大切に育てている、トマトの葉がモザイク病に?と思ったときは、良く観察してください。
トマトの新しい葉に、薄緑色の斑点が出来ていたり、葉の脈に沿って、薄緑色になったりしていたら、モザイク病を疑いましょう。
モザイク病は、多くの植物がかかる、ウィルス性の病気です。
残念ながら、治す事のできない病気ですが、安心してください。
対策はあります。
ここでは、トマトの葉がモザイク病にかかった時の対策と、農薬について、お伝えします。
トマトの葉がモザイク病にかかった?
トマトの葉が、モザイク病にかかったかどうかは、葉の様子を観察すればわかります。
かかり始めは、新しい葉に、薄緑の斑点が出来たり、葉の脈に沿って、薄緑色になったりします。
進行すると、葉の色の濃淡が、モザイクのようになり、広がっていきます。
このモザイクは、やがて株全体に広がり、葉が縮れたり、トマトの実が小さかったり、変な形になったり、葉や茎に黒い点ができたりします。
更に進行すると、トマトの生育が悪くなり、萎縮して、株が枯れてしまうこともあります。
ほっておくと、一緒に育てている他の株や、他の植物に感染ってしまうこともあるので、早めの処置が必要です。
モザイク病は、一度かかると治す事の出来ない、植物の病気です。
そのため、かかってしまった株には、適切な処置すること、そして、あらかじめ感染しないように、予防の対策をしっかりと取ることが大切です。
トマトの葉に、モザイク病を見つけたら、すぐに株ごと抜いて、ほかの植物に広がらないように、ビニール袋などに入れて、処理をしましょう。
土から感染することはないのですが、モザイク病に罹ったトマトの根が土に残っていると、そこからウィルスがうつることもあるので、周りの土も、多めに取り除いておけば、まずは安心です。
モザイク病のトマトの対策とは
モザイク病は、植物が一度罹ると、治す事の出来ない病気と言いました。
ですが、安心してください。
モザイク病から、トマトを守る対策をしっかりと取ることで、防ぐことが出来ます。
モザイク病に罹ったトマトの対策は、抜いてしまうしかありません。
抜いてしまえば、ほかの植物は、無事に育ちます。
接触感染をするので、モザイク病のトマトを触った時は、手をよく洗ってから、ほかの作業をしましょう。
ハサミなどの刃物を使った時は、よく洗った後、アルコール消毒をしてください。
モザイク病は、アブラムシが運んでくることが多いので、アブラムシ対策を取る事が、モザイク病のトマトへの対策の一つ、と言えます。
アブラムシの予防としては、
☆アブラムシは、光る物を嫌います。
株元にシルバーマルチを敷くなどして、アブラムシが寄ってこないようにしましょう。
☆アブラムシ忌避効果のある、木酢液や、お酢を薄めたものを、定期的にトマトの葉の裏・表、茎など、株全体にスプレーします。
・木酢液は、植物用と記載された物を、スプレーボトルに入れ、水でボトルに書かれている濃度に薄めて使います。
・お酢は、スプレーボトルに入れ、100倍に薄めて使いましょう。
濃すぎると、トマトの株を傷めてしまうので、注意してください。
晴れている日に、朝晩スプレーすると、アブラムシが寄ってこなくなります。
トマトのモザイク病に農薬は効く?
トマトのモザイク病に、農薬は効くのでしょうか?
残念ながら、モザイク病に感染したトマトを治す農薬は、まだありません。
ですが、トマトの管理に使う刃物の消毒や、手指の消毒をしっかりとアルコール消毒すれば、モザイク病に罹るトマトは、最小限に抑えることができます。
また、前述の通り、モザイク病はアブラムシが運んでくるので、トマトのモザイク病対策の農薬は、アブラムシを駆除する農薬と言えます。
トマトにモザイク病を運んでくる、アブラムシに効くお勧めの農薬をご紹介します。
・チェス顆粒水和剤
アブラムシやコナジラミに高い効果があり、収穫前日まで使えます。
顆粒で水に溶けやすく、扱いやすい農薬です。
5,000倍に薄めて使うので、スプレーボトルの容量を確認しておくことと、計量スプーンが必要になります。
アブラムシが発生しやすい、葉の裏、葉の付け根、新芽の部分を中心に、トマトの株全体にスプレーしましょう。
(農薬を使う時は、希釈倍数と、使用回数をまもってください。
スプレーする時は、手袋やマスクをして、農薬が直接手に触れたり、吸い込んだりしないように注意してください。
保管場所にも注意して、小さなお子さんやペットの届かないところに保管しましょう。)
まとめ
トマトの葉がモザイク病にかかった時の対策と、農薬についてお伝えしました。
一度モザイク病にかかったトマトは、治す事が出来ません。
ですが、しっかりと対策を取る事で、被害を最小限にしたり、トマトのモザイク病を予防する事が出来ます。
日々トマトの葉を、よく観察し、同時にアブラムシの対策をするなど、是非この記事を参考にして、大事に育てているトマトを、モザイク病から守ってあげてください。
コメント