おうちで過ごす時間が増えている中で、家庭菜園を楽しまれている方が増えているのではないでしょうか。今年は皆さんどんな野菜を育てていますか?これからの季節おいしく食べたいのが「枝豆」ですよね。
採れたての枝豆はとっても甘くおいしいです。そんな枝豆を育てる為に、しっかりと覚えておかなくてはいけないのが「病気」についてです。その中でも今回は「モザイク病」ついてお伝えしたいと思います。
モザイク病ってどんな病気?モザイク病の対策はどんなことをしたらいいの?モザイク病に効く農薬ってどんなものがあるの?ということについてお伝えしていきますので、是非最後まで読んでくださいね。
枝豆の病気、モザイク病とは
ここでは、枝豆の病気、「モザイク病」はどんな病気なのかというのをお伝えしていきます。まず、「モザイク病」の対策を知るためには、その病気がどんな特徴があるのかというのをしっかりと知る必要があります。
モザイク病はウイルスによって発症する病気で、主に「アブラムシ」によって、運ばれ感染します。アブラムシがモザイク病にかかっている植物の汁を吸い、そのまま次の植物の汁を吸ってうつしていきます。
また、みなさんが日々の植物を管理する中でも感染する場合があります。モザイク病に感染した植物を手入れ(芽かき、葉かきなど)した際や収穫をした際、人の手や用具などについた汁を通じて、植物から植物に感染します。
枝豆がモザイク病にかかると、どんな症状が現れるのでしょうか?モザイク病の症状は葉脈に沿って緑色が薄くなったり、葉に薄い緑色の玉模様が出来たり、緑色の濃淡が入り混じったモザイクが出てきます。
モザイク病が進行すると、葉は縮れて変形し、株の生育が悪くなり、収穫量も減ってしまいます。
せっかく育てている枝豆が病気になってしまうのは悲しいですよね。そんなことにならないように、しっかりとモザイク病の対策方法を覚えて、病気を予防していきましょう。
枝豆のモザイク病対策とは
枝豆がモザイク病にかかってしまうと、残念なことに直す方法がありません。でも諦めるのはまだ早いです。枝豆がモザイク病にかかってしまった時の対策とかからないようにするための対策の両方をここではご紹介致します。
はじめにお伝えしたい対策は、モザイク病に耐性のある種や苗を植えるということです。はじめからモザイク病にかかりにくいものを使用することで病気を防ぐ事が出来ます。
枝豆の種類でモザイク病に耐性のある種類は「すずろまん」や「すずこまち」という品種です。次枝豆を植えるとき「ぜったいモザイク病になりたくない!」という方はお試しください。
では、次に枝豆がモザイク病にかかってしまった場合の対策をお伝えいたします。先ほどもお伝えしたようにかかってしまったら、直す方法はありません。
ですので、もしモザイク病にかかってしまったたら、周りの野菜にモザイク病が広がらないように対処しなくてはなりません。ですので、モザイク病にかかった枝豆の株を引っこ抜いて、処分しましょう。
大切に育ってきた枝豆を抜くのはつらいところはありますが、他の野菜を守るために心を鬼にして引き抜きましょう。
では、モザイク病にならないようにするにはどのようにしたらいいでしょうか?それはモザイク病の発症原因である「アブラムシ」が飛来するのを防ぐことです。枝豆にアブラムシが来ないようにする方法は以下の通りです。
・キラキラでアブラムシを寄せ付けない。
アブラムシはキラキラしたものが苦手です。株の根元にアルミホイルをまいたり、シルバーマルチを敷いて、アブラムシを寄せ付けないようにしましょう。
・黄色い粘着テープで捕獲する
アブラムシは黄色が大好きです。黄色に寄ってくる習性があります。それを利用し、株の周りに黄色の粘着テープを設置して、捕獲しましょう。
枝豆のモザイク病に農薬は効くの?
では、最後に枝豆がモザイク病にかかってしまった時、農薬が効くのか、お伝えしたいと思います。結論から申し上げますと・・・・・・「効きません!」
残念ながら、モザイク病になってしまった枝豆を農薬で直すことは出来ないんです。ですので、先ほどもお伝えしたように、発症原因である「アブラムシ」を寄せ付けないのが大切なんです。
ここではアブラムシに効く農薬をご紹介したいと思います。
●住友化学園芸 『ベニカベジフルスプレー』
【使用方法】
・使用時期・・・収穫の3日前まで
・総使用回数・・・3回以内
・散布方法・・・原液をスプレーする
【商品の特徴】
速効性と持続性(アブラムシで約1か月間)を実現。成分は葉裏まで浸透し、葉の中や葉裏の害虫も駆除します。
●住友化学園芸 『家庭園芸用GFオルトラン水和剤』
【使用方法】
・使用時期・・・収穫の21日前まで
・総使用回数・・・3回以内
・散布方法・・・水で1000倍に薄めて散布
【商品の特徴】
葉や茎から吸収され植物体内に行き渡り、広範囲の害虫に対して効果が持続するすぐれた農薬です。目につく外注退治はもちろんのこと、散布後に発生したり、飛来した害虫にも効果を発揮します。
●アース製薬 『やさお酢』
【使用方法】
・使用時期・・・食べる直前まで
・総使用回数・・・2,3日おきに約2週間
・散布方法・・・原液のまま散布
【商品の特徴】
オリジナルブレンドのお酢を使用したスプレーです。発生前からスプレーすることでアブラムシの発生を防ぎ、殺虫効果もあるので、発生後の殺虫にも使えます。
商品を使用するときは、必ずラベルに記載されている注意事項をしっかり読んで使用するようにしてくださいね。
まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか。
今回は枝豆がかかってしまう病気の中で「モザイク病」について、対策と発症原因の「アブラムシ」に効く農薬を中心にお伝えしてきました。
アブラムシの繁殖力は爆発的なものがあります。小さくて、見つけた時に「少しくらいならいいかぁ。」と思って放っておいたらあっという間に大量発生してしまいます。
屋外での作業は、暑くて、大変ですが、しっかりとお世話をしたら、野菜はその分おいしくいっぱい育ってくれます。収穫の喜びを倍増させるために、一緒にがんばりましょう!
今回ご紹介したことが、皆さんの枝豆栽培のお役に立てたら本当に嬉しいです。皆さんの枝豆が今までで一番おいしく育ちますように。
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