夏野菜の一つのかぼちゃは、冬至かぼちゃと呼ばれるように保存期間が長く、作っておけば長い間食することができます。
かぼちゃは、比較的作りやすい野菜の一つで、日当たりなどを考慮すればある程度ほうっておいても、作ることができる初心者向けの野菜です。
かぼちゃを栽培する上で気をつけなければならない野菜の一つにアブラムシがあります。
かぼちゃにつくアブラムシとはどのような害虫なのか、アブラムシに効く農薬、アブラムシを駆除する方法などについて解説していきます。
かぼちゃにつくアブラムシとは
かぼちゃにつくアブラムシとはどのような害虫なのでしょうか。
アブラムシは、大きさは2mmから4mm程度のとても小さな害虫です。
アブラムシは漢字で油虫と書きますが、カメムシ目に属する昆虫で、アリと共生することからアリマキとも呼ばれています。
アブラムシの被害は、かぼちゃだけではなく、ほとんどの野菜や果樹、花などにおよび、植物の汁を吸うことで様々な被害をもたらします。
アブラムシは吸汁性害虫と呼ばれていますが、針のような口をかぼちゃの葉に差し込み、かぼちゃの葉の汁を吸います。
アブラムシの被害はほぼ1年中あるのですが、特に暖かくなる春から秋口にかけてが被害がもっとも多くなる季節です。
かぼちゃが生長する時期とちょうど重なることから、被害が多くなるとかぼちゃの生長を阻害したり、場合によっては枯れてしまうこともあります。
アブラムシは、かぼちゃの汁を吸う以外に、多くの種類のウィルスを媒介するので、気をつける必要があります。
アブラムシは、排泄物からも病気を媒介することがあります。
アブラムシはとても成長が早いのも特徴で、卵の状態から成虫までほぼ10日程度です。
アブラムシは1匹の成虫がたくさんの卵を産むので、短い間に数千匹となってしまうことがあります。
かぼちゃのアブラムシに効く農薬
かぼちゃのアブラムシに効く農薬について解説していきます。
参考にしてみてください。
【ア―リーセーフ】
アーリーセーフは、自然由来の成分からなる農薬で、天然のヤシ油を原料とする脂肪酸グリセリドを有効成分としています。
安全性が高く、有機JAS規格(オーガニック栽培)に適合しているのが特徴です。
臭気も少なく、安全性が高いので、収穫の前日まで使用することが可能です。アブラムシの他、コナジラミ、ハダニ、うどん粉病などにも使用することができます。
使用方法は、水で希釈して散布するだけなので、簡単で初心者にもおすすめです。
【ベニカナチュラルスプレー】
ベニカナチュラルスプレーは、3つの天然成分を配合した農薬でスプレーボトルに入っていることから使いがってもよく、これ一本で多くの害虫や、病気に対応することができます。
3つの天然成分とは、還元澱粉糖化物、調合油、バチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素です。
アブラムシやコナジラミの他、うどん粉病にも効果があるほか、アオムシやヨトウムシなどのイモムシ類にも効果を発揮します。
天然成分からなることから安全性はとても高く、収穫前日まで使用することができます。
野菜の他、果樹や花などにも使用可能なので、おすすめです。
かぼちゃのアブラムシを駆除する方法
かぼちゃのアブラムシを駆除する方法について解説していきます。
駆除方法の他に、寄せ付けない方法などもご紹介するので、参考にしてみてください。
害虫対策としてまず行うことは捕殺ですが、アブラムシの場合には、手でつかまえることは難しいので別の方法が必要です。
ガムテープなどにくっつけて退治しましょう。
ガムテープを用いると、広い範囲のアブラムシをくっつけることができます。
ハケなどを使ってアブラムシをビニール袋などに入れて退治してもよいでしょう。
アブラムシは、小さな害虫なので、水をスプレー状にして吹きかけて、かぼちゃの葉から取り除くことができます。
希釈した牛乳を用いる方法もあります。
水で10%程度に薄めた牛乳を、スプレーなどでアブラムシにかけると、アブラムシが窒息して死んでしまいます。
牛乳が乾燥したら、きれいに洗い流しておきましょう。
匂いの原因となったり、腐ったりするので、乾いたらなるべく早く洗い流すことをおすすめします。
アブラムシはキラキラ光るものが苦手といわれています。
ホームセンターなどにキラキラテープと呼ばれるテープが売られているので、かぼちゃの周りに張っておくとよいでしょう。
またアブラムシは黄色を好むといわれています。
黄色の粘着板などをかぼちゃの周りに置いておくと、アブラムシは引き寄せられるので、アブラムシを捕まえることができます。
まとめ
1.かぼちゃにつくアブラムシに効く農薬と駆除する方法は!?
かぼちゃにつくアブラムシとはどのような害虫なのか、アブラムシに効く農薬、アブラムシを駆除する方法などについて解説していきます。
2.かぼちゃにつくアブラムシとは
かぼちゃにつくアブラムシとは、カメムシ目に属する昆虫で、大きさは2mmから4mmと小さく、アリマキとも呼ばれています。
針のような口で、かぼちゃの他多くの植物の汁を吸い、被害をもたらすほか病気も媒介します。
春先から秋にかけて多く発生し、かぼちゃの生長時期と重なることから、被害が大きくなることがあります。
3.かぼちゃのアブラムシに効く農薬
アーリーセーフは、天然ヤシ油からなる脂肪酸グリセリドを有効成分とし、安全性が高く、収穫前日まで使用可能です。
アブラムシのほか、ハダニやうどん粉病などにも効果を発揮するので、初心者にもおすすめです。
ベニカナチュラルスプレーは、3つの天然成分を配合しており、アブラムシやハダニの他に、イモムシ類にも効果があるほか、うどん粉病にも使用することができます。
安全性が高く、収穫前日まで散布することができるのも、特徴の一つです。
4.かぼちゃのアブラムシを駆除する方法
かぼちゃのアブラムシを駆除する方法としては、ガムテープやハケの活用、水で洗い流す、牛乳の散布などがあります。そのほか寄せ付けない方法としては、キラキラテープや黄色の粘着板の活用があります。