ウリ科の野菜は、栽培が比較的簡単なうえに、収量も稼げるので家庭菜園でも人気の野菜の一つです。
中でもきゅうりは収穫量も稼げるうえに、畑を持っていない方でもプランター栽培も可能なので、集合住宅でも育てることが可能です。
きゅうりを栽培する上で、気をつけた方が良い害虫の一つとして、アオムシがいます。
きゅうりの害虫のアオムシとはどのような害虫なのか、アオムシに効果の高い農薬や、アオムシを退治する方法について解説していきます。
参考にしていただき、おいしいきゅうり栽培に挑戦してみてください。
きゅうりの害虫、アオムシとは
きゅうりの害虫、アオムシとはどのような害虫のことをいうのでしょうか。
アオムシというと、モンシロチョウの幼虫のことを指す言葉として知られていますが、毛のない緑色のイモムシのことをアオムシと呼ぶ場合もあります。
きゅうりに被害をもたらすアオムシとしては、ウリノメイガやウリキンウワバという蛾の幼虫が知られています。
なお食害するのは、アオムシの幼虫だけで、成虫による被害はありません。
これらのアオムシは、基本は体色が緑色なのですが、モンシロチョウのように緑一色ではありません。
ウリノメイガの幼虫は、白い二本の線があり、ウリキンウワバの幼虫は体に黒い斑点があるので、モンシロチョウのアオムシとは比較的簡単に区別できます。
両方のアオムシとも、キュウリやかぼちゃやメロンといったウリ科の植物の葉や実を食害して被害をもたらします。
特に、苗が小さいうちに食害にあうと、最悪の場合には苗が枯れてしまうこともあります。
発生時期は、春先から夏の間、そして秋頃には多く発生するようになります。
ちょうどきゅうりの生長時期とも重なりますが、発生した際の対策を怠ると被害が甚大になります。
特に実を食害された場合には、食べるのもちゅうちょされるようになっていきます。
きゅうりにつく青虫に効く農薬は
きゅうりにつく青虫に効く農薬について解説していきます。
適切に使って、青虫退治に役立ててみてください。
【STゼンターリ顆粒水和剤】
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STゼンターリ顆粒水和剤は、イモムシ類全般に効果の高い農薬としてよく知られています。
STゼンターリ顆粒水和剤の有効成分は、B.t.菌が作り出す、バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞および産生結晶毒素となっており、自然由来の成分です。
自然由来の成分なので、安全性が極めて高く、農薬の使用になれていない方にもおすすめできる、家庭菜園向けの農薬となっています。
有機JAS規格にも適合しているので、オーガニック栽培をおこなうこともできます。
農薬散布で特に気を遣うのが、散布から収穫までの日数管理なのですが、STゼンターリ顆粒水和剤は収穫前日まで可能なので、面倒な日数管理も不要です。
総使用回数の制限もないので、アオムシの発生に合わせて何回も使用することができます。
粉の性状は、淡褐色水和性細粒および顆粒となっており、水にも溶けやすくなっています。
20g入りの少ない量で販売されているので、使用量が少ない場所でも使用することが可能です。
きゅうりの他、白菜やキャベツなどのアブラナ科、マメ科などの野菜にも使用することができます。
きゅうりにつく青虫を退治するには
きゅうりにつく青虫を退治する方法について解説していきます。
退治の他、発生を抑える方法もありますので、参考にしてみてください。
きゅうりには青虫の他にも多くの害虫が存在していますが、きゅうりに限ったことではなく、害虫退治の基本は捕殺です。
きゅうりの葉に青虫がくっついていたら、見つけて捕殺しましょう。
青虫を触るのが嫌な場合には、ピンセットのようなものを用いるか、使った後のはし(割りばし)のようなものを用いるのもよいでしょう。
捕まえた後は、ビニール袋などに入れて捨ててしまいます。
青虫がくっついている葉が少ない場合には、葉ごと取り除いてビニール袋に入れる方法もあります。
観察は葉の表側だけではなく、裏側もよく確認することをおすすめします。
小さな幼虫は見つけにくいので注意深く観察しましょう。
成虫が飛んできて産卵しないようにするのも対策の一つです。
きゅうりの場合は、つるが伸びていくので、防虫ネットを使うのは難しいのですが、苗の小さいときには効果があります。
成虫はきらきらしたものを避ける傾向があるので、きゅうりのまわりにキラキラテープなどを張っておくのも良いでしょう。
キラキラテープはアブラムシ対策にも役立ちます。
まとめ
1.きゅうりにつく害虫でアオムシに効く農薬と退治の方法とは
きゅうりの害虫のアオムシとはどのような害虫なのか、アオムシに効果の高い農薬や、アオムシを退治する方法について解説していきます。
2.きゅうりの害虫、アオムシとは
きゅうりに被害をもたらすアオムシとしては、ウリノメイガやウリキンウワバという蛾の幼虫が知られています。
発生時期は、春先から夏の間、そして秋頃には多く発生するようになります。
3.きゅうりにつく青虫に効く農薬は
STゼンターリ顆粒水和剤の有効成分は、B.t.菌が作り出す、バチルスチューリンゲンシス菌の生芽胞および産生結晶毒素となっており、自然由来の成分です。
安全性が高く、収穫前日まで使用可能なので、家庭菜園にもおすすめです。
4.きゅうりにつく青虫を退治するには
きゅうりにつく青虫を退治する方法としては、捕殺、防虫ネットの活用、キラキラテープの使用などがあげられます。
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