きゅうりを家庭菜園で栽培していると、様々な病気や害虫に悩まされることがあります。
家庭菜園であれば、多少外観が悪くても、収穫量が少なくても良いのですが、早めに対処することで、被害を抑えることができます。
きゅうり栽培で気をつける必要のある害虫の一つとしてハモグリバエがあります。
ハモグリバエとはどのような害虫か、ハモグリバエに効く農薬、ハモグリバエの駆除方法や対策について解説していきます。
参考にしていただき、元気なきゅうり栽培に挑戦してみてください。
きゅうりのハモグリバエに効く農薬は
ハモグリバエは別名をエカキムシと呼ばれる害虫で、きゅうりの葉に産卵された卵からかえった幼虫が、きゅうりの葉にもぐりきゅうりの葉の中を動きながら食害していきます。
幼虫の食害の後は絵を描いたように見えることからエカキムシとも呼ばれています。
ハモグリバエに効く農薬をご紹介します。
【ピュアベニカ】
ピュアベニカは特定防除部材と呼ばれる農薬の一つで、有効成分は酢酸です。
食品成分から出来ているので、環境にやさしく、収穫する直前まで、回数の制限なく使うことができます。
ハモグリバエに対しては、寄せ付けない効果や産卵の抑制効果が期待できますが、殺虫効果は無いので、発生する前に使うことが必要です。
ハモグリバエの他には、アブラムシやコナジラミに対する予防や退治の効果、ハスモンヨトウやナメクジの食害抑制効果があります。
カビ菌を原因とするうどんこ病や黒星病に対しても効果を発揮します。
また土に散布することで、きゅうりの根っこ部分を刺激し、きゅうりの抵抗力を増強させます。
使用頻度としては、2~3日に一回程度の散布を行いますが、降雨時にはさらなる散布が必要となります。
スプレーボトルで販売されており購入してすぐに使用でき、詰め替え用もあるので、エコで購入費用の節約にもつながります。
お酢を使用していますが食用ではないので、ハモグリバエなどの防除にのみ使うようにしてください。
きゅうりのハモグリバエの駆除法は
きゅうりのハモグリバエの駆除方法について解説していきます。
参考にしてみてください。
ハモグリバエなどの害虫の駆除方法の基本は捕殺です。
ハモグリバエの幼虫は、葉の中にもぐっており、食害の跡を開いていくとハモグリバエの幼虫が潜んでいます。
ハモグリバエの幼虫を見つけたら、ピンセットや先の細いもので取り出して捕殺しましょう。
ハモグリバエの幼虫は、食害の跡の先端にいる場合や途中にいる場合があるので、丁寧に探しましょう。
ハモグリバエの捕殺が苦手だという場合には、ハモグリバエの食害のある葉を取り除きましょう。
取り除いた葉は、ビニール袋などに入れ処分します。
ただし食害が多くの葉に広がっている場合には、葉を多く取り除くことになりきゅうりの株にもダメージを与えます。
捕殺との組み合わせで対応することをおすすめします。
ハモグリバエの駆除には重曹も効果的です。
重曹は、幼虫ではなく成虫の駆除に効果がありますが、成虫の駆除は幼虫の発生を抑えます。
重曹を小さじ2杯準備し1リットルの水で希釈したら、スプレーボトルに入れ、ハモグリバエにかけることで駆除することができます。
重曹スプレーはハモグリバエの他にアブラムシなどにも効果があるので、準備しておくと良いでしょう。
きゅうりのハモグリバエ対策は
きゅうりの駆除について解説してきましたが、ハモグリバエを寄せつけないハモグリバエ対策について解説していきます。
ハモグリバエの幼虫の発生は、成虫がきゅうりの葉に飛来して卵を産むことから始まるので、対策のメインは成虫となります。
ハモグリバエの成虫が飛んできてもきゅうりに近づくことができないようにするには、防虫ネットなどの活用が効果的です。
ハモグリバエの成虫はとても小さいので、防虫ネットの穴の大きさも小さくする必要があります。
防虫ネットの穴は0.8mm程度のサイズにしておくと良いでしょう。
これより大きいとハモグリバエの成虫が通り抜ける可能性があります。
ハモグリバエなどの害虫の中には特定の色を好むものがあり、ハモグリバエの例外ではありません。
ハモグリバエの好む色は黄色なのですが、この習性を利用した黄色の粘着板がホームセンターなどで販売されています。
きゅうりの株の近くに黄色の粘着板を設置しておけば、ハモグリバエの成虫は、粘着板にくっつくので、粘着板ごと捨ててしまえばハモグリバエの成虫を退治することができます。
ハモグリバエなどの害虫は、施肥が多すぎる株や、弱った株に飛来することがあるので、きゅうりには適正量の肥料を与えるように心がけましょう。
まとめ
- きゅうりのハモグリバエに効く農薬と駆除方法と対策とは
ハモグリバエとはどのような害虫か、ハモグリバエに効く農薬、ハモグリバエの駆除方法や対策について解説していきます。
2.きゅうりのハモグリバエに効く農薬は
ハモグリバエに効く農薬としてはピュアベニカがあり主成分は酢酸です。
環境にやさしく収穫直前まで何回でも使用できます。
ハモグリバエの殺虫効果は無く、寄せ付けない効果や産卵抑制効果があります。
3.きゅうりのハモグリバエの駆除法は
きゅうりのハモグリバエの駆除方法としては、食害の跡を開き、幼虫を捕殺すること、食害のある葉を取り除くこと、重曹の活用などがあげられます。
4.きゅうりのハモグリバエ対策は
きゅうりのハモグリバエ対策としては、防虫ネットの活用、黄色の粘着板、適正量の肥料を与える事、などがあげられます。
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