アーティーチョークは、観賞用としても、食用としても人気のある野菜の一つです。
食用として考えた場合、アーティーチョークは近所のスーパーなどであまり見かけることはありません。
そのようなアーティーチョークも、家庭菜園やプランターであれば比較的簡単に栽培することができます。
アーティーチョークの育て方について解説していきます。
またアーティーチョークを育てえる上で気をつけなければならない灰色かび病に効く農薬や対策についてもご紹介します。
参考にしていただき、美味しいアーティーチョークの栽培に挑戦してみてください。
アーティーチョークの育て方は
アーティーチョークの育て方について解説していきます。
アーティーチョークは、地中海沿岸が原産のキク科の植物で、まつぼっくりに似たツボミの部分を食します。
育て方は、種まきのほかに苗を購入する方法や、株分けによっても増やすことができます。
多年草なので、種を植えた年につぼみをつける事はなく、翌年以降に収穫となります。
種まきの時期としては春と秋になりますが、春まきの方が発芽後の気温が高く、育てやすいので初心者にはおすすめです。
発芽し少し大きくなったら、間引きをするか植え替えを行いながら育てますが、アーティーチョークははとても大きくなるので株間は十分に確保しましょう。
プランターの場合には、大きめのプランターを準備することをおすすめします。
水はけと日当たりにも注意が必要です。
アーティーチョークを育てる上で気をつけなければならない病気の一つに灰色かび病があります。
灰色かび病は、その名のごとく、かび菌がもとで発生する病気です。
アーティーチョークの葉に、薄い斑点のような部分ができるのが、病気の初期なのですが、そのままにしておくと広がっていきます。
病気が進行すると、腐敗していき葉全体が灰色のかびに覆われていきます。
カビに覆われると光合成ができなくなって育ちにくくなり、最悪の場合には枯れてしまいます。
灰色かび病は、アーティーチョークなどのキク科の植物のほか、アブラナ科、ユリ科、ウリ科、マメ科などの野菜にも発生します。
発生しやすい季節は、春先から梅雨そして秋にかけてと長く、20度前後の気温と湿気によって多発します。
灰色かび病に効く農薬は
灰色かび病に効く農薬について解説します。
アーティーチョークにも良く効くので参考にしてみて下さい。
【カリグリーン】
カリグリーンは、炭酸水素カリウムという薬剤が主成分の農薬です。
炭酸水素カリウムは、医薬品や食品にも使われており、動物に対する安全性極めて高いのが特徴です。
カリグリーンの使い方はとても簡単で、水で希釈して散布するだけなので、初心者にもおすすめです。
散布することで、主成分のカリウムイオンがかび菌の細胞内に入っていき、細胞のイオンバランスを不安定にすることで、病変を消していく、病害防除剤と呼ばれるものです。
灰色かび病の予防効果は無いのですが、病気の治療効果を発揮する農薬です。
カリグリーンは使用した後分解されますが、分解後のカリウムイオンも炭酸イオンも、自然界にはごく一般的に存在するもので、環境への影響も少なくなっています。
農薬は、使用する野菜以外の動物への影響を考慮する必要がありますが、カリグリーンは、そのような心配も不要です。
カリグリーンはかび菌が原因のさび病やうどんこ病などにも効果を発揮します。
収穫前日まで使用できるのもカリグリーンの特徴の一つで、アーティーチョークのほかに、多くの野菜に使用することができます。
灰色かび病の対策とは
灰色かび病の対策について解説していきます。
灰色かび病対策の第一歩は、病変のある葉を見つけたらそのままにせず、取り除いてビニール袋などに入れ処分しましょう。
病変のある葉をそのままにしておいたり、取り除いた葉を畑のすみなどに置いておくと、周囲の葉や別の株に灰色かび病が伝染していく事があります。
灰色かび病は、弱った葉などに発生することがあるので、黄色く変色した葉などがある場合には早めに取り除いておきましょう。
水はけの良い場所を選んで、アーティーチョークの種をまくか、定植するようにしましょう。
場合によっては水はけを良くする土壌の改良も必要です。
水はけが良くならない場合には、高畝にしてアーティーチョークの周りに水が長くとどまらないようにしましょう。
プランターなどに種をまく場合には、ホームセンターなどで販売されている水はけの良い種まきの土を使うことをお勧めします。
株の密集による風通しの悪さも灰色かび病の原因となることがあります。
アーティーチョークの株間は適度にあけるようにし、風通しを良くするようにしましょう。
連作を避けるようにすることをお勧めします。
毎年同じ場所で栽培していると、灰色かび病が発生しやすくなるといわれています。
雑草から灰色かび病のかび菌がうつってくることもくることもあるので、雑草はこまめに刈り取るようにしましょう。
まとめ
1.アーティーチョークの育て方と灰色かび病に効く農薬や対策は?
アーティーチョークの育て方について解説していきます。
またアーティーチョークを育てえる上で気をつけなければならない灰色かび病に効く農薬や対策についてもご紹介します。
2.アーティーチョークの育て方は
アーティーチョークは、種まきの時期としては春と秋になりますが、春まきの方が発芽後の気温が高く、育てやすいので初心者にはおすすめです。
発芽し少し大きくなったら、間引きをするか植え替えを行いながら育てますが、アーティーチョークははとても大きくなるので株間は十分に確保しましょう。
灰色かび病は、その名のごとくかび菌がもとで発生する病気で葉に、薄い斑点のような部分ができるのが、病気の初期なのですが、そのままにしておくと広がっていきます。
光合成ができなくなり、最悪の場合かれてしまいます。
キク科の他に、アブラナ科、ウリ科、ユリ科、マメ科などにも発生します。
3.灰色かび病に効く農薬は
カリグリーンは、炭酸水素カリウムという薬剤が主成分の農薬で、動物に対する安全性極めて高いのが特徴です。
カリグリーンの使い方はとても簡単で、水で希釈して散布するだけなので、初心者にもおすすめです。
病害防除剤と呼ばれるもので、灰色かび病の予防効果は無いのですが、病気の治療効果を発揮する農薬です。
灰色かび病のほか、さび病やうどんこ病などかび菌が原因の多くの病気に使用可能なほか、収穫前日まで使用することができます。
4.灰色かび病の対策とは
灰色かび病の対策としては、病気の葉を早めに取り除くこと、水はけの良い場所に種をまくこと、高畝にすること、株間を十分にとることがあります。
他には、連作を避けることや、アーティーチョークの周りの雑草の管理などがあります。
コメント