ナスには悪さをする虫が付く事があるので、美味しい茄子を収穫するために様々な害虫を克服しなければなりません。
せっかく葉っぱが大きくなってきているとおもったら、その葉が黄色に変色してしまった。ということがよくあります。それはハダニの仕業です。
油断しているどんどん被害がひろがっていきます。何か植物に異変に気がついたら速やかに対応していきましょう。
もう手遅れなんてことはありません。収穫が迎えられるよう、しっかりと対策をしていきましょう。
ナスにハダニが・・・手遅れなの?
葉に白い小さな斑点がついて、葉裏に0.5mm程の微小な黄緑色や暗赤色の虫がいた場合、それがハダニです。
ハダニがついてしまった。ああ、もうこのナス手遅れでだめになるのかしら。などと嘆かないでください。大丈夫ですよ。
ハダニを発見することができたのです。ということは発見したそのときから対策を講じていけばいいのです。
大事なのは諦めないことです。次に駆除方法、予防法を紹介しますので是非参考になさってください。
ナスのハダニの駆除方法とは?
ハダニは繁殖力旺盛で、高温乾燥条件を好むため、特に梅雨明け以降の被害が目立ちます。
秋ナス栽培では、収穫終了まで発生するのです。
被害が拡大することが多く非常に厄介な害虫です。
被害が進むと被害葉は変色し、落ち葉して生育が妨げられます。また、被害部分にはクモの巣状の網を張ることがあります。
風にのって運ばれたり、周囲の植物から歩行して移動してきたりします。そして成虫で冬を過ごします。
そのようなハダニを発見したら次の方法で駆除を試みてください。
薬剤を使う前の駆除
・テープを使って除去
害虫を発見次第速やかに粘着力のあるテープなどに貼り付けて除去しましょう。粘着力で葉や茎を傷めることがないよう加減しながら行ってください。
・水スプレーする
高温乾燥状態を最も好むハダニは水が大の苦手。そこで水スプレーでハダニを洗い流してしまいましょう。(水攻めです)
敵は葉っぱの裏側にいます。葉の裏側に水スプレーはちょっと大変ですが、頑張って一匹たりとも残さないぞという気持ちで洗い流してしまいましょう。
・重曹スプレーする
重曹小さじ1杯に水1カップ植物性油カップ3分の1をまぜあわせます。それをスプレーボトルに入れて、ハダニに直接噴霧してください。
・酢スプレーする
酢、あるいは市販の木酢液などを10倍に希釈します。同様にスプレーボトルにいれて、直接噴霧してください。
・牛乳スプレーする
牛乳と水を1対1の割合で混ぜ合わせたものをスプレーボトルに入れて噴霧します。
そして時間を置いた後ハダニが死滅したのを確認してから水で流します。
牛乳がかかったまま放置しておくと異臭が発生してきますので必ず最後は牛乳成分を水で流しましょう。
薬剤を使った駆除
・自然派薬剤を散布
ベニカマイルドスプレー、
パイベニカVスプレー、
アーリーセーフを5~7日間隔で散布しましょう。
・化学合成薬剤
ダニ太郎、
バロックフロアブルを散布しましょう。
薬のかけむらがあると生き残って増殖してしまいますのでかけむらのないよう注意してください。
また薬剤耐性を持っていますので同じ薬剤を頻繁に散布すると効果が薄れます。いくつかの薬剤をローテーションで使うよう心がけてください。
これらの駆除を試みて頂きその過程で全く変色してしまった葉はすべて切り落とし廃棄してください。残しておくと次の発生原因になるからです。
ナスのハダニの防除(予防)法とは?
なるべく被害にあわないよう、また被害にあってもできるだけ最小ですむようにするにはどうすればいいのでしょうか。
ハダニは高温&乾燥という環境を好むことからその反対の涼しい&湿気の環境をつくるといいですね。
・葉水をする
葉の裏側が湿る程度にスプレーをしたり、散水ホースでシャワーをしましょう。
こうすることで、気温が高くてもある程度湿度がある環境をつくることができますのでハダニも発生しにくくなるのです。
・風通しを良くする
密植を避けて風通しを良くしましょう。株と株の間隔が狭いと植物の生長とともに葉や枝が茂り風通しが悪くなります。
そうなると熱がこもりハダニが発生する最も快適な環境となるのです。植物の定植時には十分な間隔をあけましょう。
また生長とともに茂りすぎた葉や枝が適宜切り落とし、常に風通しのよい環境にしましょう。一度に多くの葉を摘み取ると生長が衰えるので少しづつ整えていきましょう。
・周辺の除草をする
ハダニはあらゆる植物に寄生します。周辺に雑草があるとそこは発生源となります。常に周辺の除草をしましょう。
・マルチングをする
梅雨明け後はハダニの好む環境となります。好環境のもとハダニの活動はますます活発になっていきます。株元に敷き藁などでマルチングして、乾燥しすぎないようにしましょう。
まとめ
ナスにハダニがついても諦めないでください。発見したら速やかに前述の方法で駆除をしてみてください。
早期に発見し早期に対応していくことが大切です。
ほおっておくと瞬く間に被害はひろがります。そうすると薬剤散布しても駆除がおいついていきません。
毎日観察しハダニの嫌がる環境づくりをしましょう。そして収穫の日を迎えてください。
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