今回は「エンドウ」の苗の植え付けについて皆さんにご紹介をいたします。「エンドウ」にはスナップエンドウやサヤエンドウ、グリーンピースなど色々な種類があります。
エンドウはビタミンB1,B2のほか、カリウム、タンパク質を豊富に含んでいて、家庭菜園でとても人気な栄養たっぷりな野菜です。
この「エンドウ」を沢山収穫するためには育て方にポイントがあります。その中でも今回はエンドウの苗の適切な植え付け時期、良い苗の選び方、苗の植え方についてお伝えをいたしますので、最後まで読んでくださいね。
エンドウ苗の植え付け時期は?
では、はじめに「エンドウ」の苗の植え付け時期について皆さんにご説明をいたします。エンドウ苗の適切な植え付け時期は11月中旬から下旬にかけてがベストです。
種蒔きから育てる場合は、11月中旬に苗を植え付けるために10月中旬から11月上旬の秋が深まった季節にポットに種をまき育苗をするか、畑に直播をします。
そして、ポットの場合は定植をしたのち、冬越をして翌春4月中旬から6月上旬ごろに収穫することが出来ます。
この冬越しをするときにポイントがあります。それは苗の大きさです。苗の大きさは大体15~20cm程度の草丈にしましょう。
もし、それよりも小さい場合は寒さに耐えることが出来ずに枯れてしまう可能性があります。反対に大きすぎる場合は寒さに対する抵抗力がなくなってしまいます。(高さが30cmを超えると耐寒性が弱まります。)ですので、種をまく時期は早すぎず、遅すぎない適切な時期にすることがとても大切なポイントとなります。
みなさんのお住まいの気候で、そのタイミングというのは異なります。苗を購入された販売店の店員さんや種の袋に記載されている目安を確認して、お住まいの地域の適期に植えるようにしましょう。寒冷地では春に植えて6月上旬から7月下旬に収穫する方法で栽培をすることが多いです。
エンドウ苗の選び方は?
では次にエンドウの苗の選び方についてご説明をいたします。苗を購入するとき、生育の苗を選んで植え付けることがとても大切です。どのような苗が生育の良い苗か見分けるポイントをお伝えいたします。
まずは見た目です。その苗が「生き生き」しているのを選びましょう。なんだかあいまいな表現ではありますが、数多くの苗を比べて見てみると、「生き生き」という表現がわかると思います。
次に葉と葉の間が短く、茎が太いものを選びましょう。節間が長いものは「徒長」している苗です。徒長とは日照不足で茎が必要以上にひょろひょろと伸びてしまっている状態です。
徒長している苗は病弱で抵抗性も弱く、気温の変化にも弱い苗です。また、花も咲かず豆がならず、収穫量が大幅に減少してしまいます。
次のポイントは「葉の色」です。葉の色が濃いものを選びましょう。しっかり緑の濃い、そして葉が厚い苗を選ぶようにしてください。
次のポイントは苗が病気にかかっていないかということです。地際に病斑が出ていないかチェックをしたり、害虫がついていないかのチェックをするようにしましょう。
最後のポイントは「根」です。いざ定植をするときにポットから取り出した苗の根が白くしっかりしているか確認することが大切です。植物は根から栄養を吸収しますから、強い根の苗を選びましょう。
えんどう苗の植え方は?
最後にえんどうの苗の植え方についてご説明をいたします。適切な植える時期、良い苗の選び方を覚えたら、最後はどのように植えるか?ですね。ではポイントをお伝えいたします。
まずは苗と苗の間隔です。株間は30cmとりましょう。沢山収穫したいからといって、詰めすぎて植えてしまうと苗が育った時に風通しが悪くなり、病気になりやすくなってしまいます。何事も適切が大切です。
また、2列で植えたい場合は、列と列の間は60cm取るようにしてください。苗を植えた後はたっぷりのお水を上げるようにしましょう。
次に植え付ける土についてお伝えいたします。エンドウは酸性土壌を嫌います。ですので、石灰を施して土壌の酸度を調整します。
植え付けの約2週間前に石灰を150~200g/㎡を散布してよく耕し、併せて堆肥2kg/㎡と化成肥料50g/㎡を散布して良く耕します。pHは6.5~7.0が目安です。
エンドウは酸性を嫌うほか、過湿も乾燥も嫌います。また連作障害が出やすい野菜です。連作障害を避けるためには最低でも4~5年間隔をあけることが必要です。もし、連作障害になってしまうと「立ち枯れ病」という病気になり、枯死してしまうので、注意が必要です。
環境を整えてあげると、しっかりと育ってくれる野菜ですので、ポイントを押さえて植え付ける場所を決めましょう。
まとめ
今回はエンドウの苗の植え付けについて皆さんにご紹介をいたしました。なかでもエンドウの苗の適切な植え付け時期や良い苗の選び方、そして正しい苗の植え付け方をお伝えいたします。
今回の内容が皆さんのエンドウ栽培にお役に立てたなら、本当に嬉しいです。
では、最後に今回のポイントを振り返りましょう。
①エンドウ苗の植え付け時期は?
・植え付けは11月中旬から下旬
・種の場合は10月中旬から11月上旬
・小さすぎず大きすぎない時に植えつける
②エンドウ苗の選び方は?
・生き生きしている苗
・徒長していない
・葉が濃い緑
・病気にかかっていない
・根が白くしっかりしている
③えんどう苗の植え方は?
・株間は30cm
・酸性が苦手、石灰をしっかりと施す
・連絡障害がある。4~5年は最低同じ場所で栽培しない
今回のポイントしっかり押さえて、おいしいエンドウをたくさん育てましょう。
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