キャベツは比較的作りやすく、家庭菜園やプランター栽培でも人気がある野菜の一つです。
作りやすいのに加えて、味も良く様々な料理にも活用できるので、毎年キャベツの栽培を行っている方や、今年はキャベツ栽培に挑戦しようと考えているかたも多いかと思います。
作りやすいキャベツですが、栽培する際に気をつけなければならない病気や害虫がおり、その一つにナメクジがいます。
キャベツに発生したナメクジに効く農薬や、ナメクジを防除(予防)する方法について解説していきます。
キャベツのナメクジとは
ナメクジはカタツムリと同じ貝の仲間ですが、殻は退化してしまっています。
陸上では殻の成分となるカルシウムを摂取することが難しく、狭いところに入れるといった理由から、殻をなくすように進化したともいわれています。
ナメクジは、雑食性の生き物なのですが、アブラナ科やキク科の植物を好んで食べるという特徴があります。
特に発芽したばかりの芽や、定植したキャベツの苗の生長点などを食べられてしまうと、キャベツは生長できなくなってしまい、巻かずに大きくなってしまったり、最悪の場合には枯れてしまうこともあります。
ナメクジは広東住血線虫という寄生虫を宿していることもあり、人間にこの線虫が寄生すると脳やせき髄に炎症を起こすこともあります。
この寄生虫は、ナメクジ本体のほかに、ナメクジがはったあとにもいる場合があるので気をつけましょう。
ナメクジの産卵の時期は冬から春にかけてとなっており、湿気を好むことから特に梅雨の時期に活発に活動しキャベツを食害します。
また暗くてじめじめしたところを好むので、昼間ではなく特に夜間に活動するので、昼間には見つけにくく被害を広げてしまうこともあります。
特に、キャベツの株の下や、葉の間は、湿気が多いので、ナメクジの隠れ家としては最適な場所といえます。
キャベツは、ナメクジに食料と同時に隠れ家も提供する可能性があるので、特に注意が必要となってきます。
キャベツのナメクジに効く農薬とは
キャベツのナメクジに効く農薬について解説していきます。
キャベツのナメクジに効く農薬としては、ナメナイトがあります。
ナメナイトは殺虫剤なのですが、特定の害虫の専用薬となっています。
普通、殺虫剤などの農薬は、なるべく多くの害虫に効果があるように作られているものも多くなっています。
特定の害虫の専用薬は、その害虫の生態に合わせて効くように作られています。
ナメナイトは、ナメクジのほかにカタツムリにも効果が高く作られた殺虫剤です。
キャベツの他に、白菜、イチゴ、観葉植物、レタスなどにも効果を発揮します。
暗い青色で粒状となっており、袋状の容器を振ることで容器から出し使うことができるので、手を汚すこともなく使いやすいのが特徴です。
特殊な製法で造粒(粒を作っている)しており、雨などで水分が付着しても崩れることが少なく、ナメクジが多く発生する梅雨などにも効果を発揮するのが特徴です。
使用法は、キャベツの株元にそのまま散布すればよく、夕方に株元に散布しておくだけで、翌朝には効果が現れています。
株元にまいたナメナイトは、ナメクジの好むにおいなどで、ナメクジをおびき出し、食べさせて駆除することができます。
キャベツのナメクジを防除(予防)する方法は
キャベツのナメクジの防除(予防)する方法について解説していきます。
ナメクジの防除(予防)方法の基本は捕殺です。
キャベツの葉に穴が開いており、葉に這った跡がある場合には、卵を産む可能性があるので、捕まえて捕殺しましょう。
ナメクジには寄生虫がいるので、ピンセットなどでつかむかあるいは手袋などを着用すると良いでしょう。
特に、キャベツの葉の裏や、プランター栽培の場合には、プランターの底に潜んでいる場合があるのでよく確認しましょう。
ナメクジはコーヒーのにおいを嫌うといわれています。
ナメクジが発生しそうな場所にコーヒーかすをまいておくとナメクジが近づかないといわれています。
木酢液などもナメクジの忌避効果が期待できます。
木酢液はホームセンターなどで販売されているので、規定量で希釈し、ナメクジの発生しそうな場所に散布しておきましょう。
ナメクジが近づかないように防虫ネットを張っておくのも効果があります。
ナメクジは、湿った場所を好むので、キャベツの株間をあまり近づけないようにし、風通しを良くしておきましょう。
ナメクジは、雑食性なので、刈り取って畑に放置した雑草や、落ち葉の下に潜んでいることがあります。
キャベツの近くには、刈り取った雑草や落ち葉などが無いようにきれいにしておきましょう。
まとめ
1.キャベツのナメクジに効く農薬やナメクジを防除(予防)する方法は?
キャベツの害虫の一つであるナメクジに効く農薬や、ナメクジを防除(予防)する方法について解説していきます。
2.キャベツのナメクジとは
ナメクジはカタツムリと同じ貝の仲間で、雑食性の生き物なのですが、アブラナ科やキク科の植物を好んで食べるという特徴があります。
発芽したばかりの芽や、定植したキャベツの苗の生長点などを食べられてしまうと、キャベツは生長できなくなったり、枯れてしまうこともあります。
ナメクジは広東住血線虫という寄生虫を宿していることもあり、人間にこの線虫が寄生すると脳やせき髄に炎症を起こすこともあります。
3.キャベツのナメクジに効く農薬とは
キャベツのナメクジに効く農薬としては、ナメナイトがあり、ナメクジのほかにカタツムリにも効果が高く作られた殺虫剤です。
キャベツの株元にそのまま散布すればよく、夕方に株元に散布しておくだけで、ナメクジの好むにおいなどで、ナメクジをおびき出し、食べさせて駆除することができます
4.キャベツのナメクジを防除(予防)する方法は
キャベツのナメクジの防除(予防)方法は、捕殺、コーヒーかすやも木酢液をまいておくこと、防虫ネットを使うことなどがあります。
キャベツの株間を広めにとること、キャベツの周りの刈り取った草や枯葉をこまめにきれいにすることで、ナメクジの好む場所をへらしましょう。
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