小松菜の立ち枯れ病に効く農薬と対策や原因とは？

小松菜栽培は、趣味と実益を兼ねており、初心者でも比較的簡単にできるので人気があり、家庭菜園でも盛んにおこなわれています。

種類や育てる気候によっても違いますが、春夏秋冬を通じて栽培できるのも、小松菜栽培の人気の一つの要因といえます。

小松菜栽培を行っていると、害虫や病気に悩まされることがあります。

立ち枯れ病は、小松菜栽培で気をつける必要のある病気の一つで早めの対策が必要です。

小松菜の立ち枯れ病に効果の高い農薬や、立ち枯れ病対策、立ち枯れ病の原因などについて解説していきます。

小松菜の立ち枯れ病に効く農薬は

小松菜の立ち枯れ病に効く農薬のうちおすすめのものをご紹介します。

【石原フロンサイド粉剤】

石原フロンサイド粉剤は、土壌中の細菌の殺菌や消毒に効果を発揮する農薬で、殺菌によって、立ち枯れ病を予防します。

立ち枯れ病の治療効果は無いので、必ず立ち枯れ病の発生前に使用するようにしましょう。

使用方法としては、小松菜の苗を定植する前や種を植える前に土に混ぜ込む土壌混和です。

小松菜の場合には、定植する前の土壌混和は一回のみなので、注意しましょう。

野菜によっては土壌散布を行うこともでき、土壌散布の場合には、定植するまえでも、定植した後でも可能です。

土壌散布の場合には、定植後にも行うことができるので、定植前に土に混ぜ込むのを忘れてしまっても大丈夫です。

適用できる病気としては、立ち枯れ病の他に、菌核病、根こぶ病、そうか病などとなっています。

小松菜の他に、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、みずな、野沢菜などのアブラナ科の野菜、玉ねぎ、ねぎ、ニラなどのユリ科、ばれいしょなどのナス科の野菜にも使用できます。

袋のカドに、フタがついており、フタを下にして振るだけで、簡単にまくことができるので使い勝手もよくおすすめできる農薬の一つとなっています。

小松菜の立ち枯れ病対策は

小松菜の立ち枯れ病対策について解説していきます。

参考にしてみてください。

立ち枯れ病は土壌に住む細菌を原因とする病気なので、使用する土には注意を払いましょう。

小松菜を種から育てる時には、原因となる菌がいない土を選ぶ必要がありますが、畑の土の中には、菌が潜んでいる場合があるので、ホームセンターなどで種まき用の土を購入しましょう。

立ち枯れ病の菌は、多湿を好む場合があるので、苗を育苗用のポットなどを使って育てる時には、水はけを良くするようにしましょう。

育てた苗を定植する時は、風通しを良くし、苗が密にならないように気をつけると良いでしょう。

水はけのよい土壌を選んで植えるようにすると良いでしょう。

水はけが悪い場合には、高畝などにし、苗のまわりに長い間水が溜まらないようにしましょう。

立ち枯れ病に限ったことではないのですが、連作を避けることも大切で、輪作を心がけるようにしましょう。

連作をすると、様々な病気が発生しやすく、また害虫の発生が多くなると言われています。

立ち枯れ病は、土壌に窒素成分が多いと発生しやすくなるともいわれています。

バランスの良い施肥を心がけるようにしましょう。

立ち枯れ病になった小松菜を見つけたら、早めに抜き取り処分することをおすすめします。

小松菜の立ち枯れ病の原因は

小松菜の立ち枯れ病の原因について解説していきます。

立ち枯れ病は、別名では苗立枯病とも呼ばれており、主として苗の時に発生する病気です。

小松菜の種を畑に直接まいて育てる時に発症すると、発芽不良となり、それ以降大きくなりません。

立ち枯れ病の要因とされているのは、カビ菌（糸状菌）で、一種類ではなく複数の菌があることが知られています。

立ち枯れ病の原因菌として知られているのは、リゾクトニア菌とピシウム菌です。

リゾクトニア菌に感染した場合とピシウム菌に感染した場合では、立ち枯れ病の症状が少し異なっています。

リゾクトニア菌は主として土の表面近くに多く生息しています。

立ち枯れ病がリゾクトニア菌により起こされた場合は、発芽がうまくいかないことが多くなってきます。

発芽した直後にこの病気にかかってしまうと、地表近くの茎の部分の色が茶色に変わり、細くなっていき倒れて枯れていきます。

ピシウム菌に感染すると、地表面近くの茎が柔らかくなり、倒れて枯れますが、綿毛状のカビが見られることもあります。

二つの菌による立ち枯れ病が発症する気温は異なっていますが、リゾクトニア菌は２５度から３０度の気温が高い時期に活発となります。

ピシウム菌の場合には、１５度から３５度と広い温度範囲で、同時に多湿を好みます。

両方の菌とも、土壌中に長い期間潜んでいるので、気をつける必要があります。

まとめ

１．小松菜の立ち枯れ病に効く農薬と対策や原因とは？

小松菜の立ち枯れ病に効果の高い農薬や、立ち枯れ病対策、立ち枯れ病の原因などについて解説していきます。

２．小松菜の立ち枯れ病に効く農薬は

石原フロンサイド粒剤は、土壌中の細菌の殺菌や消毒を行い、立ち枯れ病を予防します。

使用方法としては、小松菜の苗を定植する前や種を植える前に土に混ぜ込む土壌混和で、立ち枯れ病の他に、菌核病、根こぶ病、そうか病などに適用できます。

３．小松菜の立ち枯れ病対策は

小松菜の立ち枯れ病対策としては、使用する土に注意する事、水はけや風通しを良くする事、高畝、連作を行わない事、バランスの良い施肥、立ち枯れ病の小松菜の早めの抜き取り、などです。

４．小松菜の立ち枯れ病の原因は

立ち枯れ病の原因はカビ菌の一種の、リゾクトニア菌とピシウム菌です。

リゾクトニア菌に感染すると、土の近くの茎が茶色くなり細くなって枯れていきます。

ピシウム菌に感染すると、地表面近くの茎が柔らかくなり、倒れて枯れますが、綿毛状のカビが見られることもあります。

リゾクトニア菌は２５度から３０度の気温を好み、ピシウム菌は１５度から３５度の気温と多湿を好みます。