫があります。
ナメクジは広東住血線虫という寄生虫を体内に宿しているので、人がこの寄生虫に寄生されると、脳やせき髄などに炎症を起こすこともあるのです。
広東住血線虫は、ナメクジの体以外に、ナメクジが這った後にも、いる時があります。
注意しましょう。
ナメクジは高い気温と湿気を好むため、4月から6月、9月から10月に多く発生し、ちょうどカリフラワーの定植時期と重なるため注意が必要です。
ナメクジは、太陽の光の差し込まない、ジメジメした環境を好み、夜間に活動するので、日中は見つけにくく、被害が大きくなってしまうこともあります。
ナメクジに効く農薬は
ナメクジ駆除に効果の高い農薬についてご紹介していきます。
参考にしてみてください。
【ナメナイト】
ナメナイトは、ナメクジやカタツムリなど特定の害虫のみに効果のある専用薬となっています。
害虫を駆除する農薬は、多くの害虫に効果があるようにされているものが多いのですが、ナメナイトはナメクジの他カタツムリのみに効果があるように作られています。
ナメナイトは誘引殺虫剤と呼ばれるタイプの殺虫剤で、ナメクジの好む匂いを発し、ナメクジをおびき出し食べさせて退治することができます。
ナメナイトは、カリフラワーの他に、ハクサイ、キャベツ、イチゴなどにも効果が期待できます。
青色をした粒状の薬剤で、袋状になった容器をふることで、袋の上端部片側の口から薬剤が出てくるので、手が汚れることもなく、簡単に使うことができます。
雨などが降ってきても、崩れることが少ないような製法で粒がつくられているので、雨の多い時期にも、効果を発揮します。
使用方法としては、株元散布となっています。
ナメクジの活動は主として夜間なので、夕方に株元にまいておけば、朝には効果が出ています。
ナメナイトの使用にあたっては、説明書をよく読み、使用量や総使用回数、使用時期などをよく確認するようにしましょう。
ナメクジ対策とは
ナメクジ対策について解説していきます。
ナメクジを含む害虫対策でまず行うことは捕殺です。
カリフラワーの葉に穴があいていたり、カリフラワーの葉にナメクジの這った跡がある場合には、ナメクジを捕まえて捕殺しましょう。
ナメクジは夜行性なので、日が高くなると暗い所に隠れています。
カリフラワーの葉の下や、株元をよく観察しましょう。
朝早くの方が、葉の上にいることが多く見つけやすいので、朝確認することをおすすめします。
ナメクジを捕まえるときは、素手で触らずに手袋を使うか、ピンセットや使わなくなったハシなどを用いましょう。
ナメクジの嫌うにおいの一つにコーヒーがあります。
ナメクジの好きそうな場所に、コーヒーかすをまいておくと良いでしょう。
他に忌避効果がきたいできるものとして、木酢液があります。
木酢液は園芸店やホームセンターで販売されているので、決まった量で薄めてナメクジの好みそうな場所にまいておきましょう。
ナメクジがカリフラワーに近づくことができないように、防虫ネットをはるのも良いでしょう。
湿気の多い場所を好むナメクジが寄ってこないように、カリフラワーの株間は広めにとるようにしましょう。
雑草がカリフラワーの周りに茂っていると、湿度が上がりやすいので、雑草はきちんと刈り取るようにしましょう。
刈り取った雑草は、カリフラワーの株元などに置かず、廃棄するか離れた場所に置くようにしましょう。
まとめ
1.カリフラワーにつくナメクジに効く農薬やナメクジ対策とは?
カリフラワーにつくナメクジとは、どのような害虫なのか、ナメクジに効く農薬や、ナメクジ対策について解説していきます。
2.カリフラワーにつくナメクジとは
ナメクジはカタツムリの仲間ですが、殻は退化しており、キク科やアブラナ科の植物を好んで食害します。
特にカリフラワーの生長点を食害された場合の被害は大きく、大きくならなくなってしまいます。
ナメクジは広東住血線虫という寄生虫を宿していることもあり、人間に被害を及ぼすこともあります。
ナメクジが活発な時期は、4月から6月、9月から10月に多く発生し、ちょうどカリフラワーの定植時期と重なるため注意が必要です。
3.ナメクジに効く農薬は
ナメナイトは、ナメクジやカタツムリに特化された薬で、ナメクジを特有の香りでおびき寄せ、食べさせて退治します。
青色の粒状の薬剤を、夕方にカリフラワーの株元に散布しておくと、朝には効果が出ています。
袋状になった容器をふることで、袋の上端部の片側の口から薬剤が出てくるので、手が汚れることもなく、簡単に使うことができます。
4.ナメクジ対策とは
ナメクジ対策を示すと、捕殺、コーヒーかすや木酢液の散布、防虫ネット、株間を広めにとること、雑草の管理、などがあげられます。
コメント