ご自宅で野菜を栽培している時に、避けて通れないのは「害虫」です。せっかく毎日の生長を楽しみして、いざ野菜を見に行くと、虫がついていて、「ショボーン」という経験お持ちではないでしょうか。
今回はそんな「害虫」についてお伝えをいたします。中でも「サツマイモ」によくつく「コナジラミ」という害虫の害虫駆除の方法、害虫対策についてご紹介をいたします。
自分の手で大切に育てるサツマイモですから、コナジラミになんて負けたくありません。ポイントをしっかり覚えておいしく育てましょう。
サツマイモの害虫コナジラミと対策は
サツマイモにつく害虫「コナジラミ」とは体長1~2mmほどでとても小さな白い虫で、サツマイモのみならず、インゲンやキュウリ、トマトなど色々な野菜に寄生をする虫です。
葉裏に大群で寄生し、吸汁します。吸汁の被害は退色や萎れが発生し、生育不良を起こします。そして被害が進行すると植物が枯れてしまいます。また、寄生している葉に触れると白い粉が舞ったように、無数に飛び交います。
そして、コナジラミの排泄物の上には「すす病」が発生します。すす病が発生すると葉などがすすを被ったように黒くなります。葉の表面を黒く覆ってしまうため、植物が生長するために必要な光合成を阻害してしまいます。
そして、このコナジラミは「ウイルス病」も媒介します。ウイルス病が発生すると葉が変色したり、縮れたり、斑模様になったりと、生育不良をおこします。
コナジラミが発生しやすい環境は高温で乾燥した場所です。ですので、ビニールハウスや暖かい室内での栽培、屋外でも雨風があたらない場所での栽培はコナジラミが発生しやすいです。栽培している周りに雑草が生えている場所でも発生しやすい環境と言えます。
また、コナジラミの繁殖力は爆発的です。「すこしくらい」と放っておくと一気に数が増えます。そんなことにならないように、発生したら少ないうちに駆除・発生させないように対策が重要になるわけです。
そんなコナジラミに蒔けないように、駆除方法や予防対策について具体的な方法をお伝えいたしますので、最後まで読んでポイントをしっかりと押さえてください。
サツマイモの害虫駆除、コナジラミの場合
それではサツマイモの害虫駆除の方法、コナジラミの場合についてお伝えいたします。ここでは駆除方法を2つ紹介いたします。1つはお自宅にある身近なものを使った方法、もう1つは農薬を使った方法です。
まず、1つ目の身近なものを使った方法です。用意するものは牛乳、水、スプレーボトル(きりふき)です。牛乳と水を1:1で割った液体をコナジラミに吹きかけます。
液体を吹きかけられたコナジラミは体に牛乳の膜が出来て、
呼吸が出来ず窒息して死んでしまいます。また、牛乳を吹きかけた後はしっかりと水で洗い流してください。そうしないと悪臭や病気の原因となってしまいます。
もう1つ、身近なものを使った駆除方法をお伝えいたします。それは「水」です。コナジラミは湿気をとても嫌います。ですので、コナジラミが群衆しやすい葉裏に水をシャワーしてください。
次は農薬を使った駆除方法です。先ほどもお伝えしたようにコナジラミの繁殖力は爆発的なものがあります。ですので、しっかりと駆除しないとあっという間に増えてしまいます。
しっかりと駆除をするにはやはり「農薬」を使うのが一番確実です。ここではサツマイモに寄生するコナジラミに有効な薬剤をご紹介いたします。
【おすすめの農薬】
住友化学園芸 ベニカマイルドスプレー
- 商品の特徴・・・有機JAS規格で使用可能な食品成分から生まれた殺虫殺菌剤です。
- 使用方法・・・原液のままスプレーする
- 使用期限・・・収穫の前日まで
- 使用回数・・・なし
食品成分由来で使用回数に制限がない安心して使える農薬ですが、薬品ですので、商品ラベルに記載されている注意事項をよく読んで使ってくださいね。
サツマイモの害虫対策、コナジラミの場合は
最後にサツマイモの害虫対策の方法、コナジラミの場合についてご紹介をいたします。被害を無くす一番の方法はコナジラミをサツマイモに寄せ付けないことです。今回は物理的に寄せ付けない方法とコナジラミの性質を利用した方法をご紹介いたします。
まずは物理的に寄せ付けない方法です。それは「防虫ネット」を使用する方法です。防虫ネットを張ることでコナジラミからさつまいもを守ることが出来ます。
ここで注意が必要なのは防虫ネットの目の大きさです。コナジラミの体の大きさは1~2mmです。それよりも小さな目の防虫ネットを購入するようにしてくださいね。
次はコナジラミの性質を利用した駆除方法です。ここでは2つ修正を利用した対策をご紹介いたします。
まず1つ目です。コナジラミは黄色に集まる性質があります。その性質を利用します。サツマイモの株の周りに黄色の粘着テープを設置すると、サツマイモではなく黄色の粘着テープにくっついて予防することが出来ます。
次は、コナジラミの太陽の光が苦手という性質を使用します。サツマイモにシルバーマルチを敷くと、太陽の光が反射し、キラキラしてコナジラミが近づかなくなります。
しっかり予防対策をすることで、さつまいもをコナジラミから守ってあげましょう。
まとめ
今回はサツマイモによく付く害虫「コナジラミ」についてご紹介をいたしました。サツマイモの害虫駆除・害虫対策についても併せてお伝えをさせていただきました。今回の内容が皆さんのお役に立てたなら本当に嬉しいです。
家庭菜園には「害虫対策」は避けて通れません。しっかりとお世話をすることで、収穫期においしい作物が出来上がります。
何度退治しても虫が付いたり、急に元気がなくなったり、めげちゃうことがあるかもしれません。ですが、絶対に対処方法はあります。最後まで諦めずに大切に育てていきましょう。
皆さんのサツマイモが大きく甘く育ちますように。
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