キュウリはウリ科の中でも育てやすく収量も多いので、家庭菜園でも人気のある野菜の一つです。
キュウリ栽培の際には、発症した病気になるべく早く対応する必要があります。
またキュウリを含む野菜の病気には、様々なものがありますが、見分けのつきにくいものもあり、病気の種類を見極めて適切に対処することが大切になってきます。
キュウリ栽培をしていて見分けにくい病気に褐斑病とべと病があります。
キュウリの褐斑病とべと病に効果のある農薬や治療方法、褐斑病とべと病の見分け方について解説していきます。
キュウリの褐斑病に効く農薬は
キュウリの褐斑病に効く農薬について解説していきます。
べと病にも効くので参考にしてみてください。
【サンケイオーソサイド水和剤】
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サンケイオーソサイド水和剤は保護殺菌剤と呼ばれ、カビ菌が原因として起こる病気の予防効果が期待できます。
キュウリ褐斑病の他べと病にも使用できるほか、キュウリ以外の多くの野菜に使用できます。
水に希釈して散布するだけなので、使用方法も簡単でおすすめできる農薬の一つとなっています。
【STダコニール1000】
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STダコニール1000は水で希釈して散布するタイプの農薬で総合殺菌剤と呼ばれています。
対光性や、対雨性に優れており、散布することで主として褐斑病やべと病の予防に効果を発揮します。
キュウリの他多くの野菜に使用でき、散布の他に土壌灌注などの方法で使用できます。
【GFワイドヒッター顆粒水和剤】
GFワイドヒッター顆粒水和剤は、2種類の薬剤を混合しており、褐斑病やべと病の予防と治療に効果を発揮します。
キュウリなどの野菜に薬剤成分がしみこむ浸達性を有していることから雨などが降っても有効成分が流れ出にくく、効果が持続します。
水で薄めて散布するだけなので、使い方も簡単でおすすめできる農薬の一つです。
キュウリの褐斑病とべと病に効く治療法は
キュウリの褐斑病とべと病に効く治療法について解説していきます。
キュウリの褐斑病もべと病もカビ菌を原因とする病気なので、発症した葉をそのままにしておくとやがて胞子を飛ばし始め、周りの葉に広がっていきます。
カビ菌を原因とするキュウリの病気は、葉から葉へ、そして茎へと伝染していくので、早めに発症した葉を取り除くことで、広がりを抑えることができます。
葉をとる際には、発症した葉一枚だけをとるのではなく、周りの葉を2~3枚とると良いでしょう。
すでに胞子が周りの葉に移っている可能性があるからです。
褐斑病もべと病もキュウリの茎など植物内を通じて病原菌が移動する病気ではなく、胞子の付着によるものです。
褐斑病やべと病の治療法としては、病変のある葉を取り除くのが最も効果のある治療法の一つです。
取り除いた葉は、ビニール袋などに入れ密封して廃棄しましょう。
家庭菜園などの隅に置いておくと、胞子を飛ばして他の株などに伝染する可能性があります。
葉を取り除いた後は、予防効果や治療効果のある農薬を散布しておくと良いでしょう。
褐斑病もべと病も、木酢液や酢を薄めたものを事前に散布しておくと予防効果が期待できます。
農薬を使うのに抵抗がある場合には試してみてください。
キュウリの褐斑病とべと病の違いは
キュウリの褐斑病とべと病の違いについて解説していきます。
参考にしてみてください。
キュウリの褐斑病もべと病もカビ菌が原因の病気なので、発生するのは気温と湿度が高い時期です。
違いは病気の原因となるカビ菌の種類ですが、キュウリの葉に斑点ができるという点ではよく似ており、見分けがつきにくいといわれています。
褐斑病もべと病もカビ菌が原因となることから、防除や治療はよく似ているのですが、より適切な対応をとるためには見分けることも必要です。
褐斑病とべと病の見分け方について解説していきます。
褐斑病の斑点の色調は、少し赤っぽい褐色や灰色がかった褐色で、べと病は少し黄色っぽい褐色です。
色だけを考えると少し見分けにくいのですが、褐斑病とべと病には斑点の形に大きな違いがあります。
褐斑病の斑点は、丸に近いのですが形は定まっておらず不定形といえ、病気が進むと不定形の部分が広がっていきます。
対してべと病の斑点は、葉脈に沿った形となっています。
べと病の斑点は丸というよりも角をもった多角形のような形をしているのが特徴です。
褐斑病とべと病は斑点の形が見分けのポイントですが、病状が進むと見分けるのが困難になるので、初期の段階で判断できるように、キュウリをよく観察すると良いでしょう。
まとめ
1.キュウリの褐斑病に効く農薬とべと病にも効く治療と褐斑病とべと病の違いは
キュウリの褐斑病とべと病に効果のある農薬や治療方法、褐斑病とべと病の見分け方について解説していきます。
2.キュウリの褐斑病に効く農薬は
サンケイオーソサイド水和剤は保護殺菌剤と呼ばれ褐斑病とべと病の予防効果があり、キュウリ以外にも使用できます。
STダコニール1000は褐斑病とべと病の予防効果に優れており、キュウリ以外にも使用可能です。
水で希釈して散布する他に、土壌灌注などの方法で使用できます。
GFワイドヒッター顆粒水和剤は、2種類の薬剤を混合し予防と治療に効果を発揮します。
有効成分が野菜にしみこむ浸達性を有しており、降雨などで成分が流れにくく効果が持続します。
3.キュウリの褐斑病とべと病に効く治療法は
キュウリの褐斑病もべと病もカビ菌を原因とする病気なので、胞子により伝染します。
褐斑病やべと病の葉を見つけたら早めに取り去り、ビニール袋などに入れ廃棄します。
葉をとる際は、病変のある葉の近くの葉もとっておくと、他の葉への伝染を抑えることができます。
4.キュウリの褐斑病とべと病の違いは
キュウリの褐斑病もべと病もカビ菌を原因とする病気なので、気温と湿度が高い時期に発生します。
褐斑病もべと病もキュウリの葉に斑点ができます。
褐斑病の斑点の色調は、少し赤っぽい褐色や灰色がかった褐色で、べと病は少し黄色っぽい褐色です。
斑点の形状に違いがあり、褐斑病は丸に近い不定形ですが、べと病は葉脈に沿った角ばった形をしています。
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