小松菜は、栽培する土地の気候に加え、種類によっても異なりますが、うまく育てると一年に4回栽培することが可能です。
栽培できる機会が多いことや、様々な料理に使えることから家庭菜園でも周年栽培している方も多いかと思います。
小松菜を栽培する上で気をつけなければならない害虫の一つにエカキムシがあります。
エカキムシとはどのような害虫なのか、小松菜につくエカキムシを駆除するのにおすすめの農薬、そしてエカキムシの防除(予防)方法について解説していきます。
小松菜につくエカキムシとは
小松菜につくエカキムシとはどのような害虫なのかについて解説していきます。
エカキムシとはハモグリバエ(葉潜り蠅)の幼虫のことを指しています。
ハモグリバエの成虫は、大きさが数ミリの小さな虫ですが、成虫は被害を及ぼすわけではなく、野菜を食害するのは幼虫です。
ハモグリバエの成虫は、小松菜などの野菜に産卵管を使って、卵を産みます。
孵化した幼虫は小松菜の葉の中を食べ進んでいくのですが、幼虫の食害痕が絵を描いたように見えるのでエカキムシと呼ばれています。
エカキムシの数が少ないうちは良いのですが、多く発生すると被害が大きくなります。
特に葉を食べる野菜の小松菜などは、食べられる部分が減ることから被害甚大となる場合があります。
ハモグリバエは、小松菜などのアブラナ科の野菜の他多くの野菜に被害を及ぼし、マメ科、ウリ科、キク科、ユリ科などの野菜などでも多く見ることができます。
エカキムシは成虫になる期間が短いのに加え、ハモグリバエは繁殖する力が強く、成虫一匹の産卵数も多いので、短い期間に被害が広がることがあります。
ハモグリバエの活動時期は、4月から10月の間ですが、小松菜の生長時期とも重なっており、発生を抑える対策が必要となってきます。
エカキムシを駆除する農薬とは
エカキムシを駆除する農薬の中からおすすめのものを一つご紹介します。
参考にしてみてください。
【ピュアベニカ】
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ピュアベニカはスプレー容器で販売されているので、買ってきてすぐに使うことができるので、おすすめです。
詰め替え用の薬剤も販売されており、スプレー容器を無駄にすることもありません。
ピュアベニカの有効成分は酢酸で、特定防除資材を呼ばれており、安全性が高く、食べる直前まで散布することが可能となっています。
エカキムシに対しては、ハモグリバエの産卵を抑制する効果があるので、エカキムシの発生を抑えることができ、被害の拡大を抑えることができます。
エカキムシ以外にも、アブラムシやハダニの予防や退治、ナメクジやハスモンヨトウの食害抑制、モンシロチョウの産卵抑制効果があります。
他には、うどんこ病や黒星病などの予防に加え、株元に散布することで、小松菜の抵抗力を高め、様々な病気の発生を抑える効果が期待できます。
ピュアベニカの効果的な使用方法は、予防の観点から、害虫や病気の発生前とすることをおすすめします。
ピュアベニカは食品成分からなっていますが、食用ではないので、あくまで病気や害虫の防除用として使うようにしていきましょう。
エカキムシを防除(予防)するには
エカキムシの防除(予防)方法について解説していきます。
エカキムシなど害虫の防除(予防)は基本的には捕殺です。
ただしエカキムシは葉の中に潜んでおり、捕殺するのは困難なので、エカキムシの食害痕を見つけたら、葉ごと取って袋などに入れ処分するようにしましょう。
エカキムシの成虫のハモグリバエを退治して、産卵させないようにすることもできます。
重曹スプレーはハモグリバエ対策に効果的です。
水1リットルに対して、重曹を小さじ2杯程度入れて、ハモグリバエにかけると、ハモグリバエを退治することができます。
重曹スプレーは、ハモグリバエの他にも効果があり、アブラムシ退治にも使うことができるので、準備しておくと良いでしょう。
害虫の中には特定の色に引き寄せられるものがおり、この性質を利用したものが販売されています。
ホームセンターなどで、黄色の粘着板が販売されていますが、小松菜の近くに設置しておくと、ハモグリバエは小松菜ではなく、黄色の粘着板に引き寄せられるので、退治することができます。
ハモグリバエが飛んでくるのを防ぐために、防虫ネットを使うのも効果的です。
ハモグリバエはとても小さな虫なので、目の細かいもの、例えば1mm以下のものを使用すると良いでしょう。
まとめ
1.小松菜につくエカキムシを駆除する農薬や防除(予防)方法は?
エカキムシとはどのような害虫なのか、小松菜につくエカキムシを駆除するのにおすすめの農薬、そしてエカキムシの防除(予防)方法について解説していきます。
2.小松菜につくエカキムシとは
エカキムシとはハモグリバエの幼虫のことを指しており、葉の中を食べ進んだ跡が絵を描いたように見えることからエカキムシと呼ばれています。
エカキムシは成虫になる期間が短く、ハモグリバエは繁殖力が強いため、短い期間に被害が広がることがあります。
3.エカキムシを駆除する農薬とは
ピュアベニカは酢酸を有効成分としており、ハモグリバエの産卵を抑制する効果があります。
安全性が高く、収穫直前まで使用することができるほか、アブラムシやハダニの予防や退治、ナメクジやハスモンヨトウの食害抑制、モンシロチョウの産卵抑制効果などがあります。
4.エカキムシを防除(予防)するには
エカキムシを防除(予防)する方法としては、葉の切り取り、重曹スプレー、黄色の粘着板、防虫ネットなどがあげられます。
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