オクラの原産地はアフリカですが、現在はたくさんの国々で栽培が行われています。
アフリカが原産のオクラは暑い時期に盛んに生長する野菜です。
この時期は高温と高い湿度のため、さまざまな病気が発生します。
この時期のオクラ栽培で気をつける病気としてはカビ菌を原因とする病気がありますが、うどんこ病もその一つです。
うどんこ病は、オクラの葉が白っぽく粉を吹いたようになる病気で、病気が進行すると枯れてしまうこともあります。
オクラのうどんこ病に効く農薬と対策、葉っぱのうどんこ病予防方法について解説していきます。
オクラのうどんこ病に効く農薬は
オクラのうどんこ病に効く農薬の中からおすすめのものを二つご紹介します。
【兼商モレスタン水和剤】
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兼商モレスタン水和剤は有効成分をキノキサリン系とする農薬で、うどんこ病の予防と治療に効果を発揮します。
オクラの他多くの野菜や、花、樹木に使用することが可能で、うどんこ病の他に、ハダニ類の駆除にも効果を発揮してくれます。
水和剤なので、水で簡単に希釈することができ、使い勝手も良いのが特徴となっています。
オクラについては収穫前日まで散布することができるので、散布から収穫まで何日たったかを計算する必要がなく、初心者でも扱いやすいのでおすすめできます。
【カリグリーン】
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カリグリーンは炭酸水素カリウムを主たる成分とする農薬でうどんこ病の他に、さび病や灰色かび病の治療に効果があります。
カリグリーンの使用方法は水で希釈して散布するだけなので、簡単で使いがっても良くなっています。
カリグリーンはカビ菌の細胞膜を壊すことで、カビ菌を退治するので、うどんこ病にかかった部分の治療をする作用をもっています。
カリグリーンは多くの野菜の他に、果樹や花卉類のうどんこ病に使用することができ、安全性も高いので、家庭菜園初心者にもおすすめの農薬です。
カリグリーンは暑さや寒さなどに対しての抵抗力を向上させるカリ肥料としての働きも有しています。
オクラのうどんこ病対策は
オクラがうどんこ病にかかってしまった場合の対策方法について解説していきます。
オクラの葉がうどん粉病にかかってしまった場合、まず最初に行うことはそれ以上うどんこ病を他の葉や、他の株に伝染させないようにすることです。
うどんこ病はカビ菌を原因とする病気なので、胞子を飛ばして広がっていこうとします。
そのままにしておくとうどんこ病が広がってしまいます。
うどん粉病の葉を見つけたら、うどんこ病の葉を葉ごと取り除きましょう。
うどんこ病は、オクラの株の下の方に発生している場合が多いので、葉の裏なども良く観察しましょう。
取り去ったうどんこ病のオクラの葉は、家庭菜園の端の方に置いておくことなく、ビニール袋などに入れて廃棄することをおすすめします。
畑の隅などに置いておくと、うどんこ病の葉から胞子が飛散し、他の株や野菜などに広がる可能性があります。
うどんこ病対策として、重曹や酢の活用があげられます。
農薬を使用しない方法なので、家庭菜園初心者にもおすすめです。
重曹はうどんこ病の原因となるカビの生長を抑える効果があると言われています。
重曹約5g(小さじ1杯くらい)を1リットルの水で希釈して、散布すると、うどんこ病の広がりを抑えることができます。
酢はうどんこ病が軽いうちに散布すると、効果があると言われています。
酢を大さじで1杯から2杯使用し、水1リットルで希釈してうどんこ病の葉に散布します。
重曹や酢を使う上で気をつけることは、オクラの葉にダメージを与えることがあるので、濃度の高いものを使用しないようにすることです。
オクラの葉っぱのうどんこ病予防とは
オクラの葉っぱに発生するうどんこ病の予防方法としてはどのような方法があるのかについて解説していきます。
うどんこ病はカビの菌を原因とする病気なので、湿気を好みます。
オクラの周囲が湿気の多い状態になるとうどんこ病が発生する可能性が高くなってきます。
うどんこ病を予防するためには、オクラの周りの湿気に注目しましょう。
オクラは風通しが良い場所で栽培するようにしましょう。
風通しが悪くなると、オクラの周囲の湿度が上昇し、うどん粉病が発生しやすくなります。
オクラを近づけてたくさん植えると、どうしても湿度が高くなるので、密植をさけ適度な間隔をとるようにしましょう。
オクラを植える場所は水はけのよい場所にし、水はけが悪い場合には高畝などにし、オクラの周りに水が長い間溜まらないようにしましょう。
オクラには適度に水やりをしましょう。
過度に水を与えると、オクラの(特に下の方)の湿度が高くなり、うどんこ病が発生しやすくなります。
うどんこ病のカビ菌は、土の中に潜んでおり、降雨時の泥はねで、オクラの葉につくことがあります。
オクラを植える際には、マルチングなどを施すことで、泥はねを抑え、うどんこ病の発生を予防することができます。
うどんこ病などの病気は、肥料に窒素成分が多いと発生しやすくなると言われています。
バランスの良い施肥をするようにしましょう。
まとめ
- オクラのうどんこ病に効く農薬と対策や葉っぱのうどんこ病予防は?
オクラのうどんこ病に効く農薬と対策、葉っぱのうどんこ病予防方法について解説していきます。
2. オクラのうどんこ病に効く農薬は
兼商モレスタン水和剤は、うどんこ病の予防と治療に効果を発揮します。
オクラの場合は収穫前日まで散布できるので、初心者にも扱いやすいのが特徴です。
カリグリーンは、炭酸水素カリウムを有効成分とし、カビ菌を退治し、うどんこ病を治療する作用があります。
カリグリーンは、暑さや寒さに対する抵抗力を高めるカリ肥料としての働きもあります。
3. オクラのうどんこ病対策は
オクラのうどんこ病対策は、うどんこ病の葉を早めに取り除き、ビニール袋などにいれて廃棄すること。
重曹や酢を活用する事などがあります。
4. オクラの葉っぱのうどんこ病予防とは
オクラの葉っぱのうどんこ病予防としては、オクラの周りの湿気に注目し、風通しの良い場所を選ぶこと、密植を避ける事、水はけを良くすること、高畝、適度な水やりなどです。
他の対策としては、マルチングの活用や、バランスの良い施肥などがあります。
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